コンテンツマーケティングにおいての集客法

コンテンツマーケティングは、ネット上で有益な記事を発信し続けることで潜在的な顧客を掘り起こすことが主眼のマーケティング手法。
そのため、まず「読者=潜在顧客を集める」ことが課題です。

ここでは、コンテンツマーケティングの主な集客法3つをご紹介しましょう。
「広範囲な読者層」「コンテンツの使い分け」「複数のメディア」がキーワードの集客法です。

まずは多くの人に読まれるコンテンツを制作する。これがスタート地点となります。

集客力のあるコンテンツ設計のコツ3点

ニッチな顧客層より広範囲な層をターゲットに

コンテンツ読者=潜在的顧客を想定する時には、なるべく広範囲な層をねらうことが重要です。
コンテンツマーケティングでは、

「日用的・実用的なコンテンツを発信→サイト内の滞在時間を伸ばし、自社製品ページに誘導→購買」

という基本的な流れがあります。
たとえ自社製品がユーザーの限定されるアイテムであるとしても、コンテンツの内容は広範囲の人々に読まれるものにしておくのがコツです。

明確なブランドコンセプトがあるのは非常にいいことですが、コンセプトにこだわって、サイトの入り口であるコンテンツの読者を限定してしまうことはマーケティングの広がりを妨げてしまいます。
ブランドコンセプトをかみ砕いて分かりやすくし、幅広い年代・世代の読者に受け入れられるようにすることでより多くの人々に読まれ、読者が潜在的顧客に成長していきます。

いっぽうで、ニッチな層に集中した記事には共感度がきわめて高い読者が集まる傾向があります。
ですから初めはとっつきやすい記事から始めて、しだいにブランドコンセプトにつながるテーマを織り交ぜていくのがおすすめ。

何度もコンテンツを読んでいる読者なら、環境問題や社会貢献などのブランドコンセプトも抵抗なく受け入れられていくでしょう。

ターゲットによってコンテンツを使い分ける

一言で「コンテンツ」といっても、ターゲットによってテーマ選定も内容も文体も変わってきます。
ターゲットごとに記事を使い分けることで、より集客力がアップするのです。

たとえば「一般消費者向けコンテンツ」と「ビジネス客向けコンテンツ」では内容が異なります。
一般消費者が潜在顧客である場合は、取り付きやすいブログ形式のコンテンツが良いでしょう。

テーマも日常生活の問題解決につながるようなものがふさわしく、気軽に入れる入り口から「顧客を育成」するのが狙いです。
「ビジネス客向けコンテンツ」では、自社製品の具体的なデータやサービスの利用方法などを公開するのがおすすめ。

データの正確性等を利用して取引先の売り上げアップにつながる記事内容にして、最終的に自社製品の売上につながるよう「顧客の啓蒙」を支援する記事を発信しましょう。
ターゲット、想定する読者層に応じて、コンテンツのスタイルやテーマを変えていく。柔軟な対応でコンテンツの有益性を高め、集客力を高めるのです。

複数のメディアを併用し、集客力アップ

ネット上で展開するマーケティングの魅力は、多様なメディアを併用できることです。
コンテンツマーケティングの場合、以下の3つのメディアが主に使われています。

1.オウンドメディア(Owned Media)→自社サイト
2.ペイドメディア(Paid Media)→バナー広告・Web広告
3.アーンドメディア(Earned Media)→ユーザーによるSNS発信

企業が自発的に始められるのは、オウンドメディアとペイドメディアです。
オウンドメディアは自社サイトや企業ブログ、メルマガなど、自社で所有しているサイトおよび情報発信メディアのこと。

定期的なコンテンツ発信のメディアとして有用です。
ペイドメディアはお金を払って掲載してもらう広告で、ネット上に限らず紙のチラシなども含まれます。

歴史の長い方法で集客力はありますが、爆発的なパワーを得にくいのが難点です。
最後のアーンドメディアは、消費者の自発的な情報発信のこと。

インスタグラムやツイッターなどSNSを使用するもので、企業側が働きかけておこなうものでなく「共感を得て、シェアされる」という形です。
コンテンツマーケティングにおけるゴールは、

「自社サイトでコンテンツを発信→顧客を育成し購買→購入後のシェアで拡散」

です。
複数のメディアを並行利用し、最後の情報シェアまでの道筋を確立しましょう。

まとめ

コンテンツマーケティングの集客には以下の基本的なコツがあります。

1.広範囲な読者層を意識して、コンテンツを制作
2.ターゲットによってコンテンツを作り分けて発信
3.複数のメディアを併用して、購買から情報シェアに到達するシステム構築

コンテンツ制作の時点から、購入アクション、情報シェアに至るまでの道筋を考えておくことが集客につながるのです。