コンテンツマーケティングはニッチなキーワードからSEO上位を狙おう

コンテンツマーケティングは良質なコンテンツを継続発信することで、ネットにいる潜在的顧客を育成するマーケティング手法です。
大前提として「多くのネットユーザーにコンテンツが読まれる」点が重要で、そのためにはGoogleなどの検索エンジンのランキング上位に表示される必要があります。

ここではSEO対策のひとつとして「ニッチなキーワード」に大注目。
具体的に「ニッチキーワードでSEO上位を狙える理由」「ニッチキーワードの探し方」「ニッチキーワードとコンバージョン率アップ」の3点から説明を進めていきます。

なかなか検索順位が上がらない…とお悩みなら、従来のビッグキーワード以外の視点からSEO対策を考えませんか。

ニッチなキーワードで上位化を狙える理由

「ニッチキーワード」とは、ビッグキーワードほど検索数の多くない単語を複数組み合わせたキーワードのこと。ロングテールキーワードともいいます。
ニッチキーワードを使うメリットは「特定の客層に対して刺さりやすい」点です。

ビッグワードほどの圧倒的な検索ボリュームはありませんが、一定数以上の客層を見込めるのがニッチキーワードです。
たとえるならニッチキーワードは大通りから一本なかに入った個性的な商店街のようなもので、汎用性はそれほど高くありませんが確実に特定の客層が検索しています。

だから「特定の世界でのランキング上位」に入ることができるのです。
ただしニッチキーワードは「作り方が難しい」のが弱点。

ビッグワードは検索することで比較的見つけやすいのですが、特定の客層が求めているニッチなワードを探すのが大変なのです。
難しいのですが、いったんうまくキーワードを組み合わされば「小さな漁場の魚=読者を根こそぎ自社サイトに誘導する→流入数が上がり表示順位もあがる」ことになります。

ニッチなキーワードの探し方

ニッチキーワードの利用で難しいのは、キーワードの探し方です。
ニッチであり、アクセス数の多いキーワードはネット上で漫然と検索しても出てきません。少しひねって、自分で考えることが大切なのです。

たとえば「ダイエット」をメインキーワードに持ってくるなら、サブキーワードには「痩せる」「脂肪」「筋トレ」では当たり前すぎます。
多くのネット読者の注意を引き付けることはできるかもしれませんが、クリックしてもらうには力が足りない組み合わせです。

そこでビッグキーワード「ダイエット」に「フラフープ」「自宅」「女性」「腰痛」「カンタン」「1日5分」などのニッチキーワードを組み合わせてみましょう。
これで「自宅でフラフープを使ってダイエットをしたい女性」という、コンテンツを届けたいターゲットが明確になります。

漁場はグッと狭くなるかもしれませんが、「自宅でフラフープを使って痩せたい女性」というコアな層にしっかりと刺さるニッチキーワードなのです。
もうひとひねりして「コロナ禍の今だからこそ」という時事ネタを付け加えることもできます。

なお時事ネタのキーワードは期間限定ですから、定期的なコンテンツメンテナンスで適宜タイトルを変更する必要があります。

ニッチキーワードでコンバージョン率アップ

検索ボリュームの多いビッグキーワードを使わず、あえてニッチキーワードで勝負するのは「コンバージョン率」が大きく関係しています。
実はニッチキーワードで自社サイトへ誘導できた潜在的顧客は、「コンバージョン率が高い」と言われているのです。

ニッチキーワードでサイトへやってきた読者は、検索エンジン上でコンテンツをクリックした段階で「深く針がかかった状態」です。
針の刺さった状態でコンテンツを読んだ読者は、コンテンツの有用性に納得できれば、そのままサイト内の他の記事へ移行してくれます。

次の記事も役に立てば読者はさらに2つめ3つめの記事へ読み進むことになり、結果的にサイトをぐるぐると回って多数のコンテンツを読むことになります。
つまり、非常にサイト内回遊時間の長い潜在的顧客・コンバージョン率が高い顧客となるわけです。

コンバージョン率アップのためには、ぜひニッチキーワードで読者を引き寄せましょう。

まとめ

ビッグキーワードに劣らず検索エンジンの上位化をねらえるのが「ニッチキーワード」です。
ニッチキーワードを使いこなすコツは、以下の3点にあります。

1.メインのビッグキーワード+サブのニッチキーワードで、特定の客層に刺さるキーワードを作る
2.ニッチキーワードは、ビッグキーワードから少しずらして作る
3.ニッチキーワードからの良質な潜在的顧客を育成し、コンバージョン率アップをめざす

SEO対策というと、つい検索数の多いビッグワードから始めたくなります。
しかし少数でも確実にPVをあげたい・サイトへ流入させたいという場合はニッチキーワードを使うことで上位化をねらってみませんか?

コンテンツマーケティングの成功事例・熊野古道編

「熊野古道(くまのこどう)」は、ユネスコ世界遺産に登録されている外国人に人気の観光地です。
実は完璧なコンテンツマーケティングの結果、観光客が約35倍になったという貴重な成功例でもあります。

ここでは熊野古道マーケティング成功の理由を「的確なターゲット選定」「徹底的なユーザー視点」「良質なコンテンツ」の3点からご紹介します。
ターゲットの需要と有用性の高いコンテンツが合わされば、爆発的な集客力を持つのです。

観光客の伸び悩みから、人気スポットへ成長

熊野古道は、和歌山県新宮市の「熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ)」と田辺市の「熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)」、そして那智勝浦町の「熊野那智大社(くまのなちたいしゃ)」の「熊野三山(くまのさんざん)」を参拝する道です。
2004年に世界遺産に認定された後は、観光客数が増えたものの伸び悩む時期が続きました。

しかし現在では、アメリカやヨーロッパなどから観光客が押し寄せる一大観光地へ成長。
いったいなぜ熊野古道のマーケティングは、これほど成功したのでしょうか。
順番に3つの理由を見ていきましょう。

1.明確なターゲットの絞り込み

最大の理由は「ターゲットを外国人に絞り込んだ」ことです。
全長約600キロの及ぶ熊野古道には複数の巡礼ルートがあり、たとえば「中辺路(なかへち)」というルートは田辺市から熊野本宮大社まで約38キロの山道を歩きます。

本来なら宿泊しながら2~3日かけてじっくりと踏破するのが理想。
しかし観光バスでやってくる国内の観光客は、滞在時間が短いのが弱点でした。バスでやってきて、ほんの少しだけ熊野古道を見て帰ってしまう。

もちろん周辺で宿泊もしません。
そこで社団法人の「田辺市熊野ツーリズムビューロー」は主なターゲットを海外からの観光客に切り替え、しかも厳しい山道を歩ける体力のある客層に絞り込んでマーケティングを展開していきました。

ちなみに「田辺市熊野ツーリズムビューロー」は田辺市内の観光協会を基盤とした官民共同の観光プロモーション団体です。
こうやって1000年以上の歴史のある熊野古道を「日本の巡礼文化を身体で体験できる」体感型観光地として世界中に発信。

地道な努力が日本人・外国人を問わずに熱心なリピーターを生み、SNSを介してさらに魅力が拡散されて熊野古道人気を後押しすることになったのです。

2.徹底的なユーザー視点

さらに重要なことは、外国人観光客の視点に立ってサイトの利便性を磨き上げていったことです。
熊野古道では初めからメインターゲットを欧米やオーストラリアからの観光客に絞りこみました。

しかし当時の田辺市内には、外国人観光客を受け入れた経験のある宿はほとんどない状態。
そこで田辺市熊野ツーリズムビューローはサイト内容の拡充と同時に地元の宿に対する働きかけも始めました。

用意しておいた英語のマップやガイドブックを置いてもらい、バラバラだった観光パンフレット類も多言語化。
マーケティングの初期段階から世界各地の外国人を受け入れることを想定してさまざまな準備や情報提供を重ねていったのです。

さらに2010年からは「熊野トラベル」という地元密着型の旅行会社も開始。
自前の旅行会社を持つことでフットワークも軽くなり、現在では熊野トラベルが世界約60カ国から田辺市にやってくる観光客を迎える重要な窓口になっています。

3.良質なコンテンツ

サイトでは「外国人向けの良質なコンテンツ」を発信し続けました。
コンテンツマーケティングでは潜在的顧客に対して「役に立つ情報を提供」することが最も重要なポイントです。

熊野古道のマーケティングでは、コンテンツのテーマ選定や画像チョイス、コンテンツ内容に至るまですべてを外国人からの好感度の高いものに絞り込んで作成・発信しました。
もちろんコンテンツは従来の日本人向け記事を英訳したものではなく、外国人観光客用に新しく作成したものです。

コンテンツから田辺市熊野ツーリズムビューローのサイトへやってきた外国人は、熊野古道に関する情報や宿の紹介、モデルコース、オプションツアーの情報などを見ることができます。
宿の手配やオプションへの申し込みはクリックするだけで熊野トラベルのサイトへ飛んで手続きが完了しますから、ストレスがありません。

どこまでも徹底的に「ユーザー目線」「有用性」「利便性」にこだわって、コンテンツやサイトが作られているのです。

まとめ

完璧なコンテンツマーケティングの成功例と言われる熊野古道のマーケティング。
注目すべきは以下の3点です。

1.ターゲットを絞り、特定の潜在的ユーザーに特化したマーケティングを展開
2.徹底的にユーザー視点に立ったサイトの作成
3.ユーザーの有用性を考えたコンテンツの充実

いずれもコンテンツマーケティングでは基本中の基本ですが、この3点を完璧にやり遂げたケースはあまりありません。
熊野古道は基本をやりぬいた点でユーザーから高く評価を受け、数多くのファン、リピーターを生み出すことに成功したのです。

PV(ページビュー)とコンバージョン率の関係

コンテンツマーケティングを展開するうち、「PVは上がっているのに、営業成果に結びつかない…」という悩みをお持ちではありませんか?
ここではコンバージョン率が上がらない原因を「PV数」「コンテンツ内容」「サイトの使いやすさ」の3点から検証してみましょう。

サイトのページ閲覧数をあらわすPVは重要な数値ですが、PVが高ければコンバージョン率も上がるというわけではありません。
コンバージョン不振の原因はコンテンツかサイト構築、このどちらかにある可能性が高いのです。

PVとコンバージョン率は正比例するか

PVとは「ページビュー」のことで、Webサイトのページが何回読まれたかを示す数値です。
PVが多いサイトは多くのページが読まれていることになるので、サイトの人気をチェックするためには欠かせないものです。

さらにコンテンツマーケティングの開始当初は、まずPV数を高めることが重要なポイント。
なぜならPV数の高さはGoogleなどの検索エンジンではランキングに反映される要素のひとつであり、自然流入アップを狙うならPV数は必要不可欠な条件だからです。

ただし、ここで問題となるのは「PV数とコンバージョン率は、必ずしも正比例しない」点です。
コンテンツマーケティングでは、購買意欲の高くない「潜在的顧客」をターゲットとして戦略を展開していきます。

良質のコンテンツをサイト内に多数用意し、潜在的顧客が長時間サイトに滞在してコンテンツを読むことで、じっくりと企業に対する信頼感を育てることが狙いです。
ですから多数のPVがあっても、ほとんどの潜在的顧客が1ページだけを読んでサイトから離脱してしまっては、コンバージョン率アップには繋がりにくいでしょう。

企業に対する信頼感が育つ時間が足りないからです。
PVが高いだけではなく、サイト内の滞在時間や「回遊率」を高めることがコンバージョン率上昇につながります。

コンテンツ内容とコンバージョン率

コンテンツマーケティングでのコンバージョン率アップを狙うなら、まず企業サイト内の「回遊率」を伸ばす内容のコンテンツを制作するのが重要です。
「回遊率」とは、1人の読者が1回のサイト訪問でどれだけのページを閲覧したかを示す数値です。

読者がたくさんのページを読んでいれば回遊率が上がり、同時にPVもあがります。
読者1人あたりの回遊率とPV数は連動しているため「回遊率とPV数は比例している」ことになります。

ここで問題となるのは「PV数と回遊率は比例していない」点です。
PVは、100人が1ページずつ読めば100PVになります。10人が10ページずつ読んでも100PVです。

しかし同じ100PVであっても意味がまったくちがい、コンバージョン率につながるのは「10人の読者が10ページを読んだ」というほうです。
10ページ読むためにはサイト内の滞在時間が長くなり、それだけ企業に対する親近感や信頼感が読者の中で育成されます。

信頼関係が構築できた読者は、潜在的顧客から「商品・サービスを買う顕在的顧客」に変わりやすく、コンバージョンにつながります
そのため、企業サイトで一定数以上のPVが得られるようになったら、次のステップとして「回遊率の高いコンテンツ」を積極的に発信するようにしましょう。
「回遊率が高くなる」サイト構造も非常に重要です。

PV数の多い記事を分析し、読者が求めている記事を継続発信することで、PVとともにコンバージョン率も上がっていきます。

サイトの使いやすさとコンバージョン率

PV・回遊率の高い記事を揃えたのに、まだコンバージョンが上がらない…という場合は、サイトの導線や他記事への誘導ラインをチェックしましょう。
ひとつの記事が良かったとしても、関連記事への誘導がなければ読者は他ページへ移動してくれません。

関連記事への内部リンクを貼ったり、記事の最後に「人気記事ランキング」を設置したりして、ひとりの読者から引き出しうる限りの滞在時間・PVを獲得するべきなのです。
関連記事へのリンクは記事の中に設置したり最後にランキングと並べたりして、読者がクリックしやすい位置にリンクを貼るのがコツ。

読者にとってストレスの少ないサイトにすることで、回遊率もあがります。
一度サイトへやってきた読者を放さないコンテンツ、仕組み作りをすることによって着実にコンバージョン率を上げましょう。

まとめ

PVは上がっているのにコンバージョン率に反映されない場合は、以下の3点からサイトを分析しなおすことが大切です。

1.PV数とコンバージョン率は、必ずしも正比例しないことを理解する
2.読者が他の記事も読みたいと思うような良質な記事を発信・サイト内に蓄積する
3.読者がスムーズに他ページへ移動できる仕組みを作る

コンテンツマーケティングでは、最終的にコンバージョンや購買アクションにつながらなければ意味がありません。
良質なコンテンツを用意し、サイトにやってきた読者が長時間にわたってサイト内に滞在し、企業に対する親近感を育成しやすい仕組みを作っておきましょう。

一般人にわからない業界用語は逆効果

コンテンツマーケティングでは、ネット上にいるごく一般的なユーザーをターゲットとしています。
そのため、一般的なネットユーザーに分かりにくい業界用語・専門用語は、多用しないほうがいいでしょう。

ここでは「記事に業界用語を入れる方法」と「業界用語の多用のリスク」の2点から、上手な用語の使い方をご紹介します。
コンテンツを作る際には、読者が用語を理解していない可能性をつねに念頭に置きましょう。

記事中に業界用語・専門用語を入れる方法

コンテンツマーケティングではごく一般的なネットユーザーを読者として設定しているため、業界用語・専門用語を知らない読者でもスムーズに理解できる記事を作る必要があります。
分かりやすい記事作成のためには、次の2点に注意するべきです。

1.業界用語・専門用語を使う時には、かならず説明をいれる
2.記事内では、同一の意味を持つ用語は表記を統一する

記事テーマによっては、業界用語・専門用語を使うことで記事内容が深まることがあります。
その場合でも、読者目線に立って記事を書くことが重要です

それでは、具体的に上記2項について考えていきましょう。

1.業界用語を使う場合は、説明を入れる

記事の中で業界用語・専門用語を使用する場合は、一般の人が理解できるように丁寧な説明を添えましょう。
たとえば記事中・文章中に「ワンタイムパスワード」という用語を使いたいときは、すぐ後ろの文章で「ワンタイムパスワード」の説明を入れると、読者に用語の意味がスムーズに伝わります。

ただ「ワンタイムパスワード」と書いて記事を続けるのではなく、専門用語のすぐ後ろに「ワンタイムパスワードとは一回しか使用しないパスワードで、非常に安全性の高いのが特徴です」と続けておけば、読者はすんなりと意味を理解できます。
あるいは、業界用語・専門用語の後ろにカッコをつけて「ワンタイムパスワード(一回しか使用しないパスワードで、安全性が高い)」という風に説明することもおすすめ。

ただしカッコ内の説明が長文すぎるとかえって読みにくくなるので、説明文は簡潔にしましょう。

2.業界用語を使う場合は、表記を統一する

業界用語・専門用語は非常に多様化しており、一つの意味に対して、複数の言葉があるケースも見られます。
先ほどの「ワンタイムパスワード」でも、同一の内容を意味する言葉として、

1.ワンタイムキー
2.ワンタイム認証
3.使い捨てパスワード
4.OTP

の4つがあります。
いずれも「1回だけ使えるパスワード」という意味なのですが、4つもあると同じ言葉なのか、意味が微妙に異なるのかが、専門家以外には分からないものなのです。

そのためごく単純なテクニックとして、「ひとつの記事中では同じ意味をあらわす言葉を統一する」のがおすすめ。
記事の冒頭に「ワンタイムパスワード」という用語を使い、文中で意味の説明をしたら、あとは必ず「ワンタイムパスワード」を使って他の用語を混合しないことです。

たったこれだけのことですが、読者が混乱することがなくなり、スムーズな理解の助けになります。
小さな工夫、小さなテクニックではありますが、これらはすべて「読者の理解を助ける」「読者が一度読んですぐに記事内容が理解できる」ために行うものです。

いわば書き手から読者に向けた「親切」であり、記事を最後まで読ませるために工夫なのです。

分かりにくい言葉は、コンテンツごと忘れられる危険性

なぜ、これほどまでに気を使って業界用語・専門用語の説明をする必要があるのでしょうか?
大きな理由は「読者は、意味の良くわからない記事を読んでくれない・読んでも忘れてしまう」からです。

コンテンツマーケティングでは、まず読者に記事の最後まで読んでもらう必要があります。
初めて聞くような業界用語・専門用語は、読者の頭の中に残りません。

それどころか、記事全部が流れていってしまい、コンテンツマーケティングにおける重要課題「起業への信頼感育成」につながらない結果を招くのです。
コンテンツマーケティングで成功したければ、一般的なネットユーザーが理解できる記事を書くことが大切なのです。

まとめ

日ごろから専門用語を多用している人にとってはごく普通に感じる用語であっても、ネットユーザーには難しいものもあります。
以下の3点を念頭に置いて、記事作成をしましょう。

1.業界用語・専門用語を使う場合は、すぐ後ろに説明を添える
2.ひとつの記事中には、同一の意味を持つ専門用語はひとつだけ使い、混合しない
3.分かりやすい記事こそ、企業ロイヤリティの育成につながる

コンテンツマーケティングの記事は、どこまでも読者主体、潜在的顧客が理解しやすいことが重要です。
常に「読者の視点」に立って記事をスムーズに読み進められるようにしましょう。

コンテンツマーケティングにステマは厳禁

コンテンツマーケティングは、良質なコンテンツを継続配信することで、ネットユーザーからの信頼を得るマーケティング手法。
信頼感が売り上げの基盤になりますから、アフィリエイトなどとは、明らかに別方向からアプローチすべき方法です。

ここでは「コンテンツマーケティングと顧客の育成」「コンテンツ配信と信頼度の関係」「ステマのリスク」の3点から、コンテンツマーケティングにおける「ステマの危険性」をご紹介します。
コンテンツマーケティングは、正攻法でやってこそ効果があるのです。

コンテンツマーケティングは、顧客育成がカギ

コンテンツマーケティングは、読者の役に立つコンテンツを継続配信することでネット上の潜在的顧客から信頼を得て購買につなげるマーケティング手法です。
従来のリスティング広告などのように企業側から積極的に商品を売り込みにいく方法とは違い、ネット上に広く有益性の高いコンテンツを配信することで、読者が食いついてくるのを待つ方法。

現在のネットユーザーは、企業からのプッシュ型広告に疲れています。
売り込み内容が薄い記事ほど読者は信頼感を持ちやすく、最終的にコンテンツを配信している企業に対して信頼心を持つことになります。

こうやって時間をかけ、辛抱強く育成したファンは企業ロイヤリティの高い優良客です。堅実な購買アクションが長く続き、売り上げに貢献してくれます。
コンテンツマーケティングの成功には、顧客の育成=リードナーチャリングが欠かせないのです。

タイムリーで有益なコンテンツ発信で、信頼度アップ

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顧客育成が主眼であるコンテンツマーケティングでは、読者にとって有益なコンテンツをタイムリーに発信することがコツです。
社会的に問題になっていることを取り上げるのもいいですし、潜在的顧客がいるフェーズ、段階ごとに最適なコンテンツを配信していくことも効果があります。

タイミングを読み、読者がその時に必要としている有益なコンテンツを発信すること。
これで読者は「役にたった」と思う記事をSNS上でシェアしてくれ、記事そのものがネットで広く拡散することになり、良い方向に物事が動いていきます。

逆に営業的な色合いの強いコンテンツは、読者に拒否される傾向があります。
たとえ記事内に読者にとって有益な情報が入っていても、「売り込み」が強いと感じた時点で読者は記事を読むのをやめてしまいます。

これではあまりにも、もったいない。売り込み記事は受け入れられにくい状況をふまえて、営業内容をほぼ含まない記事を制作・配信することが成功のコツです。
「役に立つ情報を、無料で配信する」ことを徹底し、タイムリーに有益なコンテンツをどんどん発信して読者の信頼度を高めていきましょう。

ステマで顧客の信頼性を失う危険性

では、コンテンツマーケティングの展開途中にステマをするとどうなるでしょうか。
ステマとは「ステルスマーケティング」の略語です。元々は決して悪い言葉ではなく、インターネット用語から来ています。

ステルスとは「こっそりする」と言う意味。マーケティング業界では、客に気づかれないようにおこなう広告活動です。
一般的には、企業のスタッフや関係者が商品のコメントをリアル消費者として発信する形で宣伝広告をすることをいいます。

有名人に依頼しておこなう場合もあります。
ステルスマーケティング=ステマの良くない点は、初めから「これは宣伝広告です」と読者に伝えていない点です。

ネットユーザーや消費者をだますことになるため、ステマとわかると企業や商品に対する信頼感は無くなってしまいます。
顧客の育成をめざすコンテンツマーケティングでは、どこまでも正直に、ネットユーザーに有用な情報を提供することが基本です。

正攻法でなければ、提供した情報そのものの信頼性も疑われますし、配信した企業に対する信頼度もなくなります。
ステマは絶対にやってはいけない方法なのです。

まとめ

コンテンツマーケティングは、ユーザーに対して正直である点がポイントです。
記事作成・配信の時には、以下の3点に注意して進めましょう。

1.顧客の信頼感を育成するために、営業だけでなく有益性の高い記事を発信する
2.顧客ごとのベストタイミングで、必要な情報を提供する
3.ステマは信頼感の構築につながらず、顧客育成を阻害するため、やらない

ネット上の潜在的顧客は、非常に不安定な状態です。
ていねいに必要な情報を発信し続けることで、少しずつ信頼感が高まっていきますが、うかつなステマ商法は一気にそれまでの信頼関係を根こそぎにします。非常に危険性の高い方法なのです。

コンテンツマーケティングを展開している時は、どこまでも正攻法で進めましょう。
ステマは絶対にNGです。

サイト内ブログを読んでもらいサイト回遊させる

Webマーケティングで人気のコンテンツマーケティングは、顧客がコンテンツをたくさん読むことで、企業に対する信頼感を育成するのが狙いです。
自社サイト内で多数のコンテンツを「回遊」してもらえば、それだけ信頼感が増します。

ここでは「サイト内回遊と企業ロイヤリティ」「顧客の滞在時間とコンバージョン率」「回遊時間を伸ばすための分析法」の3点から、サイト回遊を促す方法を考えましょう。
ネットユーザーを自社サイトの中で回遊させればさせるほど、コンバージョン率が上がる傾向があるのです。

「サイト内回遊」と企業ロイヤリティの関係

コンテンツマーケティングでは、ネットユーザーがサイト内をめぐって多数のコンテンツを読むことが非常に大切です。理想的な流れは

「ユーザーがひとつのコンテンツをクリック→自社サイトへ誘導→他のブログやコンテンツへ遷移」

さらにこの先は

「サイト内の長時間滞在→潜在的顧客の企業ロイヤリティ育成→購買アクション」

とつながります。
読者が最初の記事を読み終えたらサイト内の別のページへ移動できるようサイトを構築して置けば、企業や商品・サービスに関する理解が深まり、潜在的顧客の「ファン化」が進みます。ここから企業ロイヤリティが育ち、購買アクションが促進されるのです。

サイト滞在時間とコンバージョン率

では、サイト内の滞在時間とコンバージョン率にはどのような関係があるのか?
結論としては、滞在時間が長いほどコンバージョン率が上昇する傾向があります。
なぜなら企業サイトでの滞在時間が伸びれば伸びるほど潜在的顧客の中の信頼感が高まり、販売している商品・サービスへの信頼度も高まるからです。

ネットで商品・サービスを販売する時の弱点は、顧客が実物を直接見る・ふれることが出来ない点です。
実際にふれる・見るというプロセスなしで商品・サービスを購入するのは勇気がいります。

商品がイメージ通りのものではない可能性があるからです。
潜在的顧客の中の心配や不安感を払拭するのは、企業そのものへの信頼感です。この企業は信用してもいいと潜在的顧客が判断すれば、購買する不安がなくなります。

そして信頼感を育成するのは、長時間にわたるサイト内滞在・回遊なのです。

サイト内回遊時間を伸ばすための直帰率分析

ここでなぜサイト内の回遊時間が伸びないのか、原因を考えてみましょう。
まずは無料で利用できるGoogle Analytics(グーグルアナリティクス)などの分析ツールを使用して、自社サイトの「滞在時間」と「直帰率」を確認することです。

「滞在時間」とは文字どおり、ユーザーがサイト内にいた時間を言います。「直帰率」とは、ユーザーが最初に流入した1ページだけを読んでサイトから出てしまった数を全体で割った率です。
たとえば「滞在時間は長いが、直帰率が高い」と言うケースは、最初のコンテンツはじっくりと読まれたのに、そのユーザーはサイト内のほかのページに移動しなかったという意味です。

原因としてはサイト内の動線が悪い、記事ランキングや他の記事紹介がうまくリンクしておらず、次のページへ読者を引っ張りきれなかったという点が考えられます。
このように分析ツールを使用することで、サイト内回遊が進まない原因を突き止めることができます。

うまく機能していない部分を一つずつ改善して、サイト内回遊時間を伸ばしましょう。

記事ランキングや関連記事ページへの誘導

いったん自社サイトへ誘導したネットユーザーをサイト内で回遊させるためには、記事ランキングや関連記事紹介で他ページへ誘導する必要があります。
サイト内の動線を良くして、一つの記事を読み終わったらすぐに次のページへ移れるような流れを作っておけば、ユーザーはスムーズに移動していけます。

またサイト内のコンテンツの量と質も、他ページへの移動を誘う重要な要素です。
ネットユーザーがサイト内を回遊するためには、「この記事が役に立った」と感じることが大前提。

有用性の高い記事を数多くサイト内に用意し、1人のネットユーザーから最大限の滞在時間とPVを引き出す努力が必要なのです。

まとめ

コンテンツマーケティングの最終目的は、ネットユーザーを自社サイトの商品・サービス購買ページへ誘導することです。
次の3点に留意してサイト・コンテンツを作りましょう。

1.サイト内回遊が長いほど、企業ロイヤリティが育成される
2.サイト内滞在時間が長いほど、コンバージョン率が上がる可能性が高い
3.グーグルアナリティクスで滞在時間と直帰率を分析、回遊されない原因を探す

いくらSNS経由で多数の人にコンテンツが読まれても、自社サイト内の回遊がされないままでは営業成果に結びつきません。
いったん自社サイトへ誘導したら、潜在的顧客をぐるぐると回遊させて企業ロイヤリティを育成していきましょう。

サイト内ブログ、ただの日記になっていませんか?

近年、大人気のコンテンツマーケティングは、良質のコンテンツを継続配信することでネットユーザーを自社サイトへ誘導します。
「良質のコンテンツ」というのがポイントなのですが、自社で発信しているサイト内ブログの内容は十分でしょうか。

ここでは「コンテンツ内容の有用性」から始めて、「顧客目線から見た良質ブログ」「文章の読みやすさ」と進めていきます。
流入率の高いブログはただの日記ではありません。読みやすさの中に企業や自社商品・サービスの情報をきちんと盛り込んでいるのです。

コンテンツ内容の有用性

コンテンツマーケティングでは、ネットユーザーにとって有用なコンテンツを継続配信することが重要です。
継続することでユーザーに信頼できる企業だとアピールでいますし、ネットユーザーと企業の間に信頼関係が構築されれば購買アクションにつながります。

しかしコンテンツマーケティング担当者にとって大変なのは、新しいコンテンツを発信し続けることです。
サイトへの集客力を高めるには、毎日のコンテンツ更新が望ましいとされていますが、実際には毎日更新は作業量が膨大。

プロの作家でも毎日新しい文章を生み出すのはかなり大変なことですし、営業成果に結びつけねばならないコンテンツマーケティングでは、書ける内容が限られてきます。
とくにニッチな業界では、記事テーマが早くに枯渇してしまうでしょう。

こうなると苦しまぎれに、自分のランチ内容や差し入れの画像付きコメントなどで何とか発信しようということになります。
しかし日記的な内容のコンテンツは、ユーザーにとって有用性の高い記事ではありません。

たまに箸休め程度に発信するのは良いのですが、頻回にランチに関する記事を配信されてもユーザーに信頼感が育成されないのです。
では、潜在的顧客が求めている良質なブログとは、具体的にどんなものでしょうか。

顧客目線から見た良質ブログ

ネット上にいる潜在的顧客が求めているのは「自分の役に立つ記事」です。
具体的には、ある問題に対する解決法となるような内容のコンテンツを求めています。

たとえば自宅の害虫で悩んでいるのなら、害虫駆除に役立つ情報・商品・サービスについて読みたいのです。
コンテンツマーケティングは、ネット上に無数にいる潜在的顧客の中から自社商品・サービスを必要とする可能性の高い客層がターゲットです。

潜在的顧客が有用性の高いコンテンツを読むことで企業に対する興味を持ち、コンテンツやブログの継続的な配信から信頼感を持つようになります。
潜在的顧客にとって役に立たないコンテンツを毎日配信しても信頼関係を構築する基盤にはなりません。むしろ信頼関係を失う危険性さえあります。

成功するコンテンツマーケティングをめざすなら、つねに「顧客目線からみたコンテンツの有用性」を意識して記事作成・配信をしましょう。

文章の読みやすさ

顧客にとって役に立つ情報を発信するのならば、自社商品・サービスについての正確で詳細な情報を乗せたコンテンツだけを、配信し続ければいいのでしょうか。
ここで重要になってくるのが、文章の読みやすさ・わかりやすさです。

ここがコンテンツマーケティングのむずかしいところで、どれほど正確で詳細な情報を、含んでいても専門用語を多用した文章ではネットユーザーは読んでくれません。
ネットユーザーに受け入れられやすいポイントが3点あるのです。

1.必要な情報がわかりやすい文章で書かれていること
2.専門用語が多用されておらず、使われている場合はシンプルな説明がされていること
3.問題を抱えるユーザーに対して共感度の高い文章であること

一般的なネットユーザーの求めるものは、必要な情報をわかりやすく、かみ砕いて説明してくれているものです。
さらに顧客に共感するような立場に立ったコンテンツは、よりネットユーザーにとって受け入れやすいでしょう。

つまり「正しく・読みやすく・共感度の高い文章=良質なコンテンツ」なのです。

まとめ

コンテンツマーケティングを展開するうえで良質なコンテンツは必要不可欠なツールです。
以下の3点を重視して展開していきましょう。

1.常に顧客にとって役に立つコンテンツを制作・発信する
2.専門用語を多用せず、分かりやすい文章で伝える
3.コンテンツの継続配信で、潜在的顧客の中に信頼感を育成する

サイト内ブログは気軽に読んでもらいやすい形態のコンテンツですが、内容も軽くて意味がないものではネットユーザーの関心をひきつけ続けることはできません。
コンテンツマーケティングでは、何よりもコンテンツの有用性が重要なのです。

まずは読者が「これは使える!」と感じる記事を配信し、自社サイトへ誘導しましょう。

ローカルSEO対策とコンテンツSEO対策を同時に行う方法

SEO施策の代表的な手法のひとつがコンテンツSEOです。
コンテンツSEOは、ユーザーが欲しいコンテンツを提供することでSEOを強化します。

効果的に行えば、自然検索からの流入が増加してCV数の向上が期待できます。
Web担当者に重要視されている理由は、検索エンジンにあります。

Webサイトに掲載されるコンテンツの質が高くなると、検索エンジンの上位に表示されやすくなります。
検索エンジンの上位に表示されると、商品やサービスに対する注目度が一気に上がります。
同じような商品を販売している会社が他にもある場合は、ライバル会社よりも上位に表示されることで有利な商売ができます。

コンテンツSEOの手順

コンテンツSEOを行う手順はシンプルです。
将来自社の商品やサービスに興味を持ってくれそうな潜在顧客を惹きつけるために、彼らが必要とする情報を選定します。

最初にコンテンツマップを作り、全体的な流れと内容を確認しておきます。
適切なキーワードの選定も重要で、潜在的な顧客のニーズを把握してキーワードを選びコンテンツを作成します。

コンテンツが完成したら自社のWebサイトに掲載して情報を発信しますが、SNSを活用することで大幅な流入数アップが可能です。
コンテンツSEOではコンテンツの作成と発信はもちろん、効果検証が重要になります。

情報を発信した後は、必ず効果の検証を行います。
効果を測定する指標となるのは、自然検索で流入してきたユーザーの数です。

自然検索での流入数が増えていれば、SEOの効果があったと判断できます。
アクセス解析ツールを利用すれば、CV数の確認も簡単です。

十分な効果が出ていない場合は、改善点をあぶり出して新しいプランを立てます。
この一連の流れを根気よく継続して良質なコンテンツを配信していきましょう。

ローカルSEOの手順

SEO施策ではローカルSEOも注目されています。
ローカルSEOは、地域と業種に関連した検索に有効です。

飲食店などのサービス業は、エリア検索で上位に入ると集客力がアップします。
日本ではローカル対策を行う企業がまだ少ないため、早めに適切な対策を実施すればライバルよりも有利なビジネスを展開できます。

地域名とキーワードを組み合わせた検索をローカル検索結果と呼びます。
地域のキーワードを取り入れると、一般的にCVRが高くなります。

ビッグワードは競争力が高いですが、地名を入れることでSEO順位の上位を狙えます。
コンテンツSEO対策とローカルSEO対策を同時に行うことで、より確かなSEO施策ができます。

地域ビジネスにおいて、現代のランチェスター経営にローカルSEOは必要不可欠です。

実績のあるSEO会社に依頼すれば、適切なSEO施策をスムーズに進められます。
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コンテンツマーケティングは究極のインバウンド営業

近年、Webマーケティングとして人気のあるコンテンツマーケティングは、「インバウンド営業」の手法と言われます。
従来のプッシュ型・アウトバウンド営業と比較して、ネットユーザーを顧客に育成して、営業成果に繋げるものです。

ここでは「インバウンド営業への移行傾向」「コンテンツの質」「動画の利用」の3点から、Webマーケティング全般がインバウンド営業へ傾きつつあることをご説明しましょう。
従来のプッシュ型営業でよりもコンテンツマーケティングの方がユーザーの反応がいいのです。

顧客主体のインバウンド営業への移行

「インバウンド営業」とは、有益な情報を発信することでネット上の潜在的顧客を自社サイトへ引き寄せるマーケティング手法です。
コンテンツマーケティングのようなインバウンド営業と、従来のリスティング広告のようなアウトバウンド営業のあいだで大きく異なるのは、主体的に動くのが顧客なのか営業マンなのか、という点です。

従来のアウトバウンド営業では、営業マンが主体でした。
営業マンの持つ圧倒的な商品情報量が買い手にとって有用だったのですが、現在はネットで一定の情報を入手できるため、営業マンと買い手のあいだの「情報量の格差」がどんどん小さくなってきています。

そのため、今は営業マンだけでは商品が売れない時代になっているのです。
インバウンド営業では、継続的な情報発信を通じて購買意欲のないネットユーザーの中に、企業への信頼感を構築し、企業ロイヤリティを高めることで購買アクションへつなげます。

情報が詰まっているコンテンツを読むのも、企業に対して信頼感を持つのも、すべてが顧客の自発的な行動を起点になっているのです。
ネットユーザー主体で進むと、ユーザー自身に「自分が選んだ企業・商品だ」という意識が生まれます。

そして潜在的顧客の自発的な行動から育成された購買意欲は、長期にわたって継続します。
インバウンド営業が長いあいだ堅実な売り上げを続けるのは、ユーザー主体の営業であるからなのです。

良質のコンテンツを自社サイトで発信

インバウンド営業が顧客主体ということは、営業成果を上げるためには、「顧客に企業・商品への興味を持ってもらう」必要があります。そこで大切なのが、良質のコンテンツです。
良質なコンテンツとは、以下の3つの要素を含んでいます。

1.正確な情報をもとにして、オリジナルの文章が書かれている
2.文章は読みやすく、動画・動画併用で情報が伝わりやすい
3.ユーザーへの共感度が高い

インバウンド営業では、ネットユーザーの興味をそそり、コンテンツを読んでもらうことが最初の一歩です。
そして多くのユーザーは、今自分が抱えている問題解決に役立つ情報を探しています。

上記3点を満たすコンテンツは、ネットユーザーにとって問題解決の糸口となるため、有用性が高い=よく読まれる記事です。
顧客主体のインバウンド営業では、顧客の自発性をうながし、企業から顧客へ歩み寄るコンテンツの発信で、購買へつなげましょう。

動画発信で自社サイトへ誘導

近年のインバウンド営業で注目を集めているのが「動画の利用」です。
コンテンツマーケティングでは、必要な情報を正確に伝達できる文章コンテンツ+動画配信が、ベストの組み合わせと言えます。

コンテンツマーケティングに代表されるインバウンド営業では、従来は文章コンテンツを主な柱としてサイトを構築してきました。
文章コンテンツを補足するために画像や動画をサイト内に配置するのが一般的でしたが、最近では「動画メイン・文章サブ」という形の企業サイトも増えてきました。

これは動画の持つ「スピーディな情報伝達力」が、情報を一瞬で理解したいネットユーザーの傾向と合致しているからです。
とくにユーチューブなどの動画に慣れている若年層のネットユーザーにとっては、ゆっくり読んで内容を咀嚼する必要のある文章コンテンツより、動画のほうが受け入れやすい傾向があります。

ユーチューブやインスタグラムなどの動画SNSで情報を発信し、そこから自社サイトへ誘導する形のインバウンド営業も、今後はより成果を上げてくるでしょう。

まとめ

顧客に主体性を持たせるインバウンド営業では、以下の3点が非常に重要になります。

1.良質のコンテンツ発信で、ネットユーザーのなかの企業・商品に対する信頼感を育成する
2.文章コンテンツには正確な情報とともに共感性を盛り込む
3.サイト内に適切な量の動画を配置し、スピーディな情報伝達につとめる

コンテンツマーケティングのようなインバウンド営業は、顧客を自社サイトへ誘導することで長期的・継続的な営業成果をあげられます。
従来のプッシュ型・アウトバウンド営業だけでなく、インバウンドの手法を取り入れることによって、ネット上の潜在的顧客をとりこぼすことなくサイトに誘導しましょう。

ECサイトにもコンテンツマーケティングは有効

現在では、実店舗のみで商品やサービスを売る大企業は少なくなりつつあります。
野心的な企業は実店舗+自社サイト経由でのネット販売に、かなり力を入れており、中にはネット通販の売り上げが実店舗以上の企業もあります。

では、効率よく自社サイトの販売成果を上げる方法はなんでしょうか。
ここでは「ECサイトにおけるコンテンツマーケティングの有効性」と「サイト内での動画の使い方」「テキストコンテンツの使い方」をご紹介します。

ECサイトとコンテンツマーケティングは相性のいい手法です。動画とテキストのバランスを読みつつ、集客力の強いECサイトを作り上げましょう。

ECサイトとコンテンツマーケティングの有効性

ECサイト(electronic commerce site)とは、ネット上で商品・サービスを販売するWebサイトのこと。
基本的には自社でサーバーを借りてサイトを作り運営していくことで、さまざまなWebマーケティング手法の内でも、注目されているのがコンテンツマーケティングです。

コンテンツマーケティングでは、ネット上に無数にいる潜在的顧客に対して良質なコンテンツを継続的に発信し、信頼性を構築したうえで営業成果につなげる手法です。
営業成果につながるまでには、おもに以下の4つのプロセスが想定されています。

1.継続的なコンテンツ発信によるECサイトへの集客
2.潜在的顧客へ育成
3.顧客のステージによって動画・文章コンテンツを使い分け、購入を後押し
4.顧客の企業ロイヤリティを高めて、ファン化・常連化を推進

従来のネット広告と比べるとコンテンツマーケティングは営業成果が出るまでに時間がかかりますが、いったん企業に対して信頼を持った顧客層は、長期にわたって商品やサービスを購入し続ける傾向があります。
ECサイトにとって、長いあいだ堅実に購買を続けてくれる顧客層はありがたい常連客なのです。

しかし自社サイトを構築してコンテンツマーケティングを始めてみたがうまく機能しない、と言うケースもあります。
その場合「サイト内で動画とテキストコンテンツがうまく使えていない」問題点があるようです。

「動画」で体感的に商品情報を伝えて、コンバージョン率アップ

最近のコンテンツマーケティングでは、サイト内に動画を適切に配置することで商品やサービスの魅力を、より分かりやすく伝える手法に人気が高まっています。
動画の利点は、以下の3点です。

1.商品の実物を見ているような臨場感で、情報を伝えられる
2.実際の商品使用シーンで、購入後のイメージが伝わる
3.視覚的・体感的に伝達できるため、ユーザーの情報処理が簡単で早い

ECサイト内で動画を使用する利点は、商品情報を短時間で伝えられる点です。
ネット上では商品の実物を見られないため、不安を感じて購入を迷うユーザーがいます。

動画なら360度すべてを短時間で見せることができ、しかも実際の使用シーンを移すことで購入後のイメージが具体的につかめます。
視覚的に情報を伝達できる動画は、潜在的顧客の商品に対する不安を払拭し、購入アクションをうながしてコンバージョンに直結するため、営業成果を上げる重要なポイントなのです。

「文章」で論理的に商品情報を伝えて、顧客育成

いっぽう、テキストコンテンツはサイトの基礎を作っている部分です。
ECサイトでは商品の画像・動画とあわせてテキストコンテンツを使うことで、詳細な情報を提供できます。

テキストコンテンツの利点は、以下の3点です。

1.論理的に情報を伝えられる
2.数値などを用いて、正確な情報を提供できる
3.比較的安価に作成できる

文章を理解するのは動画よりも時間がかかりますが、読んだ文章をユーザーが頭の中で論理的に組み立てなおす作業があるため理解度が深いのが大きな利点です。
また自社製品の場合は、スペックや機能性を具体的な数値で紹介することができるため、コンテンツの専門性・信頼性があがります。

同時に、コンテンツの正確性で競合サイトとの差別化をはかることができるのも利点の一つです。
さらに重要な点は、コストです。

テキストコンテンツは動画より安価に作成できるので、継続的な情報発信を基本とするECサイトのコンテンツマーケティングでは欠かせないツールです。

まとめ

ECサイトでのコンバージョン率アップには、コンテンツマーケティングが有効な手法です。
マーケティングを展開する時には、次の3点に注意しましょう。

1.継続的な情報発信で、企業ロイヤリティの高い顧客を育成する
2.サイト内の動画で、商品・サービス情報を視覚的に伝える
3.数値を入れた文章コンテンツで専門性を高め、競合サイトとの差別化をはかる

あらゆる年代の人々が目にするECサイトだからこそ、動画と文章コンテンツをうまく組み合わせることが大切です。
コンバージョン率アップのためにはサイト内で動画と文章を適切に組み合わせていきましょう。