コンテンツマーケティングに「古い」はあり得ない

コンテンツマーケティングは継続的にコンテンツを更新することで、Web上にいる潜在顧客をサイトに呼び、企業への信頼度を高める手法です。
注目度の高い手法ですが、最近では「動画だけ見せればよく、テキストコンテンツはいらない」という意見さえ出てきました。

ここでは「テキストコンテンツの重要性」「動画とコンテンツの連動」「動画からコンテンツへの誘導」の3点から、コンテンツマーケティングについて考えましょう。
コンテンツマーケティングには、テキストも動画も包括できる柔軟性な「容器」です。

中身を変え、見せ方を変えれば、有用性は高いんです。

動画さえあれば、コンテンツは要らない?

コンテンツマーケティングの「コンテンツ」には複数の種類があり、テキストと動画、画像が主なものです。
ひとつのサイト内にテキストコンテンツと動画を一緒にしているところもあれば、テキスト+画像、動画のみで構成されているサイトもあります。

最近は「文字を読むのが面倒くさい」と動画だけを見るユーザーが増加しつつあり、動画だけのサイトも登場してきました。
コンテンツマーケティングの視点から言えば「テキストだけ読む」「動画だけ見る」は、どちらも正解です。

テキストコンテンツも動画もユーザーにとって有益性の高い情報を発信しているわけですから、ツールとして文字を使っていようが動画だろうが同じことです。

コンテンツごとの特徴を言えば、動画や音声は「受動的」であり、テキストは「能動的」であるという違いがあります。
文字は自分で読まなければ理解できませんが、動画・音声は何もしなくても勝手に入ってきます。

この違いが「テキストは面倒」「動画は楽」というユーザー評価となっているのです。
では、動画だけで十分な情報を伝達できるものでしょうか?

動画や音声だけでは伝えきれない情報もありますし、テキストで構築し、ユーザーが読んで考えることで有益性が高まるものもあります。
動画だけ・音声だけのサイトでは、長期的なリード数は見込めないのが弱点です。

テキスト・動画を上手に組み合わせるのが成功するコンテンツマーケティングです。

動画とコンテンツの相乗効果

動画とテキストコンテンツを上手に組み合わせると、相乗効果でよりコンテンツの有益性が高まります。
動画とテキストの得意分野の違いが、お互いをおぎないあう方向へ進むからです。

具体的に言えば

1.動画は短時間で見ることができ、記憶に残りやすい
2.テキストはじっくりと説明することができ、更新しやすい

ということ。
動画の利点は「スピード」と「優位性」です。ビジュアルで記憶に残る動画には、短時間で多くの情報量を詰め込むことができますし、記憶に残りやすいのです。

テキストの利点は、「論理的」と「コンテンツ更新の簡単さ」です。
さらに言うなら、動画制作はハイコストですが、テキストコンテンツは比較的安価ですみます。

動画とテキストを組み合わせるには、サイト上で、動画・画像のあとにテキストで説明を入れる、テキストを補足するような動画・画像を入れる、というふうにしてみましょう。
お互いの弱点をおぎないあうような形にすればより分かりやすく、分かりやすいことがユーザーに伝われば、自然と動画もテキストも見てくれるようになります。

これが相乗効果です。

動画からテキストコンテンツへ繋げる誘導ライン

動画とテキストをうまくサイトに入れることによって、動画好き・テキスト好きのユーザー両方の流入も見込めます。
双方を上手につなぐラインをサイト内に作っておきましょう。

テキストばかりのサイトではユーザーは長時間サイト内に滞在してくれないかもしれませんし、そもそもコンテンツを読んでくれるか、疑問です。
テキストコンテンツには記事の有益性を高める働きがありますから、動画のあとにはテキストを入れ、また次の動画につなげるようにすればサイト内に誘導ラインができます。

動画もテキストコンテンツも両方見てもらえれば、サイト内の滞在時間は伸びていきますし、ユーザーはサイト運営企業に対して親しみを感じてくれます。
そのうえで動画をシェアして拡散してもらえば、自然とサイトへの流入数もアップ。

検索エンジンの上位になりやすく、SEO対策も兼ねている方法です。

まとめ

コンテンツマーケティングでうまく動画を取り入れていくには

1.テキストコンテンツと動画を組み合わせたサイト構成
2.文字と動画で相乗効果
3.テキスト⇔動画の相互誘導

の3点が必要です。
現在の検索エンジンでは「動画のみサイト」はあまり高く評価されない傾向があります。
テキスト・動画の利点を取り込み、柔軟なコンテンツマーケティングを展開しましょう。