一般人にわからない業界用語は逆効果

コンテンツマーケティングでは、ネット上にいるごく一般的なユーザーをターゲットとしています。
そのため、一般的なネットユーザーに分かりにくい業界用語・専門用語は、多用しないほうがいいでしょう。

ここでは「記事に業界用語を入れる方法」と「業界用語の多用のリスク」の2点から、上手な用語の使い方をご紹介します。
コンテンツを作る際には、読者が用語を理解していない可能性をつねに念頭に置きましょう。

記事中に業界用語・専門用語を入れる方法

コンテンツマーケティングではごく一般的なネットユーザーを読者として設定しているため、業界用語・専門用語を知らない読者でもスムーズに理解できる記事を作る必要があります。
分かりやすい記事作成のためには、次の2点に注意するべきです。

1.業界用語・専門用語を使う時には、かならず説明をいれる
2.記事内では、同一の意味を持つ用語は表記を統一する

記事テーマによっては、業界用語・専門用語を使うことで記事内容が深まることがあります。
その場合でも、読者目線に立って記事を書くことが重要です

それでは、具体的に上記2項について考えていきましょう。

1.業界用語を使う場合は、説明を入れる

記事の中で業界用語・専門用語を使用する場合は、一般の人が理解できるように丁寧な説明を添えましょう。
たとえば記事中・文章中に「ワンタイムパスワード」という用語を使いたいときは、すぐ後ろの文章で「ワンタイムパスワード」の説明を入れると、読者に用語の意味がスムーズに伝わります。

ただ「ワンタイムパスワード」と書いて記事を続けるのではなく、専門用語のすぐ後ろに「ワンタイムパスワードとは一回しか使用しないパスワードで、非常に安全性の高いのが特徴です」と続けておけば、読者はすんなりと意味を理解できます。
あるいは、業界用語・専門用語の後ろにカッコをつけて「ワンタイムパスワード(一回しか使用しないパスワードで、安全性が高い)」という風に説明することもおすすめ。

ただしカッコ内の説明が長文すぎるとかえって読みにくくなるので、説明文は簡潔にしましょう。

2.業界用語を使う場合は、表記を統一する

業界用語・専門用語は非常に多様化しており、一つの意味に対して、複数の言葉があるケースも見られます。
先ほどの「ワンタイムパスワード」でも、同一の内容を意味する言葉として、

1.ワンタイムキー
2.ワンタイム認証
3.使い捨てパスワード
4.OTP

の4つがあります。
いずれも「1回だけ使えるパスワード」という意味なのですが、4つもあると同じ言葉なのか、意味が微妙に異なるのかが、専門家以外には分からないものなのです。

そのためごく単純なテクニックとして、「ひとつの記事中では同じ意味をあらわす言葉を統一する」のがおすすめ。
記事の冒頭に「ワンタイムパスワード」という用語を使い、文中で意味の説明をしたら、あとは必ず「ワンタイムパスワード」を使って他の用語を混合しないことです。

たったこれだけのことですが、読者が混乱することがなくなり、スムーズな理解の助けになります。
小さな工夫、小さなテクニックではありますが、これらはすべて「読者の理解を助ける」「読者が一度読んですぐに記事内容が理解できる」ために行うものです。

いわば書き手から読者に向けた「親切」であり、記事を最後まで読ませるために工夫なのです。

分かりにくい言葉は、コンテンツごと忘れられる危険性

なぜ、これほどまでに気を使って業界用語・専門用語の説明をする必要があるのでしょうか?
大きな理由は「読者は、意味の良くわからない記事を読んでくれない・読んでも忘れてしまう」からです。

コンテンツマーケティングでは、まず読者に記事の最後まで読んでもらう必要があります。
初めて聞くような業界用語・専門用語は、読者の頭の中に残りません。

それどころか、記事全部が流れていってしまい、コンテンツマーケティングにおける重要課題「起業への信頼感育成」につながらない結果を招くのです。
コンテンツマーケティングで成功したければ、一般的なネットユーザーが理解できる記事を書くことが大切なのです。

まとめ

日ごろから専門用語を多用している人にとってはごく普通に感じる用語であっても、ネットユーザーには難しいものもあります。
以下の3点を念頭に置いて、記事作成をしましょう。

1.業界用語・専門用語を使う場合は、すぐ後ろに説明を添える
2.ひとつの記事中には、同一の意味を持つ専門用語はひとつだけ使い、混合しない
3.分かりやすい記事こそ、企業ロイヤリティの育成につながる

コンテンツマーケティングの記事は、どこまでも読者主体、潜在的顧客が理解しやすいことが重要です。
常に「読者の視点」に立って記事をスムーズに読み進められるようにしましょう。