コンテンツマーケティングで潜在顧客にアプローチ

記事を発信し続けることで、企業としての質や安定感を生み出し購買につなげるコンテンツマーケティング。
ここで読者として想定されているのが「潜在顧客」です。

「潜在顧客」とは、今後コンテンツマーケティングを通して顧客となる可能性が高い人たちのこと。
それにしても、今はまだ顧客でない人たちにどうやってアプローチしていくのでしょうか。

ここでは「潜在顧客を顧客にするアプローチ方法」と「コンテンツマーケティングが従来のネット広告より潜在顧客に効果的な理由」の2点から、紹介していきます。
実はコンテンツマーケティングが潜在顧客にアピールできる理由は「直接的なセールスをしないから」なのです。

潜在顧客を「顧客化」するアプローチ方法

コンテンツマーケティングの最終目標は、まだ顧客ではない人たちにアプローチをして、その商品やサービス、企業の顧客=ファンになってもらって購買につなげることです。
コンテンツマーケティングでは、次の3つのポイントを順番に進めることで、最終的な購買に向かって行きます。

1.潜在顧客にとって価値あるコンテンツを作り発信する
2.企業として安定感を生み出し、潜在顧客との間に信頼関係を作る
3.潜在顧客を顧客(ファン)にする

潜在顧客は、その商品・サービスを買おうと思ってサイトに来たわけではありません。
買うかどうか分からない、まずは記事でも読んでみようかというという段階です。

こういった潜在顧客に対しては、直接的なセールスをするより、興味をそそるような記事を読んでもらうことが効果的なアプローチになります。
記事を読むことで企業の信頼度が高まり、潜在顧客とのあいだにある種の信頼関係が出来てくるのです。

いったん信頼関係ができれば、あとは継続的な記事発信でより関係を強固にし、ブランドのファンになってもらう=購買につなげる、という流れになります。
ニーズが明確になっていない段階の潜在顧客に対しては、このように段階的にすすめていくことで、最終的に強固な顧客になってもらうことが可能なのです。

従来のネット広告より、潜在顧客に効果的な理由

コンテンツマーケティングは、従来のネット型広告よりすぐれていると言われます。
その理由は、「売り込みの希薄な手法」だからです。

これまでの宣伝広告と言えば、テレビCMやバナーを使ったネット広告が主流でした。
これは商品やサービスの説明をすることで、ダイレクトに消費者にアピールする「売り込み型」の宣伝方法です。

このような「売り込み型」は、ニーズのある消費者には効率よく作用します。
そこには「買いたい人・売りたい人」の図式が成立しているからです。

ところが、ネットの普及で消費者は「買いたい人」だけではなくなりました。
消費者は情報に関して攻め手となり、必要な情報は自分で手に入れるという変化が起きています。

大量の情報がすぐ手に入るネット上では、従来のような「売りたい商品をストレートに売る」方法で成功しにくくなりました。
コンテンツマーケティングがすぐれている点は、ユーザーの「買いたい」より「読みたい・知りたい」というニーズに沿って展開して行くから。

宣伝臭の希薄な記事を読むことで企業や商品になじみ、最終的に購入するという流れが、抵抗なく受け入れられているからなのです。

顧客化までに時間がかかるが、ファンになれば長期化

コンテンツマーケティングは潜在的な顧客の掘り起こしに向いている手法。
では弱点はないのか?というと、顧客ができるまでに時間がかかる点があげられます。

コンテンツマーケティングでは、潜在顧客が顧客となるまでに最低でも6か月、一般的には1年以上というのが共通認識です。
記事を読み、商品や企業への評価が積み重なって、最終的な購買につながるまでには、1年は必要になります。

「売り込み型」の広告はもっと短期間で成果がでるので、比較すると「売り込み型」のほうがいいと思うかもしれません。
しかしコンテンツマーケティングで得た顧客は、信頼関係が長く続き、商品および企業に対する信頼度がゆらぎにくいというメリットがあります。

時間がかかりますが、いったんブランドおよび商品のファンとなると、長いあいだ購入し続けてくれるのが大きな利点なのです。
従来型の広告に慣れていると、コンテンツマーケティングは時間がかかり面倒だと感じることもあるかもしれませんが、アプローチ方法が違うので、メリットもデメリットも違います。

できれば1~2年のスタンスで腰を据えてコンテンツマーケティングを始めてみましょう。
中長期的な期間でのサイトアクセス数のアップ、ブランド認知度の向上、潜在顧客を育てる事、集客力の向上を考えましょう。

まとめ

コンテンツマーケティングで潜在顧客にアプローチするには

1.売り込み型でない上質なコンテンツの制作・発信
2.潜在顧客と企業間の信頼関係を作り出す

この2点が基本の流れです。潜在顧客を得るためにも、1年以上のコンテンツ制作・発信を続けて行きましょう。