コンテンツマーケティングのKPI設定と効果測定

KPI設定と効果測定からコンテンツマーケティングを行うことで、更なる売上の向上が期待されるだけでなく、売上の目標達成度からコンテンツSEOを行うことができるメリットがあります。

例えば、KPI設定によって売上の向上目標は達成できた一方で利益率に問題がある場合、製品の配送や販売、運用管理などに人件費が掛かってしまい、結果的に純利益はマイナスになってしまう可能性もあるのです。
売上目標だけを重視してマーケティングを行ったとしても、従業員に十分な給与を支払うことができなくなってしまうだけでなく、取引先から原料の販売を停止されてしまうなどのリスクも発生してしまうのです。

KPI設定(重要業績評価指標)

KPIとはKey Performance Indicatorsの略で、日本語では「重要業績評価指標」と言います。

上記のリスクを回避するためには、何よりも総合的な事業継続目標であるKPI設定に注目することが重要になります。
これから達成しようとしている事業の目標が明確であり、なおかつ達成可能で可視化できるものを指定することで自社のWEBサイトの継続的な運用が可能になります。

達成可能性が低い場合、社員のモチベーションの維持ができなくなってしまい、結果的に離反してしまうケースもあるのです。
一方で達成可能であるにもかかわらず、事業継続性に問題がある目標設定では販売事業そのものが破綻してしまいます。

双方を両立させ、総合的に事業継続性を高めるためにもKPI設定を適切に行うことが重要になるのです。
KPIで設定した目標が適切に達成できているかどうかは、効果測定によって判断できます。
効果測定に使用できるツールはたくさんあり、WEBサイトに設置するものであれば、グーグルAnalyticsなどがあります。

グーグルAnalyticsでは利用者のアクセスの多いページを特定することが可能です。
アクセスの多いページは、ユーザーが興味を持っている可能性が高いと推測されます。
Analyticsでは、そのページの滞在時間や直帰率、回遊しているユーザーの数やアクセス元として利用しているプロバイダなど様々な情報を得ることが可能です。

そのため、KPIで指定した目標が水準に到達しているかどうかをチェックすることが容易です。
例えば、売上目標に到達していなかったとしても、コンテンツマーケティングによってPV数が増加している場合は、販売している商品に問題があったり、サイトの作りに問題がある場合が考えられます。

商品が欲しい場合であっても、何らかの理由で購入に至らなかった可能性が考えられるため、それらを修正していくことで固定客の確保と収益の増加が期待できます。
コンテンツSEOを確立していくためには、何よりもこれらの情報を総合的に判断して徹底していくことが重要になります。

自社のデータベースに格納されている売上情報だけでなく、コンテンツSEOによって得られた集客効果の情報を知ることで、販売する商品を改善したり、サイトの作りをより簡素で使いやすいものにする等対策を講じることができるようになるでしょう。

KPI設定と効果測定の注意点

ただし、注意しなければならないことは、グーグルトレンドやAnalyticsなどの情報は、あくまでもサイトの利用者のアクセス状況や検索数が急上昇しているワードなどを特定しているだけであるということです。
これらの状況証拠は、目安として対策を行わなければ、間違った方向にコンテンツマーケティングを行ってしまうリスクもあります。

一過性の情報に騙されて、誤った方向でマーケティングを行ってしまうと、その後の軌道修正に時間がかかってしまうだけでなく損失が更に膨らんでしまうこともあるのです。
収益化が目的なため、改善することで得られる利益率を計算した上でビジネス成果を最大化させていくことが重要になります。