コンテンツマーケティングの成果は6か月後に表れる?

多くの人があらゆることをネット検索している現在、ネット上で良質のコンテンツを配信し続けるコンテンツマーケティングは非常に有用性の高いマーケティング手法だと言われます。
しかしバナー広告やメールマガジンなど「プッシュ型広告」とちがい、「プル型広告」コンテンツマーケティングは短時間では結果が出にくいのが弱点です。

ここでは「営業成果が出るまでの期間」「中・長期的視点から見るプル型広告の利点」「成果アップのためのコンテンツの質」の3点から、時間のかかる理由を探っていきます。
コンテンツマーケティングは展開当初に忍耐が必要ですが、時間をかけただけの成果が上がってくるのがメリットなのです。

成果が実感できるまでには最低でも6か月が必要

一般的に、コンテンツマーケティングを開始後は、6カ月間以上のコンテンツ配信が必要だと言われます。
コンテンツマーケティングを新規に開始した場合、配信から6カ月~1年が経過すると営業成績および販売成績に反映されてくるケースがほとんど。

少なくとも6か月は我慢強くコンテンツを制作・配信し、ネット上の潜在的顧客に働きかける必要があります。
もちろんこれは一般論であって、もっと早くに営業成果を実感する場合もあります。

マーケティング開始後、6か月未満の段階で営業成績が上昇するケースは、すでに自社サイトでの活動を一定期間にわたっておこなっている場合です。
一定数の潜在的顧客がサイトに流入している状態なので、コンテンツ配信への反応が早く、営業成果につながるまでの時間が短いのです。

まったく白紙の状態から自社サイトを立ち上げ、コンテンツ配信を始めた場合は、やはり6か月~1年のスターティング期間が必要になります。

成果待ちの期間は、潜在顧客の育成期間

コンテンツマーケティングは成果を実感できるまでに時間がかかる…!
これはデメリットのように感じるかもしれませんが、実は「時間がかかること」が、コンテンツマーケティングの大きなメリットでもあります。

なぜなら配信後の期間は「潜在的顧客を育成する時間」だからです。
コンテンツマーケティングは、いわゆる「プル型広告」の手法。

良質のコンテンツで特定のニーズを持った読者にアプローチできるのが利点です。
ここでいう「特定のニーズ」とは、自社製品・サービスによって「問題解決が見込める」潜在的顧客層をさします。

悩みを持つ読者が問題解決力の高いコンテンツを読めば、サイトおよび企業に対する信頼度が高まり、最終的な購入アクションにつながります。
これこそがコンテンツマーケティングの最終目的です。

コンテンツマーケティングは配信が終了してもサイト内に蓄積されたコンテンツが継続的にPVを得て、長期的に潜在的顧客を育て続けるため、スタート段階で成果が出るまで時間がかかるのは仕方のないことなのです。

時間をかけても成果が上がらない…戦略の軌道修正

コンテンツマーケティングで必要なのは、時間と良質のコンテンツです。
しかし、どれほど時間をかけても成果が上がらないこともあります。

そんな時は「マーケティングの戦略設計」の見直しをしましょう。
開始当初に決めた最終ゴールが間違っていないか、コンテンツ制作にかかわるスタッフ全員が最終ゴールを正しく把握しているかなどをチェックしなおして、方向修正をすることです。

コンテンツマーケティング開始後6カ月が過ぎても、まったく成果を実感できない場合はどこかで潜在的顧客のニーズとの間にズレができていると考えられます。
ズレを埋める方向に柔軟に軌道修正ができるのも、中・長期的に展開するコンテンツマーケティングのメリットです。

まとめ

コンテンツマーケティングでは、初めか長期的な視点で戦略を展開していくことが大切です。
進めていく上で、以下の3点を念頭に置きましょう。

1.営業成果が実感できるのは、マーケティング開始から6カ月~1年後
2.成果待ちの期間は、潜在的顧客の育成期間
3.6か月以上が経過しても成果なしの場合は、戦略の修正が必要

時間がかかっても、いったん進み始めたら、確実にサイト流入や営業成果が上がっていくのがコンテンツマーケティングの利点です。
スタート段階ではじっくりと時間をかけて顧客を育てていきましょう。