PV(ページビュー)とコンバージョン率の関係

コンテンツマーケティングを展開するうち、「PVは上がっているのに、営業成果に結びつかない…」という悩みをお持ちではありませんか?
ここではコンバージョン率が上がらない原因を「PV数」「コンテンツ内容」「サイトの使いやすさ」の3点から検証してみましょう。

サイトのページ閲覧数をあらわすPVは重要な数値ですが、PVが高ければコンバージョン率も上がるというわけではありません。
コンバージョン不振の原因はコンテンツかサイト構築、このどちらかにある可能性が高いのです。

PVとコンバージョン率は正比例するか

PVとは「ページビュー」のことで、Webサイトのページが何回読まれたかを示す数値です。
PVが多いサイトは多くのページが読まれていることになるので、サイトの人気をチェックするためには欠かせないものです。

さらにコンテンツマーケティングの開始当初は、まずPV数を高めることが重要なポイント。
なぜならPV数の高さはGoogleなどの検索エンジンではランキングに反映される要素のひとつであり、自然流入アップを狙うならPV数は必要不可欠な条件だからです。

ただし、ここで問題となるのは「PV数とコンバージョン率は、必ずしも正比例しない」点です。
コンテンツマーケティングでは、購買意欲の高くない「潜在的顧客」をターゲットとして戦略を展開していきます。

良質のコンテンツをサイト内に多数用意し、潜在的顧客が長時間サイトに滞在してコンテンツを読むことで、じっくりと企業に対する信頼感を育てることが狙いです。
ですから多数のPVがあっても、ほとんどの潜在的顧客が1ページだけを読んでサイトから離脱してしまっては、コンバージョン率アップには繋がりにくいでしょう。

企業に対する信頼感が育つ時間が足りないからです。
PVが高いだけではなく、サイト内の滞在時間や「回遊率」を高めることがコンバージョン率上昇につながります。

コンテンツ内容とコンバージョン率

コンテンツマーケティングでのコンバージョン率アップを狙うなら、まず企業サイト内の「回遊率」を伸ばす内容のコンテンツを制作するのが重要です。
「回遊率」とは、1人の読者が1回のサイト訪問でどれだけのページを閲覧したかを示す数値です。

読者がたくさんのページを読んでいれば回遊率が上がり、同時にPVもあがります。
読者1人あたりの回遊率とPV数は連動しているため「回遊率とPV数は比例している」ことになります。

ここで問題となるのは「PV数と回遊率は比例していない」点です。
PVは、100人が1ページずつ読めば100PVになります。10人が10ページずつ読んでも100PVです。

しかし同じ100PVであっても意味がまったくちがい、コンバージョン率につながるのは「10人の読者が10ページを読んだ」というほうです。
10ページ読むためにはサイト内の滞在時間が長くなり、それだけ企業に対する親近感や信頼感が読者の中で育成されます。

信頼関係が構築できた読者は、潜在的顧客から「商品・サービスを買う顕在的顧客」に変わりやすく、コンバージョンにつながります
そのため、企業サイトで一定数以上のPVが得られるようになったら、次のステップとして「回遊率の高いコンテンツ」を積極的に発信するようにしましょう。
「回遊率が高くなる」サイト構造も非常に重要です。

PV数の多い記事を分析し、読者が求めている記事を継続発信することで、PVとともにコンバージョン率も上がっていきます。

サイトの使いやすさとコンバージョン率

PV・回遊率の高い記事を揃えたのに、まだコンバージョンが上がらない…という場合は、サイトの導線や他記事への誘導ラインをチェックしましょう。
ひとつの記事が良かったとしても、関連記事への誘導がなければ読者は他ページへ移動してくれません。

関連記事への内部リンクを貼ったり、記事の最後に「人気記事ランキング」を設置したりして、ひとりの読者から引き出しうる限りの滞在時間・PVを獲得するべきなのです。
関連記事へのリンクは記事の中に設置したり最後にランキングと並べたりして、読者がクリックしやすい位置にリンクを貼るのがコツ。

読者にとってストレスの少ないサイトにすることで、回遊率もあがります。
一度サイトへやってきた読者を放さないコンテンツ、仕組み作りをすることによって着実にコンバージョン率を上げましょう。

まとめ

PVは上がっているのにコンバージョン率に反映されない場合は、以下の3点からサイトを分析しなおすことが大切です。

1.PV数とコンバージョン率は、必ずしも正比例しないことを理解する
2.読者が他の記事も読みたいと思うような良質な記事を発信・サイト内に蓄積する
3.読者がスムーズに他ページへ移動できる仕組みを作る

コンテンツマーケティングでは、最終的にコンバージョンや購買アクションにつながらなければ意味がありません。
良質なコンテンツを用意し、サイトにやってきた読者が長時間にわたってサイト内に滞在し、企業に対する親近感を育成しやすい仕組みを作っておきましょう。