耳に残るCMソングの集客効果

テレビや動画配信などで日々目にすることも多いCMソング。
最近は動画を使ったコンテンツマーケティングが増加しつつあり、動画コンテンツ内のCMによる集客効果も見直され始めています。

ここでは「五感に働きかけるCMソング」「長期記憶を作るサウンドマーケティング」「”ながら視聴”とCMソング」の3点からCMソングの集客効果を考えてみました。
耳から入る情報は処理がされやすく、コンテンツマーケティングでも高い集客力を持つのです。

動画と音楽、五感に働きかけるCMソング

コンテンツマーケティングにおいて動画コンテンツやCMソングを利用するメリットは、主に以下の3点です。

1.大量の情報を短時間で効率よく伝えられる
2. 喜びやリラックス感など、視聴者のポジティブな感情を想起できる
3.音やメロディを利用することによって、動画に視聴者を集中させられる

視聴するユーザーにとっては、動画や音楽を使ったコンテンツは体感的に理解することができるため、CMソングを取り入れた動画コンテンツでは多量の情報をストレスなく取り込めるという利点があります。
また耳から入ってきて記憶に残るCMソングは若い世代のユーザーにアピールしやすく、他の人にも伝えたくなるものなのでネット上で拡散しやすいのも大きな利点なのです。

印象的なCMソングほど拡散される可能性が高く、ごく短期間で動画コンテンツが一気に広まることも珍しくありません。
ユーザーの感情に直接働きかけることができるCMソングは、幅広い年代に企業や商品イメージを伝えられる貴重なマーケティングツールなのです。

長期記憶を作る、サウンドマーケティング

聴覚・視覚は、脳のなかの「記憶」にかかわる部分を刺激します。
そのため長期記憶へ移行しやすく、CMソングの集客効果が長く続くという利点もあります。

CMソングや効果音など音を使ったマーケティングを「サウンドマーケティング」といい、昔からある手法です。
最近ではとくにYouTubeなど動画を使ったコンテンツマーケティングで効果的に取り入れられるようになり、集客力の長さから再び注目を集めるようになりました。

CMソングのようなメロディを持った音楽には「長期記憶を作る」効果があります。
人の「長期記憶」は表層にある短期記憶とはちがい、いったん大脳皮質に取り込まれたら長い期間ずっと残り続けます。

いったん記憶の底に沈んでしまっても、何かのきっかけで息を吹き返す記憶です。
たとえば、むかしのCMソングを聞いてその商品が急に欲しくなった経験はありませんか?

メロディには記憶を喚起する力があり、企業や商品のブランドイメージをしっかりと脳に焼き込むことができます。
そのためCMソングには、非常に長期間にわたる集客効果を期待できるのです。

「ながら視聴」だからこそ、CMソングが効果的

動画のコンテンツマーケティングを考える場合、忘れてはならないのが視聴者の「ながら視聴」です。
「ながら視聴」とは、スマホを見るときのように他のことをやりながら視聴している状態のこと。

現在はスマホの普及によって、ユーザーは毎日、膨大な量の情報やコンテンツを目にしています。
企業側にとってはマーケティングを仕掛けやすい状態ですが、あまりにもネット上のコンテンツが多すぎるため、ひとつの動画コンテンツを集中してみるというユーザーは少なくなりました。

スマホでは、テレビ視聴と同じように「移動しながら見る」「食事のあいだにちょっと見る」という「ながら視聴」が基本なのです。
「ながら視聴」では、普通の動画コンテンツではユーザーの注意を引くことがとても難しくなりました。

しかしCMソングのような音楽には、聴覚を一気に引き寄せる力があります。
キャッチーなメロディや耳に残る歌詞などCMソングには、ユーザーの意識をひっかけられる要素がおおいのからです。

印象的なCMソングでユーザーの注意を引き、動画を見てもらう。
動画コンテンツから企業サイトへ移動して他のコンテンツをよんでもらう流れができれば、最終的には潜在的顧客の育成につながり、営業成果に反映されてくるでしょう。

まとめ

CMソングのような音楽と音声、画像を組み合わせた動画コンテンツは、視覚的・体感的に情報を伝えることができるため、コンテンツマーケティングとは非常に相性がいい手法です。
CMソングを使う時には以下の3点に留意しましょう。

1.動画とCMソングで、視覚・聴覚を刺激する動画コンテンツを作成する
2.CMソングの長期記憶を利用して、息の長い集客効果をねらう
3.スマホの「ながら視聴」を考慮に入れ、注意を惹きやすいCMソングを作る

動画やCMソングには制作コストが必要ですが、長期間にわたる集客効果が見込めます。
テキストコンテンツとの併用でバランスのいい集客を狙いましょう。