店舗型ではなくオンライン相談(面談)に切り替えた企業の成功例

スマホが普及し始めてからのオンライン上での営業活動は、日々、目を見張るような発展を見せています。
さまざまな業種が従来の店舗型営業からオンライン営業に切り替え、営業成果を上げています。

ここでは「オンライン上での相談(相談)」に焦点を当て、「オンライン相談(面談)のメリット」「EC(通販)サイトのチャット対応」について、実際の成功例を交えてご紹介いたします。
オンラインのメリットは、時間や距離に関係なく消費活動を促すことができる点です。

店舗型とは違う形の収益を上げることができます。

オンライン相談(面談)のメリット

企業が顧客との「オンライン相談(面談)」で収益をあげられるのは、次の3点の理由によります。

●1.全国どこにいる顧客の相談(面談)に応じられる
●2.オンラインだからこそ、顧客は気軽に小さなことも相談できる
●3.企業側は人件費を節約でき、実店舗より少ない固定費でサイトを運営できる

オンライン相談(面談)のメリットは、顧客からの多彩な相談・リクエストに対して企業がより柔軟に対応できる点にあります。
経費の面においても実店舗の固定費である家賃を節約できるのが大きな利点です。

店舗型では全国の顧客のために各地に店舗を置かねばならず、それだけ固定費は増加します。
つまり顧客に便利なシステムを構築しようと思えば思うほど、実店舗では多額の経費がかかるということなのです。

オンライン相談(面談)なら家賃は不要になり、一人のスタッフが北海道の顧客にも東京の顧客にも同じように対応できるために、人員の配置にも無駄ができません。
人件費の削減にもなり、総合的なコストダウンが可能になるのです。

オンライン相談(面談)の成功企業

実店舗ではなくオンライン相談(面談)で成功している企業としては、「家計の窓口」を運営している株式会社FPフローリストがあります。
「家計の窓口」は、一般家庭を対象として家計の見直しや住宅ローン、資産運用、相続などに関する悩みをスカイプ経由で相談できるサイト。

ちょっとしたことでも専門家であるFP(ファイナンシャルプランナー)に質問し、アドバイスを得られるために高い人気を誇るオンラインサービスです。
このサービスはもともと遠隔地にいる顧客向けに始められたものだったのですが、評判が良く需要が高いために現在は利用者を限定していません。

だれでも使えるので子育て中で実店舗へ行くのが難しい主婦や体力的な問題から外出するのが難しい高齢者など、幅ひろい年代の客層から利用されています。
またオンラインを使った事前予約制にすることで実店舗での待ち時間も不要となり、顧客の利便性もアップ。

相談を受けるフィナンシャルプランナー側も相談時間のスケジューリングがしやすくなりました。
必要な顧客に必要なサービスを提供するという、オンライン相談(面談)の利点を生かした人気サイトです。

EC(通販)サイトのチャットでの悩み解決事例

ECサイトはネット上にある通販ショッピングサイトのことです。
コロナ対策として外出自粛が広がりECサイトの需要はますます高まっていますが、そんな状況であっても「顧客からの質問」は必ず出てきます。

そんなECサイトでの「お悩み回答」に役立つのが「チャットボット」です。
チャットボットとは顧客からの質問に答える「自動会話プログラム」のこと。

それもただ自動回答すればいいだけではなく、以下の2点をクリアする必要があります。

●1.質問にスピーディに回答する
●2.質問に対する的確な答えを提示する

たとえばアパレルメーカーの「ユニクロ」では、サイト上で利用できるチャットボットをWeb・LINEの両方で展開しています。
顧客が「購入商品の返品」などの質問を打ち込むと、会話形式で「オンラインショップで購入したものか・実店舗か」などの質問がチャットボットから出されて、回答していくと返品方法や返金までの流れが具体的にしめされます。

回答表示はトークアプリ形式のため見やすく、使いやすい。
またチャットボットでは回答できない質問については、対応時間は限られますがチャット専門のオペレーターがそのまま引き継いでチャットで応答してくれます。

チャットボットと専門オペレーターの両方で対応してくれるために顧客の安心度も高く、満足度も高いお悩み解決方法です。

まとめ

実店舗より低コストで運営できるオンライン相談(面談)。
成功させるには以下の3点に注意が必要です。

●1.オンラインの利点を生かして、少ない人員で無駄なく顧客対応をする
●2.実店舗に来店しにくい客層も含めて、ターゲットを設定する
●3.ECのチャットボットでは、的確な回答をスピーディに出せるようにする

新型コロナウイルスの危機にある現在、オンラインでの相談はこれまでより需要が高まっています。
顧客を満足させるオンライン相談で、企業への信頼度をアップさせて売り上げに反映させましょう。

納品物は最強の広告だ

売り上げや顧客数を増やしたいときには、広告を打つ。
これが王道の販促方法ですが、それ以外にも「納品物や仕事のクオリティで勝負する」という方法もあります。

ここでは「顧客を引き付ける納品物のクオリティ」「品質のチェック項目」から、広告なしでも売り上げやリピーターを作る方法を考えてみましょう。
良い物をスピーディに提供できれば、多額の広告費をかけなくても顧客がついてくるものなのです。

顧客を引き付ける納品物のクオリティ

どんな商品でもサービスでも、最後に物を言うのは「品質」です。
同じ価格でも質のいい商品が良く売れるのは当然ですし、初めての顧客相手でも丁寧な仕事と納品物の品質の高さがあれば、それが次の仕事につながります。

一度良質の品物を納品すれば、顧客がリピーターとなってくれて、次第にじわじわと売上げもあがっていくのです。
良質な納品物を積み上げて得た顧客は、定期的・長期的に仕事を発注してくれる傾向があります。

そのため売り上げも安定し、さらに高品質の商品・サービスを提供できることになって仕事が順調に回り始めます。
最終的にはお金を払って広告を出さなくても引き合いが来るようになり、収益率も上がることになるのです。

品質をチェックすべき項目は4つ!

ここで自社の製品およびサービスのクオリティが気になったら、以下の4つの項目をチェックしてみましょう。

●1.品質管理はできているか
●2.納品日は厳守しているか
●3.納品スピード、提案スピードは十分か
●4.客先への提案をしているか

上記4点がクリアされていれば顧客の満足度はかなり高くなります。
まずはひとつずつ見ていきましょう。

品質管理は十分できているか?

品質管理は営業の基本です。
とくにWebマーケティングでは、客先の視点に立った品質管理ができているかどうかが顧客満足度を左右します。

品質チェックの際には客先目線に立って「自分が顧客だったら、これくらいの品質は絶対に欲しい」ということをイメージしましょう。
またチェック時に、顧客が求めるレベル、クオリティよりほんの少し高品質になっているかどうかを確認する事も、顧客の満足度を高めるコツです。

納期厳守はできているか

どの仕事でも「納期」は最優先です。製造業では「納期は命より重い」という言葉があるほどですし、まして信用が第一のWebマーケティングでは、納期は絶対です。
この場合も顧客の立場に立って考えてみましょう。

コンテンツマーケティングの場合、最初のサイトデザインの段階で納期どおりに仕上がってこなければ作業はそこで止まってしまいます。
その結果すべての作業に遅れが生じてサイトオープンが遅れ、最終的には客先に対するユーザーの信頼感が揺らぐこともあるのです。

相手を信頼できるかどうかが、顧客に発注を決めさせる最大のポイントです。納期厳守は徹底しましょう。

納品及び対応のスピード感は十分か

納期を厳守しても、そのあとに修正や仕様変更の依頼が来ることもあります。
修正や変更対応がスピーディであることも、品質に大きくかかわってきます。

Webマーケティングの世界では仕様変更は珍しくありません。
また、作業を進める途中で「ここは○○に直してほしい」と言われることもあり、急な変更にも柔軟に対応できるかどうかも最終的な納品物クオリティに影響します。

ある程度の時間をかければ一定以上の品質は確保できるものですが、急な変更や修正にすぐさま対応できてこそ顧客の満足度が上がるのです。

客先への提案の質は十分か

納品物は客先からの依頼で制作が始まります。
そして製作途中で客先からさまざまな提案を求められることもあります。

この場合「提案までは仕事に含まれていないから」と、制作のみに限定してしまうのは損なことです。
細かな提案やオーダーに含まれないようなアドバイスなどを付加することで、納品物の総合的な質が高まります。

その結果、受注できる品物のジャンルや幅が広がることになり、新規客の開拓や従来の顧客から別ジャンルの仕事を発注されることもあります。
高品質の納品物が、営業につながるという一例です。

まとめ

Webマーケティングでは広告なしでは顧客開拓はできないというイメージがありますが、ハイクオリティの納品物は良質の顧客を引き寄せます。
商品の品質を考える上では、以下の3点に注意しましょう。

●1.顧客が求めている内容の物を、顧客が期待する以上のクオリティで提供する
●2.納期は絶対厳守、仕様変更および修正にはスピーディに対応する
●3.客先への提案で納品物に付加価値を付ける

質の良い納品物を作り続けていれば顧客の満足度が高まり、リピート利用されることになります。
多額の広告費を使わなくても安定した受注が見込めますから、まずは納品物の品質管理から始めましょう。

耳に残るCMソングの集客効果

テレビや動画配信などで日々目にすることも多いCMソング。
最近は動画を使ったコンテンツマーケティングが増加しつつあり、動画コンテンツ内のCMによる集客効果も見直され始めています。

ここでは「五感に働きかけるCMソング」「長期記憶を作るサウンドマーケティング」「”ながら視聴”とCMソング」の3点からCMソングの集客効果を考えてみました。
耳から入る情報は処理がされやすく、コンテンツマーケティングでも高い集客力を持つのです。

動画と音楽、五感に働きかけるCMソング

コンテンツマーケティングにおいて動画コンテンツやCMソングを利用するメリットは、主に以下の3点です。

1.大量の情報を短時間で効率よく伝えられる
2. 喜びやリラックス感など、視聴者のポジティブな感情を想起できる
3.音やメロディを利用することによって、動画に視聴者を集中させられる

視聴するユーザーにとっては、動画や音楽を使ったコンテンツは体感的に理解することができるため、CMソングを取り入れた動画コンテンツでは多量の情報をストレスなく取り込めるという利点があります。
また耳から入ってきて記憶に残るCMソングは若い世代のユーザーにアピールしやすく、他の人にも伝えたくなるものなのでネット上で拡散しやすいのも大きな利点なのです。

印象的なCMソングほど拡散される可能性が高く、ごく短期間で動画コンテンツが一気に広まることも珍しくありません。
ユーザーの感情に直接働きかけることができるCMソングは、幅広い年代に企業や商品イメージを伝えられる貴重なマーケティングツールなのです。

長期記憶を作る、サウンドマーケティング

聴覚・視覚は、脳のなかの「記憶」にかかわる部分を刺激します。
そのため長期記憶へ移行しやすく、CMソングの集客効果が長く続くという利点もあります。

CMソングや効果音など音を使ったマーケティングを「サウンドマーケティング」といい、昔からある手法です。
最近ではとくにYouTubeなど動画を使ったコンテンツマーケティングで効果的に取り入れられるようになり、集客力の長さから再び注目を集めるようになりました。

CMソングのようなメロディを持った音楽には「長期記憶を作る」効果があります。
人の「長期記憶」は表層にある短期記憶とはちがい、いったん大脳皮質に取り込まれたら長い期間ずっと残り続けます。

いったん記憶の底に沈んでしまっても、何かのきっかけで息を吹き返す記憶です。
たとえば、むかしのCMソングを聞いてその商品が急に欲しくなった経験はありませんか?

メロディには記憶を喚起する力があり、企業や商品のブランドイメージをしっかりと脳に焼き込むことができます。
そのためCMソングには、非常に長期間にわたる集客効果を期待できるのです。

「ながら視聴」だからこそ、CMソングが効果的

動画のコンテンツマーケティングを考える場合、忘れてはならないのが視聴者の「ながら視聴」です。
「ながら視聴」とは、スマホを見るときのように他のことをやりながら視聴している状態のこと。

現在はスマホの普及によって、ユーザーは毎日、膨大な量の情報やコンテンツを目にしています。
企業側にとってはマーケティングを仕掛けやすい状態ですが、あまりにもネット上のコンテンツが多すぎるため、ひとつの動画コンテンツを集中してみるというユーザーは少なくなりました。

スマホでは、テレビ視聴と同じように「移動しながら見る」「食事のあいだにちょっと見る」という「ながら視聴」が基本なのです。
「ながら視聴」では、普通の動画コンテンツではユーザーの注意を引くことがとても難しくなりました。

しかしCMソングのような音楽には、聴覚を一気に引き寄せる力があります。
キャッチーなメロディや耳に残る歌詞などCMソングには、ユーザーの意識をひっかけられる要素がおおいのからです。

印象的なCMソングでユーザーの注意を引き、動画を見てもらう。
動画コンテンツから企業サイトへ移動して他のコンテンツをよんでもらう流れができれば、最終的には潜在的顧客の育成につながり、営業成果に反映されてくるでしょう。

まとめ

CMソングのような音楽と音声、画像を組み合わせた動画コンテンツは、視覚的・体感的に情報を伝えることができるため、コンテンツマーケティングとは非常に相性がいい手法です。
CMソングを使う時には以下の3点に留意しましょう。

1.動画とCMソングで、視覚・聴覚を刺激する動画コンテンツを作成する
2.CMソングの長期記憶を利用して、息の長い集客効果をねらう
3.スマホの「ながら視聴」を考慮に入れ、注意を惹きやすいCMソングを作る

動画やCMソングには制作コストが必要ですが、長期間にわたる集客効果が見込めます。
テキストコンテンツとの併用でバランスのいい集客を狙いましょう。

目立ってなんぼ。コンテンツを発信しまくれ!

コンテンツマーケティングはネット上でコンテンツを発信し続けることで、顧客を育成していくマーケティング手法です。
いかに読者の目にとまりやすいコンテンツを発信し続けるかという点が、マーケティングの成否を分ける点になります。

ここでは「目立つコンテンツの作り方」「コンテンツの有用性と固定客」「コンテンツ数の重要性」の3点からご説明いたします。
ネット上には無数のコンテンツが毎日、発信されています。その中で読者を引き付けるには工夫が必要なのです。

目立つコンテンツには独創性とSEO対策がある

大量のコンテンツの山に埋もれてしまわないコンテンツには「独創性」があります。
記事内容や文章に読者をひきつけ、納得させるものがあるからこそ多くの人に読まれるのです。

それだけでなく目立つコンテンツにはSEO対策がほどこされています。SEO対策とは、Googleなどの検索エンジンの上位に表示されるための「検索エンジン最適化」と呼ばれるもの。
検索件数の多いビッグキーワードをコンテンツタイトルに入れ、記事内容にもキーワードを取り込むことで検索ページの上位に表示されることをめざします。

ネット上の読者は検索ページを何ページも見てくれません。
たいていは1ページめで必要な情報を記載したサイトが見つかり、そこで検索は終了します。だからこそ表示順位が上位にあることがとても重要なのです。

SEO上位にあるサイトは、ちょうど駅前という好立地にある「駅前店」と同じようなもの。
駅前で欲しい報が手に入るのなら、わざわざ山奥の不便な場所にある店まで行く人はいません。

きちんとSEO対策をしたうえで独創的なタイトルや記事内容があれば、目立つ記事になってPV数もアップ。自然と順位もあがるのです。

目立つ記事+有用性のある記事の両輪が、利益を生む

コンテンツの中には、タイトルに上手に検索数の多いビッグワードを入れて一気に多数の読者を得るものもあります。
しかしただ目立つだけでは、利益に結びつきません。

コンテンツマーケティングでは長期間にわたって成果を上げ続けるのが目的です。
1日で1万PVを得るようなコンテンツにくわえて、100PV×100日で1万PVになるコンテンツおなじくらいに重視されます。

なぜなら企業への信頼感・ロイヤリティの感情は時間をかけなければ育成されにくいからです。
企業サイト内にある多数のコンテンツを読んでもらうことで、時間をかけて潜在的顧客を育成することが、コンテンツマーケティングの肝です。

はじめから中長期的な視野に立ってマーケティングを展開していくのは、時間をかけなければ良質な潜在的顧客を育てられないからなのです。
ですから理想的な流れは

1.インパクトの大きな「ビッグロック」コンテンツや時事ネタを取り込んだ「バズ記事」を発信する
2.読者をサイトへ誘導してサイト内の「よく読まれている記事」「人気のある記事」を多数読んでもらう

になります。
サイトが利益を生み出すためには「目立つ記事」だけでは足りません。
「目立つ記事」と「有用性の高い記事」の両輪が不可欠なのです。

コンテンツ数を増やして営業成果につなげる

三つめのポイントは「コンテンツ数」です。
目立つ記事・高品質の記事の2種類があっても各10記事ずつしかなければ読者はすぐに読み終わってしまいます。

いくら目立つ記事で読者をサイトへ誘導しても、読むべきものの絶対数が少なければサイト内での滞在時間は伸びていきません。
つまり企業ロイヤリティを育成するには時間が足りないことになります。

そこで重要なのがコンテンツの数です。ある程度の記事数がサイト内に蓄積されていれば、読者はどんどん別の記事を読んでくれます。
では一体どれくらいのコンテンツ数が必要か?

一般的にはサイト内に100本以上のコンテンツがなければ、マーケティングで十分な成果が上がらないと言われています。
有名ブロガーなどは「1サイトに100本のコンテンツを書いてからが、スタートだ」というほどです。

またたとえ500本のコンテンツがサイトにあっても競合サイトが700本のコンテンツを持っていれば、そちらに潜在的顧客が流れていく可能性があります。
ニッチな商品・サービスを扱っているサイトであっても、最低100本×各1000字以上のコンテンツを目指しましょう。

まとめ

コンテンツマーケティングでは、「目立つ記事→良質な記事」の流れで読者を囲い込むのが王道です。
記事制作にあたっては以下の3点に注意しましょう。

1.他のコンテンツに負けないくらいに「派手で目立つ記事」を制作・発信する
2.自社サイトには「読者の役に立つ良質な記事」を多数蓄積する
3.サイト内には最低でも1000字×100記事を用意して、サイト内回遊をうながす

「目立つ記事」と「地味だが有益な記事」の両方がなければコンテンツマーケティングはうまく利益を生みません。
記事制作ではバランスを見ながら2種類の記事を制作・発信していきましょう。

サイト内ブログ、ただの日記になっていませんか?

コンテンツマーケティングを展開するうえで重要なポイントのひとつが「継続配信」です。
継続的に記事を配信・更新し続けることで、読者からの信頼感を得ることができます。

しかし定期的に記事を更新し続けることは想像以上に厳しいもの。
ついついランチのメニューや差し入れにいただいたものなど、日常的なことを書いてしまがち…。

そこで今回はサイト内ブログの日記化を防ぐ方法を「目的の明確化」「有益な情報発信」「継続配信の意味」の3点から考えてみました。
継続配信は重要な事ですが、コンテンツの中身も同じくらい重要なのです。

「目的」を明確にすることで日記化の防止

サイト内ブログの日記化を防ぐには、まず「マーケティング目的の明確化」をおこないましょう。
マーケティングの目的とは、読者にブログを読ませたあと「どんな行動に誘導したいのか」ということです。

目的が明確になっていれば、そのためにどんな内容のブログを書けばいいのかがわかってきます。
たとえば自社製品の販売を増やしたい!ということなら、製品を使うことでユーザーが得られる利点をブログ内に織り交ぜて、コンテンツを制作していくといいでしょう。

読者がサイト内ブログを読んで「役に立った!」と思えば企業やブランドに対する信頼感・忠誠心も育っていきます。
ただし最近のネット読者は「宣伝臭」「売り込み臭」を避ける傾向がありますから、営業的な内容だけのコンテンツは得策ではありません。

適度に時期の話題や社会的な話題を盛り込んだり、検索数の多いビッグキーワードにスモールワードを組みあわせてコアな読者をひきつけたりしつつ、読者の役に立つ記事を作っていきましょう。
コンテンツマーケティングでは記事の更新ペースを守ることが大切ですが、更新頻度を上げてもマーケティングの目的からはずれた内容のコンテンツでは意味がありません。

コンテンツを継続配信する目的をはっきりさせて、ゴールにいたる道筋にそってブログを制作していくのがコツです。

サイト内ブログでも有益な情報を発信

コンテンツマーケティングの基本は、読者にとって有益な情報を無償で提供すること。
そして一人の読者が強く有益性を感じてツイッターなどのSNSで拡散されれば、さらに広い範囲の読者へブログ記事がひろがっていきます。

たとえば自社製品・サービスの紹介、業界でよく知られている裏ワザ的な情報などをブログに書いて配信すれば、読んだ人は「そうなのか!」と思い、サイトに対する信頼度をあげてくれます。
そこからさらにほかの人へ紹介したいと思うコンテンツは「役に立つ内容」を持っています。

読者自身がよほど納得したブログ内容でなければ他者へ紹介しようなどとは思ってくれないからです。
サイト内ブログの目的は、何よりもまず「有益な情報提供」です。できれば緻密に計算したマーケティング戦略にそって段階的にコンテンツ内容を変化させて読者を引き込む構成であることが望ましく、いったん戦略にのっとって始めたら途中で大きな変更や中止をしないことが大前提です。

マーケティングの初期段階できちんと戦略を立てて進めていきましょう。

継続する事で信頼を生み、ファンが生まれる

「継続は力なり」と言いますが、営業的にも成果を上げているサイトでは定期的かつ継続的な更新がおこなわれています。
継続することで企業としての信頼度をアピールすることになり、ひいては製品やサービスに対する信頼度もあがっていくのです。

コンテンツマーケティングでは更新頻度が高ければ高いほど、営業成果に結びつきやすいと言われています。
毎日の更新がベストですが、ブログの場合はマーケティング開始前によほど多くの記事ストックを作っておくか、大量のライターを抱えていなければ毎日更新はきびしいでしょう。

毎日更新にこだわらずとも、はじめに決めた更新ペースを守り切ることが「企業の体力」をあらわします。
ネット上の読者はこまめな配信をつづけるサイトを信用しますし、サイト内にすでに配信済みのブログ記事が多数あることで「この会社はちゃんとサイトを運営・維持できる会社だ」と感じます。

これが信頼感と企業ロイヤリティを生む土壌となるのです。

まとめ

コンテンツマーケティングでサイト内ブログを発信する場合は以下の3点に注意して進めましょう。

1.何のために発信するブログなのか、目的を明確にする
2.読者の役に立つ情報を、戦略にそって発信する
3.マーケティング当初に決めた更新ペースを守り、継続配信することで読者の信頼を得る

コンテンツマーケティングにおけるサイト内ブログの重要性は、「ブログ」という読者にとってとっつきやすい形をとることで集客力を高め、読者をサイトへ誘導するのが目的です。
マーケティングを計画的におこなうことでブログ配信も継続的に行えます。

はじめからプランを立てて進めていきましょう。

コンテンツマーケティングはニッチなキーワードからSEO上位を狙おう

コンテンツマーケティングは良質なコンテンツを継続発信することで、ネットにいる潜在的顧客を育成するマーケティング手法です。
大前提として「多くのネットユーザーにコンテンツが読まれる」点が重要で、そのためにはGoogleなどの検索エンジンのランキング上位に表示される必要があります。

ここではSEO対策のひとつとして「ニッチなキーワード」に大注目。
具体的に「ニッチキーワードでSEO上位を狙える理由」「ニッチキーワードの探し方」「ニッチキーワードとコンバージョン率アップ」の3点から説明を進めていきます。

なかなか検索順位が上がらない…とお悩みなら、従来のビッグキーワード以外の視点からSEO対策を考えませんか。

ニッチなキーワードで上位化を狙える理由

「ニッチキーワード」とは、ビッグキーワードほど検索数の多くない単語を複数組み合わせたキーワードのこと。ロングテールキーワードともいいます。
ニッチキーワードを使うメリットは「特定の客層に対して刺さりやすい」点です。

ビッグワードほどの圧倒的な検索ボリュームはありませんが、一定数以上の客層を見込めるのがニッチキーワードです。
たとえるならニッチキーワードは大通りから一本なかに入った個性的な商店街のようなもので、汎用性はそれほど高くありませんが確実に特定の客層が検索しています。

だから「特定の世界でのランキング上位」に入ることができるのです。
ただしニッチキーワードは「作り方が難しい」のが弱点。

ビッグワードは検索することで比較的見つけやすいのですが、特定の客層が求めているニッチなワードを探すのが大変なのです。
難しいのですが、いったんうまくキーワードを組み合わされば「小さな漁場の魚=読者を根こそぎ自社サイトに誘導する→流入数が上がり表示順位もあがる」ことになります。

ニッチなキーワードの探し方

ニッチキーワードの利用で難しいのは、キーワードの探し方です。
ニッチであり、アクセス数の多いキーワードはネット上で漫然と検索しても出てきません。少しひねって、自分で考えることが大切なのです。

たとえば「ダイエット」をメインキーワードに持ってくるなら、サブキーワードには「痩せる」「脂肪」「筋トレ」では当たり前すぎます。
多くのネット読者の注意を引き付けることはできるかもしれませんが、クリックしてもらうには力が足りない組み合わせです。

そこでビッグキーワード「ダイエット」に「フラフープ」「自宅」「女性」「腰痛」「カンタン」「1日5分」などのニッチキーワードを組み合わせてみましょう。
これで「自宅でフラフープを使ってダイエットをしたい女性」という、コンテンツを届けたいターゲットが明確になります。

漁場はグッと狭くなるかもしれませんが、「自宅でフラフープを使って痩せたい女性」というコアな層にしっかりと刺さるニッチキーワードなのです。
もうひとひねりして「コロナ禍の今だからこそ」という時事ネタを付け加えることもできます。

なお時事ネタのキーワードは期間限定ですから、定期的なコンテンツメンテナンスで適宜タイトルを変更する必要があります。

ニッチキーワードでコンバージョン率アップ

検索ボリュームの多いビッグキーワードを使わず、あえてニッチキーワードで勝負するのは「コンバージョン率」が大きく関係しています。
実はニッチキーワードで自社サイトへ誘導できた潜在的顧客は、「コンバージョン率が高い」と言われているのです。

ニッチキーワードでサイトへやってきた読者は、検索エンジン上でコンテンツをクリックした段階で「深く針がかかった状態」です。
針の刺さった状態でコンテンツを読んだ読者は、コンテンツの有用性に納得できれば、そのままサイト内の他の記事へ移行してくれます。

次の記事も役に立てば読者はさらに2つめ3つめの記事へ読み進むことになり、結果的にサイトをぐるぐると回って多数のコンテンツを読むことになります。
つまり、非常にサイト内回遊時間の長い潜在的顧客・コンバージョン率が高い顧客となるわけです。

コンバージョン率アップのためには、ぜひニッチキーワードで読者を引き寄せましょう。

まとめ

ビッグキーワードに劣らず検索エンジンの上位化をねらえるのが「ニッチキーワード」です。
ニッチキーワードを使いこなすコツは、以下の3点にあります。

1.メインのビッグキーワード+サブのニッチキーワードで、特定の客層に刺さるキーワードを作る
2.ニッチキーワードは、ビッグキーワードから少しずらして作る
3.ニッチキーワードからの良質な潜在的顧客を育成し、コンバージョン率アップをめざす

SEO対策というと、つい検索数の多いビッグワードから始めたくなります。
しかし少数でも確実にPVをあげたい・サイトへ流入させたいという場合はニッチキーワードを使うことで上位化をねらってみませんか?

Youtubeも現代最高のコンテンツマーケティング

コンテンツマーケティングはネット上にいる潜在的顧客にコンテンツを継続発信することでマーケティングを行います。
通常「コンテンツ」というとテキストをイメージしますが、最近では動画コンテンツへの注目が高まっています。

ここでは動画プラットフォームの代表格「YouTube」を利用したコンテンツマーケティングの利点を「ECサイトでのYouTube活用」「YouTubeからの広告収入」「YouTubeの運用コスト」の3点からご説明しましょう。
YouTube上の動画コンテンツは集客力の高い貴重なツールです。

利用しない手はありません。

Youtubeを利用したコンテンツマーケティングのメリット

1.ECサイトでのYouTube活用

YouTubeの動画は世界中で、毎日およそ50億本も視聴されていると言われます。
特に最近ではスマホやタブレットの普及で視聴が増加しており、動画コンテンツは効率の良い情報発信ツールのひとつです。

動画は「商品紹介や使用方法などのチュートリアル」として情報の伝達力が高く、ユーザーは一目で製品の良さがわかるので企業に対する好感度もあがりやすいのです。
またタイトルやチャンネル名にビッグキーワードやロングテールキーワードを含めることで検索順位が高まることも大きなメリット。

従来のコンテンツマーケティングのSEO対策をそのまま流用できます。
タイトルなどにSEO対策をほどこすことで、ふだんはテキストコンテンツをあまり読まない潜在的顧客層にも効果的にコンテンツを届けることができます。

2.広告からの収益

YouTubeでは投稿された動画に広告を載せることで広告収入を得ることができます。
動画再生の前や再生中に入ってくる広告は、広告主がお金を払って行っている宣伝の一環。

本編動画が始まる前に強制的に表示されるのがインストリーム広告で、YouTube の関連動画の横やモバイル版のトップページに掲載されるのがTrueView(トゥルービュー)ディスカバリー広告です。
投稿した動画を視聴する人が増えるほどに広告収益が上がる仕組みですから、動画コンテンツの質や内容、投稿してある動画の本数によって収益が大きく変動します。

しかしいったん動画をYouTubeで公開したら、そのあとは視聴されるたびに収益が上がるために貴重な副収入となる可能性が高いものです。
逆にTrueView広告に「出稿」することもできます。

チャンネル登録者やコメントを残したユーザーなど直接的な売り上げにつながりそうな潜在的顧客に対してはリマーケティング広告を出す機能もあるので、コンバージョン率アップのための補助ツールとして、有用性が高い公告方法です。

3.運用コストが低い

YouTubeを利用した動画コンテンツマーケティングでは、「運用コストが安さ」が大きなメリットです。
コンテンツマーケティングは初期投資のコストが比較的すくなくて済むため、スタート時に大きな予算がついているケースはまれです。

むしろ、いかに低コストで費用対効果の高いマーケティングを展開していくかが重視されます。
YouTubeをコンテンツマーケティングに利用する場合、チャンネル登録、動画アップロード・公開などは無料。

動画作成のコスト以外はお金がかからないために費用対効果の高い手法なのです。
もちろん高品質の動画コンテンツを制作・編集するには外部への発注コストが発生しますが、アイディアしだいで低予算で動画を制作することもできます。

なお法人が動画を投稿する場合は、オフィシャルチャンネルであることを動画内で明記する必要がある点だけは覚えておきましょう。

動画コンテンツは貴重な資産

動画・テキストにかかわらず、いったん製作したコンテンツは半永久的にWeb上に残る貴重な資産です。
動画で言えば、YouTubeに投稿したコンテンツはずっとYouTube上に存在し、潜在的顧客に情報を提供し続けます。

コンテンツマーケティングは息の長いマーケティングを展開できるのがメリットなのです。
さらにYouTubeの動画から自社サイトへ誘導できれば、製品やサービスについての情報をより詳細に伝えられ、潜在的顧客の育成につながります。

お金と時間をかけてつくったコンテンツはWeb上にある貴重な資産です。
そこから誘導していくWebサイトも企業にとっては資産であり、ユーザーが有益だと感じる動画・テキストコンテンツを配信し続けることが最高のマーケティングになるのです。

まとめ

YouTubeは多くの人が楽しむ動画配信プラットフォームであると同時に、企業が利用できるビジネスツールでもあります。
YouTubeをコンテンツマーケティングに利用するときは、以下の3点に注意しましょう。

1.製品紹介や操作方法などは、テキストコンテンツだけでなく動画で制作・YouTubeへ投稿する
2.質の良い動画コンテンツの配信で、広告収入を得る
3.YouTubeの無料機能を活用して低コストでマーケティングを展開する

動画コンテンツを併用することで、Webサイトへの集客やコンバージョン率が上がる可能性は高いです。
動画を主に視聴する客層に食い込むためにも低コストで使えるYouTubeを上手に活用しましょう。

SNSとコンテンツマーケティングの密接な関係

コンテンツマーケティングは、ネットユーザーにとって有用な記事を継続配信することで、企業や商品に対する信頼感を育てるマーケティング手法です。
しかし、ただ漫然とネット上で発信するだけでは多くの読者を得ることは難しいでしょう。

ここでは「コンテンツマーケティングとSNS連動のメリット・デメリット」と「連動させるべき4大SNS」についてご説明します。
良質のコンテンツはSNSで広く拡散されることで、より多くの利益を企業サイトにもたらすのです。

SNS連動で得られるコンテンツマーケティングのメリット

SNSとは、ソーシャル・ネットワーキング・サービスの略語です。
ツイッターやフェイスブックなどより多くの人と交流をする目的で作られたサービスのこと。

コンテンツマーケティングでは、コンテンツ発信時になどにSNSと連動すると大きなメリットが得られます。
SNS利用の主なメリットは、以下の2点です。

1.拡散力が大きいため、多数の読者にコンテンツが届く
2.身近なツールなので、読者が企業に対する親近感を持ちやすい

SNSにはいくつかの種類がありますが、共通していることは「拡散力が大きい」ことです。
ネットユーザーは気に入ったコンテンツがあれば気軽に”いいね”をつけ、他に人にも知らせたいと思う記事はリツイートやシェアなどで、広く拡散してくれます。

しかも一般的なユーザーは、複数のSNSに参加していることがふつうですから、拡散力は非常に高いのです。
その結果、コンテンツを配信している企業が想定していなかった読者層にまでコンテンツが届くことがあり、サイトへの流入が増加する流れができます。

同時に、日常的に利用しているSNS経由で知ったコンテンツは、ネットユーザーにとって気軽に読めるもの。
サクッと読んで気に入ったから、という理由で企業に対して親近感を持つこともあり、そこから一気に自社サイトへ入ってきて購買アクションを起こしてくれるケースも少なくありません。

SNSを利用すれば、あらゆる年代の不特定多数の人に対してコンテンツの存在を知らせることができます。
コンテンツマーケティングでは、配信と同時にSNSを連動させるメリットはとても大きいのです。

日本で人気の4大SNS

では、日本で人気の高いSNSにはどんなものがあるでしょうか。
四大SNSと呼ばれているのが、LINE・ツイッター・フェイスブック・インスタグラムです。

これら「4大SNS」のユーザーを上手に取り込むことが、成功するコンテンツマーケティングの基盤になります。
ただ、SNSのユーザーは若い層だから自社のターゲットとは重複していない…と考える企業もあるかもしれません。

しかし最近ではスマホの普及によって40代以上のユーザーが急激に増加しています。
購買力の高い40代以上のユーザーをねらってSNSでの情報発信を検討することも非常に重要な手段です。

それぞれのSNSの特徴を踏まえて、自社のマーケティングに最適なSNSを探しましょう。

たとえばLINEは国内でもトップクラスの利用者数を誇るSNSです。
若年層から火がついたスマホアプリですが、無料の音声通話ができるため40代以上の利用もかなり高くなっています。

LINEには企業や個人事業者向けのビジネス用アカウントと、一般ユーザー向けのアカウントの2種類があり、ビジネス用の「LINE公式アカウント」は初期費用が不要になりました。
メッセージの一斉送信ができる数によって、フリー・ライト・スタンダードの3種類に分かれ、たとえばスタンダードなら、1か月の一斉送信は45,000通まで可能です。

これで月額利用料が1万5千円ですから、非常にコスパがいいSNSです。
このようにコンテンツマーケティングでSNSを併用する場合は、コストと拡散力を比較して、対費用効果の高いSNSを利用するのがコツです。

SNS連動でのコンテンツマーケティングのデメリット

では、SNS連動でのデメリットはあるでしょうか?
それほど大きなデメリットはありませんが、注意すべき点は「SEO効果は期待できない」ということです。

LINEやツイッターなどのSNSにいくら投稿し、「いいね!」をたくさん得たとしても、残念ながらGoogleなどの検索エンジンには評価されません。
検索結果で上位に入ることはありませんから、自然検索からの流入を狙っている場合は「SNSから直接、自社サイトへ誘導できる導線」を作っておく必要があります。

まとめ

今や、多くのネットユーザーが使っているSNSとの連動なしでは、コンテンツマーケティングの成功は見込めません。
連動の際には、以下の3点に十分注意して進めましょう。

1.SNSの拡散力を利用し、コンテンツの告知をする
2.ユーザーの年齢層に応じて四大SNSを使い分ける
3.SNS経由でユーザーを自社サイト・コンテンツへ誘導する

コンテンツマーケティングでは、コンテンツ発信のたびにSNSで告知・拡散することが重要です。
良質なコンテンツを広く拡散してもらい、多くのネットユーザーとつながることで企業サイトへの流入アップを目指しましょう。

コンテンツマーケティングにステマは厳禁

コンテンツマーケティングは、良質なコンテンツを継続配信することで、ネットユーザーからの信頼を得るマーケティング手法。
信頼感が売り上げの基盤になりますから、アフィリエイトなどとは、明らかに別方向からアプローチすべき方法です。

ここでは「コンテンツマーケティングと顧客の育成」「コンテンツ配信と信頼度の関係」「ステマのリスク」の3点から、コンテンツマーケティングにおける「ステマの危険性」をご紹介します。
コンテンツマーケティングは、正攻法でやってこそ効果があるのです。

コンテンツマーケティングは、顧客育成がカギ

コンテンツマーケティングは、読者の役に立つコンテンツを継続配信することでネット上の潜在的顧客から信頼を得て購買につなげるマーケティング手法です。
従来のリスティング広告などのように企業側から積極的に商品を売り込みにいく方法とは違い、ネット上に広く有益性の高いコンテンツを配信することで、読者が食いついてくるのを待つ方法。

現在のネットユーザーは、企業からのプッシュ型広告に疲れています。
売り込み内容が薄い記事ほど読者は信頼感を持ちやすく、最終的にコンテンツを配信している企業に対して信頼心を持つことになります。

こうやって時間をかけ、辛抱強く育成したファンは企業ロイヤリティの高い優良客です。堅実な購買アクションが長く続き、売り上げに貢献してくれます。
コンテンツマーケティングの成功には、顧客の育成=リードナーチャリングが欠かせないのです。

タイムリーで有益なコンテンツ発信で、信頼度アップ

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顧客育成が主眼であるコンテンツマーケティングでは、読者にとって有益なコンテンツをタイムリーに発信することがコツです。
社会的に問題になっていることを取り上げるのもいいですし、潜在的顧客がいるフェーズ、段階ごとに最適なコンテンツを配信していくことも効果があります。

タイミングを読み、読者がその時に必要としている有益なコンテンツを発信すること。
これで読者は「役にたった」と思う記事をSNS上でシェアしてくれ、記事そのものがネットで広く拡散することになり、良い方向に物事が動いていきます。

逆に営業的な色合いの強いコンテンツは、読者に拒否される傾向があります。
たとえ記事内に読者にとって有益な情報が入っていても、「売り込み」が強いと感じた時点で読者は記事を読むのをやめてしまいます。

これではあまりにも、もったいない。売り込み記事は受け入れられにくい状況をふまえて、営業内容をほぼ含まない記事を制作・配信することが成功のコツです。
「役に立つ情報を、無料で配信する」ことを徹底し、タイムリーに有益なコンテンツをどんどん発信して読者の信頼度を高めていきましょう。

ステマで顧客の信頼性を失う危険性

では、コンテンツマーケティングの展開途中にステマをするとどうなるでしょうか。
ステマとは「ステルスマーケティング」の略語です。元々は決して悪い言葉ではなく、インターネット用語から来ています。

ステルスとは「こっそりする」と言う意味。マーケティング業界では、客に気づかれないようにおこなう広告活動です。
一般的には、企業のスタッフや関係者が商品のコメントをリアル消費者として発信する形で宣伝広告をすることをいいます。

有名人に依頼しておこなう場合もあります。
ステルスマーケティング=ステマの良くない点は、初めから「これは宣伝広告です」と読者に伝えていない点です。

ネットユーザーや消費者をだますことになるため、ステマとわかると企業や商品に対する信頼感は無くなってしまいます。
顧客の育成をめざすコンテンツマーケティングでは、どこまでも正直に、ネットユーザーに有用な情報を提供することが基本です。

正攻法でなければ、提供した情報そのものの信頼性も疑われますし、配信した企業に対する信頼度もなくなります。
ステマは絶対にやってはいけない方法なのです。

まとめ

コンテンツマーケティングは、ユーザーに対して正直である点がポイントです。
記事作成・配信の時には、以下の3点に注意して進めましょう。

1.顧客の信頼感を育成するために、営業だけでなく有益性の高い記事を発信する
2.顧客ごとのベストタイミングで、必要な情報を提供する
3.ステマは信頼感の構築につながらず、顧客育成を阻害するため、やらない

ネット上の潜在的顧客は、非常に不安定な状態です。
ていねいに必要な情報を発信し続けることで、少しずつ信頼感が高まっていきますが、うかつなステマ商法は一気にそれまでの信頼関係を根こそぎにします。非常に危険性の高い方法なのです。

コンテンツマーケティングを展開している時は、どこまでも正攻法で進めましょう。
ステマは絶対にNGです。

サイト内ブログを読んでもらいサイト回遊させる

Webマーケティングで人気のコンテンツマーケティングは、顧客がコンテンツをたくさん読むことで、企業に対する信頼感を育成するのが狙いです。
自社サイト内で多数のコンテンツを「回遊」してもらえば、それだけ信頼感が増します。

ここでは「サイト内回遊と企業ロイヤリティ」「顧客の滞在時間とコンバージョン率」「回遊時間を伸ばすための分析法」の3点から、サイト回遊を促す方法を考えましょう。
ネットユーザーを自社サイトの中で回遊させればさせるほど、コンバージョン率が上がる傾向があるのです。

「サイト内回遊」と企業ロイヤリティの関係

コンテンツマーケティングでは、ネットユーザーがサイト内をめぐって多数のコンテンツを読むことが非常に大切です。理想的な流れは

「ユーザーがひとつのコンテンツをクリック→自社サイトへ誘導→他のブログやコンテンツへ遷移」

さらにこの先は

「サイト内の長時間滞在→潜在的顧客の企業ロイヤリティ育成→購買アクション」

とつながります。
読者が最初の記事を読み終えたらサイト内の別のページへ移動できるようサイトを構築して置けば、企業や商品・サービスに関する理解が深まり、潜在的顧客の「ファン化」が進みます。ここから企業ロイヤリティが育ち、購買アクションが促進されるのです。

サイト滞在時間とコンバージョン率

では、サイト内の滞在時間とコンバージョン率にはどのような関係があるのか?
結論としては、滞在時間が長いほどコンバージョン率が上昇する傾向があります。
なぜなら企業サイトでの滞在時間が伸びれば伸びるほど潜在的顧客の中の信頼感が高まり、販売している商品・サービスへの信頼度も高まるからです。

ネットで商品・サービスを販売する時の弱点は、顧客が実物を直接見る・ふれることが出来ない点です。
実際にふれる・見るというプロセスなしで商品・サービスを購入するのは勇気がいります。

商品がイメージ通りのものではない可能性があるからです。
潜在的顧客の中の心配や不安感を払拭するのは、企業そのものへの信頼感です。この企業は信用してもいいと潜在的顧客が判断すれば、購買する不安がなくなります。

そして信頼感を育成するのは、長時間にわたるサイト内滞在・回遊なのです。

サイト内回遊時間を伸ばすための直帰率分析

ここでなぜサイト内の回遊時間が伸びないのか、原因を考えてみましょう。
まずは無料で利用できるGoogle Analytics(グーグルアナリティクス)などの分析ツールを使用して、自社サイトの「滞在時間」と「直帰率」を確認することです。

「滞在時間」とは文字どおり、ユーザーがサイト内にいた時間を言います。「直帰率」とは、ユーザーが最初に流入した1ページだけを読んでサイトから出てしまった数を全体で割った率です。
たとえば「滞在時間は長いが、直帰率が高い」と言うケースは、最初のコンテンツはじっくりと読まれたのに、そのユーザーはサイト内のほかのページに移動しなかったという意味です。

原因としてはサイト内の動線が悪い、記事ランキングや他の記事紹介がうまくリンクしておらず、次のページへ読者を引っ張りきれなかったという点が考えられます。
このように分析ツールを使用することで、サイト内回遊が進まない原因を突き止めることができます。

うまく機能していない部分を一つずつ改善して、サイト内回遊時間を伸ばしましょう。

記事ランキングや関連記事ページへの誘導

いったん自社サイトへ誘導したネットユーザーをサイト内で回遊させるためには、記事ランキングや関連記事紹介で他ページへ誘導する必要があります。
サイト内の動線を良くして、一つの記事を読み終わったらすぐに次のページへ移れるような流れを作っておけば、ユーザーはスムーズに移動していけます。

またサイト内のコンテンツの量と質も、他ページへの移動を誘う重要な要素です。
ネットユーザーがサイト内を回遊するためには、「この記事が役に立った」と感じることが大前提。

有用性の高い記事を数多くサイト内に用意し、1人のネットユーザーから最大限の滞在時間とPVを引き出す努力が必要なのです。

まとめ

コンテンツマーケティングの最終目的は、ネットユーザーを自社サイトの商品・サービス購買ページへ誘導することです。
次の3点に留意してサイト・コンテンツを作りましょう。

1.サイト内回遊が長いほど、企業ロイヤリティが育成される
2.サイト内滞在時間が長いほど、コンバージョン率が上がる可能性が高い
3.グーグルアナリティクスで滞在時間と直帰率を分析、回遊されない原因を探す

いくらSNS経由で多数の人にコンテンツが読まれても、自社サイト内の回遊がされないままでは営業成果に結びつきません。
いったん自社サイトへ誘導したら、潜在的顧客をぐるぐると回遊させて企業ロイヤリティを育成していきましょう。