コンテンツマーケティングとは、良質なコンテンツを継続的に更新し続けることでブランドイメージを高め、読者との間に信頼関係を構築、製品・サービス購入へつなげる手法です。
ここでは「有用なコンテンツ制作のために必要な情報源」についてご説明しましょう。
とくに一次情報の有用性について、「コンテンツを強める一次情報」、「二次情報の上手な利用法」「一次情報を早く発信する利点」の3点から探っていきます。
読者を引き付けるコンテンツには、力のある「一次情報」が重要なのです。
コンテンツを強める「一次情報」
コンテンツの良否は情報取集で決まります。
情報には「一次情報」と「二次情報」があり、重視すべきは、記事を書いた本人が直接的に経験して得た情報や調査結果、考察による「一次情報」です。具体的には顧客へのインタビューや、専門家のコメント、製品を利用した実体験、現場へ行って得た情報などをいいます。
一次情報は、書き手本人がその場へ行ったり、体験したりする必要があるため、時間も費用もかかります。
しかし臨場感のあるオリジナルな情報のため、「一次情報」は情報としての価値が高いのです。
それに対して「二次情報」とは、他者経由で得られた情報、あるいはどこかに掲載されていた情報のことで、オリジナリティはありません。
書籍や新聞、テレビ、ネット上の情報はすべて「二次情報」にあたります。
ネットの普及によって二次情報は非常に入手しやすくなりました。あまりに簡単に入手でき、しかも膨大な量のため、二次情報は「有益な情報と信頼できない情報の見分け方」がとても難しくなっています。
コンテンツマーケティングにおいては有用性の高い記事が欠かせません。
「一次情報」の多い記事ほど集客力があるといっていいでしょう。
「二次情報」の上手な利用法
「一次情報」がコンテンツの集客力を高める記事を生み出すのは間違いありませんが、「二次情報」も使い方次第では価値が見出せます。
「二次情報」のコンテンツを上手に使うコツは「参考記事にする」ということです。
ネット上にある「二次情報」のコンテンツには良質なものがありますし、有益性の高いものも存在します。
無数にある二次情報コンテンツの中から、コンテンツのテーマとなりそうなものを探すときなどは、二次情報でも役に立ちます。
「一次情報」を得るためのきっかけづくりとしては、二次情報のコンテンツも有用性があるのです。
いっぽうで、コンテンツを作るにあたっては、二次情報を採用しない方がいいでしょう。
いわゆる「まとめサイト」は、どのサイトで読んでも同じような情報しかありません。
なぜなら他サイトからの引用などで構成されており、いわば「情報の切り貼り」だからです。
コンテンツマーケティングにおいて重要なのは、読者=潜在顧客が「読んでよかった」と思うようなコンテンツを提供すること。
オリジナリティのない情報では読者を満足させることはできませんし、検索ランキングも上がりません。
なによりもPVが増えないので、潜在顧客の掘り起こしにつながらないのです。
良質なコンテンツを発信するためには、独自の視点からデータを集め、体験し、オリジナルな考察を書き込むことが大切です。
一次情報を早く発信する利点
さらに、「一次情報」はできる限り早く発信することが大切です。
「情報は生ものだ」とよく言いますが、どれほど手間と時間をかけた一次情報でも、他のサイトで同じような内容のコンテンツを先に発信されてしまえば、オリジナリティは薄まります。
たとえライターが本当に現場にいき、臨場感あふれる記事を書いても、先に出した記事のほうがより臨場感の高い情報を提供できるからです。
そのため手に入れた一次情報は、必要な事実の裏付け確認や検証を終えたら、ただちにコンテンツとして発信するようにしましょう。
上手なコンテンツ制作の流れは「情報収取→検証・考察・コンテンツ作成」 です。
この最後に「すみやかな発信」を付け加えれば、より効果的に「一次情報」をいかしたコンテンツ制作ができます。
まとめ
コンテンツマーケティングで最も重要なことは、良質なコンテンツを発信し続けること。
そのためには以下の点にこだわって、貴重な情報を有意義に生かした記事制作をしましょう。
1.オリジナリティのある一次情報をもとにしてコンテンツ制作
2.二次情報はテーマ探しなどで利用
3.一次情報が新鮮なうちにコンテンツ制作・発信
コンテンツの質を左右するのは、ライティングテクニックではなく、情報の正確さ・臨場感です。
読者に有益なコンテンツを届けるためにも、情報収集に手間と時間を掛けましょう。