キャラクターマーケティングの成功例

キャラクターマーケティングの成功例

自社製品やサービスを販売するためのマーケティングにはさまざまな手法があります。
「キャラクターマーケティング」は個性的なキャラクターを使い、ユーザーの身近なところで購買意欲に訴えかける方法です。

ここでは「キャラクターマーケティングの概要」と、実例をあげた「成功例3つ」をご紹介しましょう。
キャラクターマーケティングは、成功すれば知名度が一気に上がるのが大きなメリット。SNS発信も併用して、キャラクターの魅力を伝えていきましょう。

キャラクターマーケティングとは

「キャラクターマーケティング」は個性のあるキャラクターを使って、商品やサービスのイメージや企業ブランドを発信するマーケティング手法です。
かわいい・アピール力が強いキャラクターを起用することによって企業に対する親近感を持ってもらい、ブランドイメージをあげる狙いもあります。

自社製品やサービスの売込みに使えるだけでなく、このところ各自治体が積極的に推進している「ご当地ゆるキャラ」も地域活性化を目的としたキャラクターマーケティングです。
キャラクターマーケティングは反響がSNSなどで一気に拡散されることがあり、ときには想定以上の注目を得ることがあります。オリジナルキャラの場合は強力なアピール力を持つ造形を考え、キャラクターそのものを広く知ってもらえるようにするのが重要なポイントです。

では、ここから具体的な成功例3つを見ていきましょう。誰でも一度は目にしたことがあるおなじみのキャラクターも売り上げに一役買っているのです。

キャラクターマーケティングの成功例①くまモン

地方自治体のキャラクターマーケティングでもっとも成功した例は熊本県庁の「くまモン」でしょう。

黒い顔・体に丸い目、赤いほっぺのくまモンは一目見たら忘れられない印象的なビジュアル。2011年から熊本県のPRのために活動をはじめ、またたくまに人気者となり2011年の「ゆるキャラグランプリ」でみごと王者に輝きました。以来、日本じゅうに知られるようになった超有名キャラクターです。

くまモン成功の秘密は「商標使用が原則無料」である点。
熊本県の許可を得れば個人でも企業でも無料で使用できるキャラクターのため、熊本県関連の企業だけでなく全国の企業からグッズなどが販売され「共有型キャラクターマーケティング」を幅広く展開できることになりました。

ちなみに2020年7月の熊本豪雨災害のためにもくまモンは活躍中。
豪雨被害支援のための募金活動、チャリティー活動などで使用するポスター、のぼり、チラシ、募金箱、ホームページについては特例措置として「現在公表している全てのイラストを、届出制(許諾不要)とする」ことが決まっています。おなじみキャラ「くまモン」の魅力で災害支援を訴えています。
(引用サイト:熊本県 https://www.pref.kumamoto.jp/kiji_34128.html)

キャラクターマーケティングの成功例②キョロちゃん

「キョロちゃん」はお菓子の森永製菓の有名キャラクター。
赤い頭に黄色いくちばしをもつ架空の鳥で、森永のお菓子「チョコボール」の看板キャラクターです。

キョロちゃんは、森永製菓とは別に独自のツイッターアカウントを持っている人気者。
メインユーザーである若者層からの反応を得やすくするため、コンテンツ内容にはアンケートやクイズを取り入れたり、ユーザーから投稿されたイラストを紹介したり、各種キャンペーンの「あたり報告ツイッター」をリツイートするなど、頻繁なつぶやきで人気を集めています。
親しみやすいキャラをベースにしてSNSで競合他社との差別化をはかり、緻密な計算でキャラクターマーケティングを大成功にもって行ったみごとな事例です。

キャラクターマーケティングの成功例③ハローキティ

キャラクターマーケティングの王道を行くのがサンリオの「ハローキティ」。
こちらもツイッターなどのSNSで頻繁に情報を発信し、オンラインショップの新製品や他企業とのコラボ商品のお知らせなどファンが知りたい情報をいち早く提供しています。

注目すべきは更新頻度。平日はほぼ毎日投稿で、日によっては2~3回もツイッターでつぶやくなど新しい情報が欲しいファン層の需要に的確に答えて売り上げにつなげています。

ちなみにハローキティはアジア圏での人気も高いキャラクターで、SNSでは海外からの投稿も多数あります。また公式YouTubeチャンネルが開設されており、(https://www.youtube.com/channel/UCyof-1Ko_jy2sOtivyTpc4Q)
チャンネル登録者数が25万人を越える人気チャンネルです。

まとめ

キャラクターマーケティングは戦略がものをいうマーケティング方法です。運用前に以下の3点に十分配慮をして始めましょう。

  1. マーケティングの目的を明確にして、適切なキャラクターデザインを行う
  2. キャラクターの知名度を上げるため、「商標使用を原則無料」を検討する
  3. SNSでこまめに情報を発信し、キャラクターへの好感度を販売につなげる

キャラクターの魅力を活用することで企業への好感度が上がり、知名度アップや売り上げ促進につながります。
ビジュアルでユーザーに訴えかけやすいキャラクターを上手に使いしょう。