動画コンテンツマーケティングの成功例

コンテンツマーケティングは、中小企業でも始めやすいWebマーケティング手法です。
良質のコンテンツの継続配信をおこなうことで潜在的顧客を育成する手法で、テキストだけでなく動画コンテンツをうまく埋め込むのが成功の秘訣といわれます。

ここでは「動画コンテンツのメリット」や「動画を取り込んだコンテンツの成功例2つ」をご紹介しましょう。
文章と動画を効果的に組み合わせてユーザーにアピールし、コンバージョンにつなげるテクニックです。

動画コンテンツのメリット

コンテンツマーケティングは、動画や画像、テキスト、メールマガジンなど多様な形式での展開が可能なマーケティング手法です。
テキストと静止画像の組み合わせが定番ですが、最近はモバイルデバイスの普及によって動画コンテンツの利用も増えてきました。

動画コンテンツのメリットは、伝えたい内容を体感的に伝えられることです。
企業やブランドのイメージをアピールしたり、商品・サービスの使い方を伝えたりするには動画が効果的ですし、最近はスマホやタブレットの普及によって、動画での情報発信・受信が受け入れられやすくなっています。

制作期間やコスト面から、動画コンテンツはテキストコンテンツほど頻繁に更新できませんが、インパクトのある映像で一気に情報を発信できるのは大きな利点。
今後は動画を含むコンテンツマーケティングがより伸びていくと考えられます。

それでは、実際の動画コンテンツの成功で知名度アップや営業成果につながった成功事例を、日米の2例から見ていきましょう。
どちらもビジュアルコンテンツの持つ「根源的なわかりやすさ」を生かして、ユーザーに対して強力にアピールした成功例です。

動画コンテンツの成功事例2つ

成功事例1:名刺情報の共有性をコミカルなドラマで伝えた「Sansan」

「Sansan」は名刺管理アプリを開発している企業です。
「Eight」という名刺管理アプリがよく知られており、すでに約100万人が利用していると言われます。

「Eight」では、相手の名刺をスマホで撮影し、保存・共有することで取引先の名刺情報を一括管理できるのが利点です。
Sansanの動画コンテンツではビジネスシーンにおける名刺交換の場面をコミカルに描き、「情報の共有性」の重要さをドラマ仕立ての動画コンテンツで配信。

笑いを交えた内容がユーザーの共感を得て、SNS上でも広く拡散されました。
このように、動画を使ったコンテンツマーケティングでは「目的を明確化」することで内容が凝縮され、ユーザーに伝わるコンテンツ内容になります。

「名刺交換を通じて社内での人脈共有を目指す」というSansanの名刺管理アプリのメリットが、コンテンツを視聴したユーザーに的確に伝わった成功事例です。

成功事例2:ミキサーでアップル・ウォッチが粉々…機能性をアピールした「ブレンドテック」

「ブレンドテック(Blendtec)」は、アメリカの家庭用ミキサーの製造・販売をしている会社です。
ブレンドテックの動画コンテンツは、創業者のトーマス・ディクソンが登場して、あらゆるものを自社製品ミキサーで粉々にするというもの。
製品の機能性をやや大げさに表現するために、食品以外のものをブレンドした点が受けて、一気に知名度を高めました。

ディクソン氏の軽妙なトークとともに、アップル・ウォッチやノキアのスマホ、電球などがミキサーに入れられ、最終的には粉々になるという衝撃的な動画コンテンツシリーズは、なんとYouTubeだけで2億回以上の再生がされました。
再生回数とともにブレンドテックの評価も急上昇。自社製品の各種ミキサーの売り上げや、動画コンテンツ以前の約7倍になったと言われています。

目で見て、視覚的に理解される動画の特長を存分に生かしたコンテンツで、アメリカ国内でも有名なコンテンツマーケティングの成功事例です。
このように製品やサービスの特長を的確に伝えたい動画は、やはりプロの動画制作会社に委託して制作するのがおすすめ。

社員が登場すれば自社で内製化は可能ですが、動画のテンポやクオリティは専門家にはかないません。
最近は低コストの動画制作会社も増えてきていますから、サイトに動画コンテンツを取り入れる場合は外注を検討すべきでしょう。

まとめ

コンテンツマーケティングを展開するなら、テキスト+静止画像のコンテンツに加えて、動画コンテンツもサイト内に配置するのが効果的です。
動画のインパクトを生かすなら、次の2点に留意して制作しましょう。

1.制作前に「ユーザーに伝えたい内容」を凝縮して目的を明確化、凝縮された動画を作ること
2.テンポよくインパクトの強い動画コンテンツのために、外注化も検討すること

サイトの適切な場所に動画コンテンツを置くことでサイト内滞在時間が伸び、テキストコンテンツが読まれる確率も上がります。
最終的には営業成果につながりますので、動画コンテンツも有効に活用していきましょう。