コロナでテイクアウト・通販・出前に大きな商機

新型コロナウイルスの感染拡大で、外食産業には大きな変革が訪れています。
従来のように実店舗にお客さんがやって来るスタイルでは立ちゆかず、テイクアウトや出前、通販が一躍脚光を浴びているのです。

ここではコロナ禍におけるマーケティング手法として「Webマーケティングを利用したテイクアウト、デリバリーサービス」「リピーターを作るマーケティング戦略」「デジタルマーケティングの新展開」の3点からご説明しましょう。

ウイルス予防のために新しい生活スタイルが模索されている今こそ、新しいWebマーケティング手法で商機をつかみませんか。

Webマーケティングを利用したテイクアウト、デリバリーサービス

2020年4月7日、日本では新型コロナウイルス感染対策として東京など7都府県に「緊急事態宣言」が出されました。
その後は飲食店の営業自粛が全国に広がり、お店を開けられない飲食店はテイクアウトや出前(デリバリーサービス)にシフト。

また在庫を一般家庭向けに通販する飲食店も増えて、売り上げを上げています。
とくに出前については、ウーバーイーツなどのフードデリバリーサービスの利用により、これまでデリバリー対応をしていなかった飲食店でも参入しはじめ、一気に利用されるようになりました。

ちなみにウーバーイーツはコロナ自粛の始まる前の2019年10月から12月期決算で、すでに売上高が7億3400万ドル(約778億円)。
前年の同期比68%増と調子が上向いていました。そして世界的に需要が伸びているなか、今後もさらに躍進していくと言われています。

このような状況下で、Webマーケティングの分野でも企業・飲食店のホームページやインスタグラム、ツイッターを利用した積極的な営業が展開されつつあるのです。

リピーターを作るWebマーケティング

コロナ禍の社会におけるWebマーケティングの目的は、現在のテイクアウトや出前、通販での売り上げをアップさせる事だけではありません。
将来的にコロナウイルスのワクチンや治療法が確立されたあとのことを視野に入れ、「自粛の完全解除後の売り上げ」を考えておこなう営業です。

確かに、多くの飲食店が営業を自粛および短縮営業をしている現状では、テイクアウトや出前、通販の売り上げが大きな柱です。
しかしテイクアウトや出前がどれほど上昇していると言っても、自粛解除後にお店にやって来るお客さんからの売り上げには遠くおよびません。

実は、コロナ禍でテイクアウトや出前、通販を利用してもらった今こそが、お客さんとの間に信頼関係を作り上げる絶好のチャンスです。
ネットからの注文を機会に、登録をしてくれたお客さんにメルマガを発信したり、自社サイトでのコンテンツを紹介したりして、顧客との間に定期的な接点を作り上げましょう。

休業中こそ、潜在的顧客を育成するタイミングなのです。
こうやって育成した潜在的顧客が、休業要請が終了した段階での売り上げにつながります。

コロナ禍だからこそできる、効果的なマーケティング戦略となるのです。

新型コロナウイルスで、Webマーケティングに新展開

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、Webマーケティングの世界にも大きな変化が来ています。
世界中の経済が急激に失速する中、企業のマーケティング予算も縮小傾向にあります。

しかしその中でWebマーケティングが占める割合は、逆に増加する流れができているのです。
この不思議な現象は、従来のマーケティングで多大な予算を得ていた、世界各地の「展示会」が中止になったことが理由のひとつ。

展示会用に組まれていた予算が浮いて、それがWebマーケティングへ流れ込んできているからです。
さらに、これまでは取引先へ営業マンが出向く「直接営業」をメインとしてきた企業や業種も、コロナ禍の自粛に撚りコンテンツマーケティングなどのWebマーケティングを取り入れ始めています。

とくにテキストコンテンツや動画コンテンツを駆使してネット上の潜在的顧客を育成するコンテンツマーケティングは、巣ごもり傾向の強い今だからこそ営業成果に結びつきやすく、注目を集めているのです。

まとめ

今後の世界経済を大きく変えていく新型コロナウイルス。この状況下でのWebマーケティングは、飲食店のテイクアウトや出前、通販を焦点に、新しい形で展開していく必要があります。
具体的には以下の3点が注目点です。

1.自社サイトやインスタグラム、ツイッターなどで、ネット上での宣伝広告を展開
2.テイクアウトや出前、通販を利用した顧客とメルマガなどでつながり、自粛中に将来のリピーターを育成
3.企業のWebマーケティング予算拡大を受けて、多様な業種でのデジタルマーケティングを推進

コロナ禍におけるテイクアウトや出前の活用は、一時的なものです。
この状況を利用して新規客の開拓・ネット上の潜在的顧客の育成などをおこない、長期的なマーケティングを展開しましょう。