コンテンツ発信をツールとして、顧客との間に関係性を構築してゆくコンテンツマーケティング。
非常に目まぐるしく移り変わる市場に対しては、柔軟に対応する必要があります。
ここでは、スピーディな意思決定法「OODAループ」の4つのステップを紹介しながら、コンテンツマーケティングに生かす方法をご紹介します。
起業・新規事業に効果的なフレームワークを使いこなして、確実な業績を上げていきましょう。
市場に柔軟に対応するための意思決定法「OODAループ」
「OODAループ(ウーダループ)」は、アメリカの軍事戦略家であるジョン・ボイドが作り上げた意思決定方法のためのフレームワークです。
状況の変化に瞬時に反応し、すばやく行動に移すことで先の見えにくい状況のなかでも柔軟に意思決定をくだせるためにさまざまなビジネスシーンで取り入れられています。
現在は、市場や顧客を取り巻く環境が変化するスピードが従来よりもスピーディ。
コンテンツマーケティングを展開する中でも、せっかく立てた計画が現状にそぐわなくなり、思ったような成果があがらないことがあります。
そんな時こそ、「OODAループ(ウーダループ)」を使って分析をしてみるべきタイミング。
ここでは、OODAループを「4つのステップ」の流れに沿ってご紹介します。
「観察(Observe)」「仮説構築(Orient)」「意思決定(Decide)」「実行(Act)」の4つです。
ちなみに「OODAループ」という変わった名前は、4つのステップの頭文字を集めたものです。
コンテンツマーケティングで思うような成果が上がっていない時は、この流れに従って見直してみてはいかがでしょう。
「OODAループ」の四つのステップ
1.観察(Observe)
第1ステップの「観察(Observe)」では、情報収集をおこないます。
市場の動向やコンテンツマーケティングでターゲットとすべき「潜在的顧客」が置かれている状況・環境などを的確に把握します。
また顧客の置かれている状況だけでなく、「3C分析」などのツールを使って競合他社およびサイトの現状、自社の分析も含めて総合的な情報収集につとめましょう。
情報収集を始めたら、つねに次のステップである「仮説構築(Orient)」を意識しながら動くのが大切。
なぜなら、「観察(Observe)」と「仮説構築(Orient)」のあいだには、余計な時間を置いてはいけないからです。
情報が新鮮で正確なうちに、第二ステップへ移行しましょう。
2.仮説構築(Orient)
第2ステップである「仮説構築(Orient)」は、集めた情報・データを統合して分析、仮説を構築する段階です。
その時点で最適だと考えられる仮説を立てて、今後のマーケティング戦略の方向性を定めます。
OODAループでは、仮設構築は一回では終わりません。
思うようにコンテンツマーケティングでの成果が上がらないたびに、情報収集→仮設構築をおこない、仮説を作り直します。
その際、前回の仮説がなぜうまく行かなかったのかを分析し、同じ間違いを繰り返さないことが重要。
こうやってOODAループを繰り返すうちに戦略の誤りが正され、効果的なマーケティングを展開できることになります。
3.意思決定(Decide)
第3ステップの「意思決定(Decide)」では、第4ステップ「実行(ACT)」に向けての「意思決定(Decide)」をおこないます。
「仮説構築(Orient)」の段階では、まだ方向性しか決まっていないので、行動の幅が広すぎます。
決めた方向性を実行可能な行動レベルに落とし込む作業が必要なのです。
机上の戦略を、具体的な行動につなげ、最後の実行ができる状態へもっていくのが、「意思決定(Decide)」での仕事です。
4.実行(Act)
第4ステップ「実行(Act)」は、最終段階。「Decide(意思決定)」で決めた行動をおこない、結果を確認します。
実は、OODAループはここで終わりではありません。
1回めのOODAループは第4ステップ「実行(Act)」で終了しますが、この後すぐに次のループが始まります。
最初のループの第4ステップ「実行(Act)」で、「行動の実行後に起きた変化や状況のデータを収集」。
そしてこのデータが、すぐに2回目のループの第1ステップ「観察Observe」に取り入れられていくのです。
こうやって情報収集を繰り返し、仮設の誤りを正して戦略を修正、再び行動に落とし込んで変化を見極める。
この繰り返しがOODAループです。
まとめ
成功するコンテンツマーケティングでは、つねに変化するWeb上での動きに的確に反応することが求められます。
そのためには
1. OODAループの4ステップに従い、正確に現状を把握する
2.情報収集から行動までの時間を短くする
3. OODAループを繰り返すことで構築した仮説の誤りを正し、戦略を修正し続けていく
コンテンツマーケティングのターゲットである潜在的顧客も市場も、常に流動的です。
変化を把握し、一足先に動き続けることで、顧客に刺さるコンテンツを制作・発信していきましょう。