情報を惜しみなく発信するから集客できる

最近大注目を浴びているコンテンツマーケティングは、読者にとって有用性の高いコンテンツを「無料で配信」するWebマーケティングの手法です。
役に立つコンテンツを無料配信する?と思うかもしれませんが、コンテンツマーケティングでは「無料」に意味があります。

ここでは「無料コンテンツと企業信頼度」「コンテンツのSNS上拡散」「集客力の高い無料コンテンツのポイント」の3点から、情報を無料で発信するメリットを考えましょう。
コンテンツが無料であることはユーザーにとって大きな利点であると同時に、配信する企業にとっても度読者からの好意的な反応が返ってくるために、メリットがとても大きいのです。

高品質な無料コンテンツ配信で企業信頼度を上げる

なぜコンテンツマーケティングでは、高品質なコンテンツを「無料配信」をするのでしょうか。
主な理由は以下の2点です。

1.配信するコンテンツを通して企業のイメージアップにつなげたいから
2.検索率の高いキーワードを使い、コンテンツ配信で自社サイトへ集客、売り上げにつなげたいから

コンテンツマーケティングの最終目的は、ネット上の潜在的顧客の「購買アクションを促進すること」です。
質の高いコンテンツを配信し続けることで、企業への信頼度を高めて顧客を育成、売り上げを上げることが狙いです。

マーケティングを展開する企業の業種によっては、自社商品に関する詳細かつ精密なデータを無料公開しているところも、B to Bマーケティングとして高い成果を上げているものもあります。
つまり、コンテンツは運営企業にとっては宣伝・広告のようなものですから、幅広い人に読んでもらわねば意味がありません。

しかしコンテンツを有料にしていては、受け取ってくれる人が減少する可能性があります。
ですからどれほど質のいいコンテンツであっても「無料配信」が基本なのです。

有益なコンテンツはSNS上で拡散される

有用性の高いコンテンツを無料配信する理由には「SNS上で拡散してほしい」こともあります。
SNS上で拡散されやすいコンテンツには特徴があり、大きなものは次の2点です。

1.問題解決に役立つ良質のコンテンツであること
2.読者が自由に拡散できる無料コンテンツであること

読者の問題解決につながるような有益なコンテンツは、ツイッターやフェイスブックなどのSNS上で拡散されやすいコンテンツです。
役に立つコンテンツは好意的に読者に受け入れられ、拡散され、好感度が他の層にまで伝わっていく。

ネット上の伝播スピードは非常に速いですから、あっという間に多くの人の眼にコンテンツがふれ、それをきっかけにサイトへの流入数も上がるという好循環を生みます。
しかし有料コンテンツでは、どれほど質のいい記事であってもSNS上で拡散されません。お金を出して買ったコンテンツを無料で拡散する人はいないからです。

つまり、SNS上で拡散されたいのなら「良質のコンテンツ」を「無料で配信」することが絶対条件なのです。

集客力の高いコンテンツ=高品質・有益・共感性が高い

では、SNS上で拡散されやすいコンテンツ・集客力の高いコンテンツとは、具体的にどういうものでしょうか。
これはサイトの運営企業の業種にかかわらず、以下の3点に集約されます。

1.読者の問題解決につながる情報が正確で、コンテンツの鮮度がいい
2. 企業目線ではなく、読者の目線でコンテンツが作られている
3. 読者の立場にたって、悩みに寄り添うような文章である

大切なことは、「新しい情報・正しい情報を、読者目線で語る」ことです。
企業コンテンツではどうしても自社商品・サービスの紹介がメインになってきますが、そのなかでも読者の抱える問題解決につながる情報を惜しみなく提供するコンテンツはPVも多く、コンバージョン率も高くなります。

また情報の「鮮度」も大切。日々、新しい情報があふれているネット上のコンテンツだからこそ、定期的な配信でつぎつぎと情報を更新していく努力も必要です。
「有料」で役に立つコンテンツを買えるのは、あたりまえ。あえて「無料」で高品質のコンテンツを配信することで、運営企業のイメージアップと顧客育成につながります。

まとめ

コンテンツマーケティングでは、読者に好意を持って受け入れてもらうことが成功の秘訣です。
以下の3点に注意して、無料コンテンツを配信していきましょう。

1.有用性の高いコンテンツの無料配信で、企業イメージをアップ
2.共感性の高いコンテンツはSNS上で拡散されやすい
3.良質なコンテンツは無料配信してこそ評価が上がる

役に立つコンテンツを無料で配信するのは、これまでのマーケティングとは路線が異なります。
しかしコンテンツマーケティングではいい情報を無料配信するからこそ効果が期待できます。

広告宣伝費だと割り切って配信を続けましょう。

サーチコンソール・Googleアナリティクスをコンテンツマーケティングに活用

コンテンツマーケティングは、いま注目を集めているネット上のマーケティング手法です。
良質のコンテンツを継続配信することで集客・営業成果につなげる手法ですが、ただ漫然と配信するだけでは成果が上がりません。

配信後の分析が大切なのです。
そこで役立てたいのが、ネット上で無料利用できる分析ツール「サーチコンソール」「Googleアナリティクス」。

ここではコンテンツマーケティングにおける「サーチコンソールの活用法」「Googleアナリティクスの活用法」をご紹介しましょう。
集客力のあるキーワード選定、流入してくるアクセスデータの解析に利用して、営業成果につなげられるツールです。

1.サーチコンソールの活用法

Googleサーチコンソールとは

Googleサーチコンソールはキーワードごとの「平均検索順位」を可視化できるツールです。
サイトのパフォーマンスを数値で確認できるので、コンテンツマーケティングの成果を評価するのには欠かせません。

サーチコンソールでできることはたくさんありますが、重要なのは以下の4点です。

1.Google検索での掲載順位
2.サイトの表示回数
3.サイトのクリック率
4.ユーザーが検索で利用したキーワード

最新のサイトパフォーマンスが数字ではっきりわかるため、自社サイトのSEO対策が適切に行われているかどうかの分析が簡単にできます。
運営中のサイトページの中で最も人気のあるページやグーグル上での掲載回数、クリック率、掲載順位の高いキーワードが手に取るようにわかるのが大きなメリットです。

Googleサーチコンソールの具体的な活用法

Googleサーチコンソールの魅力的な活用法は、以下の2点です。

1.ユーザー流入数の多い検索キーワードの調査
2.実施済み自社サイトのSEO対策効果の確認

Googleサーチコンソールでは、実際に多数の流入を上げている旬のキーワード、もしくは長期にわたってユーザーの興味を引きうるロングテイルキーワードをチェックすることができます。
流入数の多い検索キーワードがわかれば、コンテンツ制作の際に集客力の強いワードを使ってタイトルを作り、コンテンツ内容も多くの読者の興味を引く内容に寄せていけるので、クリック率や掲載回数が上昇するのです。

SEO対策を積極的にしたい場合は「ビッグキーワード」の検索順位を重視しましょう。
ビッグキーワードを使ったSEO対策では、成果に反映されてくるまでに1年ほどかかります。

その間に検索順位を定期的にチェックしつつ、キーワード選択やコンテンツ内容を見直すことで集客力の高いコンテンツが作れるのです。

2.Googleアナリティクスの活用法

Googleアナリティクスとは

Googleアナリティクスとは、Googleが提供するアクセス解析ツールです。
事前にデータ計測のためトラッキングコード「JavaScript」をページに組み込むだけで、登録したサイトのユーザーの行動が分析可能。

具体的には、以下の3点がデータから読みとれます。

1.サイトの訪問者数
2.訪問者の流入元
3.使用デバイスの種類

なおGoogleアナリティクスには有料版もありますが、一般的なコンテンツマーケティングで必要な機能は無料の範囲内で十分だと言われます。
まずは基本的な機能から徹底的に利用していきましょう。

Googleアナリティクスの具体的な活用法

Googleアナリティクスで分析できる項目は多岐にわたりますが、コンテンツマーケティングでは以下の2項目を重点的にチェック、解析していきましょう。

1.ユーザーメニュー
2.集客メニュー

「ユーザーメニュー」では、サイトの訪問者数やPV数、使用デバイスなどが分かります。
ここで注目すべきは「デバイスの分析」です。

コンテンツマーケティングでは「潜在的顧客」になりうるユーザーに、最後までコンテンツを読んでもらわねばなりません。

そのために使いやすいサイト構築やファーストビューデザインが欠かせませんが、使用デバイスによって最適なサイトデザインは変わってきます。
PVやコンバージョン率を上げるためには、ユーザーのデバイス種類にあわせたサイトデザインが必要なのです。

また「集客」メニューも重要。「集客」メニューではサイトへの流入者がどこから来たかがわかります。
主な流入元はGoogle検索やFacebookやTwitterなどのSNSやバナー広告・リスティング広告からのクリックなどで、効率よくPVやクリックを稼ぐには、多数のユーザーがきている流入元に焦点を合わせたコンテンツ制作をこころがけましょう。

まとめ

コンテンツマーケティングでは、コンテンツ配信後のアクセス分析が非常に重要です。
以下の2点に留意して、サイトやコンテンツへのフィードバックをおこないましょう。

1.Googleサーチコンソールで、Google検索での掲載順位やサイトの表示・クリック回数を分析
2.Googleアナリティクスで、サイトユーザーの流入元や使用デバイスを分析

効果的なコンテンツマーケティングを目指すには、「配信→アクセス分析→フィードバック→配信」のフローをきちんと回すことです。

コンテンツマーケティングにおけるキャッチコピーの重要性

文章や動画コンテンツには、読み手の寄り添い、読み手の行動を後押しする力があります。
しかし、そういった力は正しく文章を配置・作成しなければ効果的に発揮することはできません。

ここでは「行動を促進させるコピーライティング」から始めて、キャッチコピーを含めた「4つのコピーパーツ」をご紹介します。
それぞれのコピーには読み手にアピールするための役割があり、複数のコピーが相互に影響しあうことで集客力のあるコンテンツが生まれます。

コンテンツマーケティングにおいては、キャッチコピーは非常に重要なのです。

読み手の行動を促進させるコピーライティング

コンテンツマーケティングでは直接顧客と顔を合わせることなく、コンテンツだけで顧客との間に信頼関係を構築していきます。
そのためにはネット上の潜在的顧客に刺さるコンテンツが必要です。

コンテンツに新鮮で正確な情報を入れ込むことはもちろん、情報を読者に伝わりやすい形に作ることがポイント。
たとえば冒頭に印象的なキャッチコピーを配置し、その下に分かりやすいボディコピーを続けるといったコピーライティングの基本技術が、読者を購買アクションに誘導します。

コンテンツマーケティングの成功には、綿密に計算したコピーライティングが不可欠なのです。

読了率の高いコンテンツを作る「4つのコピー」

コンテンツは多様なコピーの組み合わせで作られます。
ここでは主なコピー4つを順番に紹介していきましょう。

1.キャッチコピー
2.リードコピー
3.ボディコピー
4.ショルダーコピー

読者をつかむための「キャッチコピー」のほか、それぞれのコピーの役割を理解すれば、集客力の高いコンテンツ制作が可能になります。

1.キャッチコピーの役割

「キャッチコピー」は、読者を引き付けるための文章です。
商品・サービスを端的に説明する文章であり、企業のブランドイメージを伝えるものでもあります。

コンテンツマーケティングではキャッチコピーの役割は「読者にコンテンツを読み進めたい気持ち」を持たせること。
ネット上の読者は、サイトページで最初に目に入るキャッチコピーを読んでこの先のコンテンツに進むかどうかを決めるからです。

キャッチコピーは一目で読者に伝えたいので、30~50字ていどが適切。
またキャッチコピーだけで内容を伝えきれない時は「サブキャッチコピー」を添えましょう。

サブキャッチコピーはキャッチコピーの補足で、具体的に「100人が実感!」や「1日わずか5分でOK」など数字を入れ込んで読者を引き付けます。

2.リードコピーの役割

「リードコピー」は、キャッチコピーの下にある文章のこと。
商品・サービスの説明など「本文」に当たるボディコピーまでの「橋渡し」的な内容です。

インパクトの大きなキャッチコピーから、コンテンツの本分へつなげるものですから、「読者を自然に誘導する」ことが重要です。
キャッチコピーで引き寄せた読者の興味をさらそそり、かんじんな「本文」へ間違いなく連れてゆく役割があります。

3.ボディコピーの役割

ボディコピーは「本文」です。
キャッチコピーで端的に表現した商品・サービスの説明を、ボディコピーで詳細に説明しましょう。読者の抱える問題解決に役立つ商品化を伝える文章なので「有用性」を強調します。

また「読者への共感」も重要な要素。
商品・サービスを利用する立場になってベネフィットを伝えると共感性が高まり、コンテンツの最後まで読ませることができます。

なおボディコピーが長文になる場合は「見出し」を入れましょう。
「見出し」で段落の内容を凝縮しておけば、「見出しだけ読んでも意味が分かる」ためコンテンツの読了率が上がります。

6.ショルダーコピーの役割

ショルダーコピーは商品名やタイトルの肩につく、小さなサイズのコピーです。キャッチコピーの補足であり、商品のキャッチフレーズでもあります。
たとえば定番人気商品の「ポカリスエット」は定期的にショルダーコピーを変更しており、発売当初の「アルカリイオン飲料」から複数の変更を経て、2020年現在の「イオンサプライ」になりました。

定期的な見直しで鮮度の高いショルダーコピーに変えることは、キャッチコピーのインパクトを高めることになります。

まとめ

キャッチコピーで引き付けた読者をコンテンツの最後まで連れてゆくには、基本的なコピーライティング技術が必要です。
以下の3点をおさえておきましょう。

1.キャッチコピーで、簡潔に商品の魅力を伝える
2.リードコピー、ショルダーコピーで詳細な商品情報を伝え、キャッチコピーの補足をする
3.長文のボディコピーには見出しを入れ、コンテンツの読了率を上げる

質のいいコンテンツは、読者とのあいだにいいレスポンスを生みます。
コンテンツマーケティングでいい循環を作りたいのなら、必要な情報を的確に表現するようこころがけましょう。

コンテンツマーケティングもABテストは非常に重要

ネット上で定期的・継続的に記事を配信していくコンテンツマーケティングでは、ファーストビューやキャッチコピーの印象がクリックやコンバージョン率に直結してきます。
そこで有用なのがサイトの「ABテスト」です。

ここでは「ABテストとは何か」から始めて、コンテンツマーケティングにおける「ABテストで試すべき項目3つ」について具体例を交えてご紹介しましょう。
コンテンツマーケティングの成功には、ABテストを使ったこまめなサイト改善が重要なのです。

「ABテスト」は、「売れるサイト」構築のための改善ツールト

「ABテスト」は、webマーケティングやネットサービスで使われる手法です。
サイトのページに「Aパターン」「Bパターン」の2種類を作り、どちらが成果を上げやすいかを調べて改善策をほどこしていきます。

コンテンツマーケティングにおけるABテストの意義は、潜在的顧客の反応を観測・分析し、より売上につながる「集客力のあるサイト」にするためのブラッシュアップ方法なのです。
ABでは、サイト内で改善したい部分ひとつずつでユーザーの反応を直接確認することができますし、改善後の反応もスピーディに帰ってきます。

非常にコンパクトかつピンポイントでおこなえるのが大きなメリットです。

コンテンツマーケティングにおけるABテスト3つの具体例

それでは、コンテンツマーケティングで有用なABテストの具体例を3つあげましょう。

1.ファーストビュー
2.キャッチコピー
3.コンテンツおよび画像の位置

いずれもサイトの集客力に直結する要素です。ユーザーの反応を見つつ、定期的に改善していく必要性があります。

具体例:1.ファーストビュー

ファーストビューは、サイトのかなめです。
特にスマホユーザーを意識しているサイトの場合は、ファーストビューですべてが決まると言っても過言ではありません。

ファーストビューの第一印象しだいではすぐにブラウザバックされてしまうことがあり、サイトの損失は過大です。
ですから「クリック率が低い」「商品やサービスページまでユーザーが行きつかない」という場合は、まずファーストビューでABテストをおこないましょう。

その際、レイアウトを根本から見直すことも視野に入れておくべきです。
画像の位置を移動させたり、入力フォームの形を縦型から横型に変えたりするだけで劇的なコンバージョン率の変化がみられることさえあります。

時にはサイトデザインとの親和性を放棄してでも、ABテストでユーザーがチョイスする方式に変更しましょう。

具体例:2.キャッチコピー

キャッチコピーは自社製品・サービスを的確に売り込むための最強ツールです。
ただし「鮮度」も問題になる部分のため、一定期間が経過したらABテストをおこない、変更が必要かどうかを確認していきましょう。

従来のキャッチコピー以外にも力のあるコピーを作って、ABテストを実施。
コンバージョンにつながりやすいコピーを採用して、売り上げにつながるサイトにしていきます。

キャッチコピーのABテストをする場合は、他の部分の変更は一切しないのが鉄則です。
些細な変更であっても複数項目でABテストを同時におこなうと、結果の分析が正しくなくなります。

ふたつのキャッチコピーだけを比べるABテストで、明白な結果を引き出しましょう。

具体例:3.コンテンツ・画像の位置

コンテンツマーケティングでは、「コンテンツと画像の位置」も非常に重要です。
一般的にランディングページではコンテンツを冒頭に置き、コンバージョンまでの導線はコンパクトにしてあります。

それでも下に行くにしたがってユーザーは離脱しやすくなり、コンテンツや入力フォームまで行き着かないリスクも大です。
かといって、最初から文字ばかりのコンテンツではユーザーの評価は高まらない…という場合は、ABテストでテキスト情報と画像・動画の配置を調べましょう。

ちなみに、こういったABテストの実施期間は「1か月」が目安です。
1か月あれば検証可能な母数を確保できますし、検証結果の優劣も十分判断できます。

1か月のテストで結果が明確に出ない場合は、改善すべき点は他にある可能性が高いです。
すみやかに次の改善点に移りましょう。

まとめ

コンテンツマーケティングおけるABテストの利点は、低コストでピンポイントのサイト改善ができること。
以下の3点に留意して、定期的に検証をおこないましょう。

1.まずファーストビューのABテストで改善策を探る
2.キャッチコピーは定期的にABテストをし、集客力の高いコピーに変更する
3.テキスト・動画・画像の配置も継続的にテストする

ABテストの目的は「売れるサイト」を作ることです。
定期的な改善で、よりユーザーにアピールできるサイト構築を目指しましょう。

コンテンツマーケで営業成果が上がらない時に見直すべきポイント

ネット上でコンテンツを配信して営業成果につなげるコンテンツマーケティング。
しかし始めてみたものの、マーケティング開始後6か月がすぎても成果が実感できない…という場合は、見直し→改善が必要です。

まず「ペルソナ設定」「コンテンツ数」「コンテンツ内容とニーズの合致」「営業との連携」の4点から改善点の洗い出しを考えましょう。
マーケティング展開中も随時、軌道修正ができるのが、コンテンツマーケティングの利点です。

1.ペルソナ設定は間違っていないか?

コンテンツマーケティングでは、最初に潜在的顧客の最大公約数的な「ペルソナ」を設定し、ペルソナに刺さるキーワード、問題解決につながるテーマ、記事内容でコンテンツを制作していきます。
ですからマーケティングの初期段階で、いかにペルソナを絞り込むかが非常に重要になってきます。

ペルソナ設定が間違っていたら、企業としてコンテンツを届けたいと思っている潜在的顧客層に記事が届きません。
テーマ選択もキーワードチョイスもすべてがペルソナに焦点を絞っているのですから、ペルソナ設定が間違っていれば、どれほどサイトへの流入数が上がっても最終的な購買アクションにはつながらないのです。

有用性の高い記事を一定数以上つづけて配信しているにもかかわらず、営業成果がないという場合は、ペルソナ設定の見直しをしてみるべきです。

2.コンテンツ数は足りているか?

コンテンツ数の見直しも重要なポイントです。
一般的にコンテンツマーケティングの成果が出てくるのは、「100記事を配信してから2カ月以上が経過した後」だと言われます。

100記事というのは大量ですが、サイト内に蓄積された記事数が多いほど読者への有用性は高まります。
読者の問題解決に役立つコンテンツが見つかる確率が、飛躍的に上がるからです。

ひとつの記事で問題解決がされると、読者はあとの記事も次々と読んでくれます。
最初の発火点となる記事も大切ですし、連動して読まれて企業ロイヤリティを育成するコンテンツも大切。

さまざまな段階にある読者を引き留めるためには、分かりやすくて役に立つ記事が、一定数以上サイトにそなえてある状況が理想的なのです。

3.コンテンツ内容はペルソナのニーズに合っているか?

潜在的顧客に近いペルソナを絞り込み、100記事のコンテンツをそろえても、まだ営業成果が上がらない…。
この場合は「コンテンツ内容の凝縮」ができているか、確認しましょう。

一定数以上のコンテンツを制作する場合、どうしても起きやすくなるのが「読者のペルソナがブレること」。
たとえ最初にペルソナをしっかり設定していても、大量にコンテンツを制作していると、途中でスタッフが混乱するもの。

それを防ぐには定期的にPVが上がっていない記事を取りまとめ、内容を検証することです。
潜在的顧客に焦点を絞ったテーマを選び、「誰に、何を、伝えたいのか」が明確に分かるコンテンツ制作をするとPVもあがり、コンバージョン率も上昇します。

4.営業との連携は取れているか?

B to Bビジネスのコンテンツマーケティングでは、コンテンツ+営業の併用が効果的です。
個人をターゲットとしたB to Cビジネスでは、営業は直接的に製品やサービスを売り込むことはできません。

しかしB to Bビジネスならコンテンツとともに直接的な営業活動を連携できます。
たとえばコンテンツを通じて接触があった企業に対しては、適切なタイミングで営業マンが直接客先に出向いていくとより早く営業成果につながるのです。

コンテンツマーケティングは広くコンテンツを配信し、潜在的顧客を育成していきます。方法としては「待ち伏せ型」「ひっかけ型」です。
営業マンが直接出向くのは「直接売り込み」で、「一点突破型」。

「攻め」のアピールなので、営業成果が上がるまでの時間が短くて済みます。ただし、売り込み続けないと成果が途切れるという弱点があります。
コンテンツマーケティングと直接営業を併用すれば、スピーディに成果が出る部分と長期的・継続的に成果を出し続ける部分が、補完しあって成果を上げていきます。

まとめ

コンテンツマーケティングでは、思うような成果が出ない場合は、随時軌道修正をすることができます。
なぜ成果が上がらないか?という時は、以下の4点を改善しましょう。

1.ペルソナの再設定
2.コンテンツ数の充実
3.コンテンツ内容の見直し
4.営業部門との連携

改善をしてもまだ成果が上がらない場合は、また見直しをする。
この繰り返しでコンテンツおよびサイトの方向性が修正されます。
定期的な見直しで、十分な営業成績を上げていきましょう。

コンテンツマーケティングの成果は6か月後に表れる?

多くの人があらゆることをネット検索している現在、ネット上で良質のコンテンツを配信し続けるコンテンツマーケティングは非常に有用性の高いマーケティング手法だと言われます。
しかしバナー広告やメールマガジンなど「プッシュ型広告」とちがい、「プル型広告」コンテンツマーケティングは短時間では結果が出にくいのが弱点です。

ここでは「営業成果が出るまでの期間」「中・長期的視点から見るプル型広告の利点」「成果アップのためのコンテンツの質」の3点から、時間のかかる理由を探っていきます。
コンテンツマーケティングは展開当初に忍耐が必要ですが、時間をかけただけの成果が上がってくるのがメリットなのです。

成果が実感できるまでには最低でも6か月が必要

一般的に、コンテンツマーケティングを開始後は、6カ月間以上のコンテンツ配信が必要だと言われます。
コンテンツマーケティングを新規に開始した場合、配信から6カ月~1年が経過すると営業成績および販売成績に反映されてくるケースがほとんど。

少なくとも6か月は我慢強くコンテンツを制作・配信し、ネット上の潜在的顧客に働きかける必要があります。
もちろんこれは一般論であって、もっと早くに営業成果を実感する場合もあります。

マーケティング開始後、6か月未満の段階で営業成績が上昇するケースは、すでに自社サイトでの活動を一定期間にわたっておこなっている場合です。
一定数の潜在的顧客がサイトに流入している状態なので、コンテンツ配信への反応が早く、営業成果につながるまでの時間が短いのです。

まったく白紙の状態から自社サイトを立ち上げ、コンテンツ配信を始めた場合は、やはり6か月~1年のスターティング期間が必要になります。

成果待ちの期間は、潜在顧客の育成期間

コンテンツマーケティングは成果を実感できるまでに時間がかかる…!
これはデメリットのように感じるかもしれませんが、実は「時間がかかること」が、コンテンツマーケティングの大きなメリットでもあります。

なぜなら配信後の期間は「潜在的顧客を育成する時間」だからです。
コンテンツマーケティングは、いわゆる「プル型広告」の手法。

良質のコンテンツで特定のニーズを持った読者にアプローチできるのが利点です。
ここでいう「特定のニーズ」とは、自社製品・サービスによって「問題解決が見込める」潜在的顧客層をさします。

悩みを持つ読者が問題解決力の高いコンテンツを読めば、サイトおよび企業に対する信頼度が高まり、最終的な購入アクションにつながります。
これこそがコンテンツマーケティングの最終目的です。

コンテンツマーケティングは配信が終了してもサイト内に蓄積されたコンテンツが継続的にPVを得て、長期的に潜在的顧客を育て続けるため、スタート段階で成果が出るまで時間がかかるのは仕方のないことなのです。

時間をかけても成果が上がらない…戦略の軌道修正

コンテンツマーケティングで必要なのは、時間と良質のコンテンツです。
しかし、どれほど時間をかけても成果が上がらないこともあります。

そんな時は「マーケティングの戦略設計」の見直しをしましょう。
開始当初に決めた最終ゴールが間違っていないか、コンテンツ制作にかかわるスタッフ全員が最終ゴールを正しく把握しているかなどをチェックしなおして、方向修正をすることです。

コンテンツマーケティング開始後6カ月が過ぎても、まったく成果を実感できない場合はどこかで潜在的顧客のニーズとの間にズレができていると考えられます。
ズレを埋める方向に柔軟に軌道修正ができるのも、中・長期的に展開するコンテンツマーケティングのメリットです。

まとめ

コンテンツマーケティングでは、初めか長期的な視点で戦略を展開していくことが大切です。
進めていく上で、以下の3点を念頭に置きましょう。

1.営業成果が実感できるのは、マーケティング開始から6カ月~1年後
2.成果待ちの期間は、潜在的顧客の育成期間
3.6か月以上が経過しても成果なしの場合は、戦略の修正が必要

時間がかかっても、いったん進み始めたら、確実にサイト流入や営業成果が上がっていくのがコンテンツマーケティングの利点です。
スタート段階ではじっくりと時間をかけて顧客を育てていきましょう。

なぜコンテンツマーケティングがこれほど受けるのか?

歴史的に見ても、マーケティングの手法は数々登場してきました。
そして今、日本及び世界中で効果が認められつつあるのがコンテンツマーケティングです。

ネットが広く普及した現在だからこそ、有用性が高くなっているコンテンツマーケティングが「受ける理由」を「コスト」「外注」「ユーザーの志向」の3つの観点から考えてみましょう。
今後のさらなるネット化を考えると、コンテンツマーケティングの必要性はさらに高まりそうです。

コンテンツマーケティングが人気の理由3つ!

コンテンツマーケティングがウケる理由は、主に以下の3点です。

1.初期投資が少なく、中小規模の企業でも始めやすい
2.自社でできなくても、比較的かんたんに外注に出せる
3.ユーザーが「プッシュ型広告」より「プル型広告」を好むようになった

コンテンツマーケティングは、ネット上で継続的かつ定時的にコンテンツを配信することで、潜在的顧客に製品やサービスをアピールする手法です。
ネットユーザーに対して効率よく働きかけることができるため、コンテンツマーケティングを始めたい企業は続々と増えてきています。

しかし、なぜコンテンツマーケティングがウケるのか?という仕組みを理解してから始めないと、マーケティングがうまく展開せず、途中で行き詰まってしまう可能性もあります。
では、受ける理由3点についてくわしく説明してきましょう。

1.初期投資が少なくて済む

コンテンツマーケティングは、実務だけを見れば非常に簡単に見えます。
まずサイトを構築し、中身としてコンテンツを作る。

つぎに作ったコンテンツを、決まった頻度でネット上に配信する。
コンテンツから自社商品やサービスのページへ誘導し、購買アクションを促す。

この流れの中で必要な物品といえば、ネットサイトを構築・運営するためのパソコンおよびネット環境くらいです。
あとはコンテンツを制作し、サイトを運営していくスタッフさえいればコンテンツマーケティングの「形式」は十分作れます。

コンテンツマーケティングは最初の段階でのスターティングコストが非常に少ないのがメリットなのです。
デメリットは、PVアップや流入の変化、コンバージョン率のアップなどの効果が出るまでに、時間がかかる点。

リスティング広告のように「開始→すぐに反応がある」ということにならないため、コンテンツの配信を始めて、最低でも6カ月は辛抱づよくコツコツと配信を続けていかなくてはなりません。

2.クラウドソーシングの一般化で、外注先が増えた

コンテンツマーケティングはすべてを社員だけでおこなう「完全内製化」がしやすいマーケティングのように見えます。
しかし現実には、多くの企業がアウトソーシング、コンテンツマーケティングを請け負う会社に外注しているケースが多いのです。

これはコンテンツマーケティングをうまく展開していくことが意外と難しいために、最初からプロに外注で出す、もしくはコンテンツの制作やデータ分析など一部分を外部に委託して「反内製化」の状態でおこなうことが一般的だという意味です。
プロにまかせたいという気持ちがあってもコスト的に折り合わなければ難しいでしょうが、最近ではクラウドソーシングの一般化で、コンテンツマーケティングを請け負う会社が飛躍的に増えました。

そのためコスト的にも頼みやすくなっていますし、なによりも選択肢が増えたので、自社の望むコンテンツマーケティングをサポートしてくれる外注先を見つけやすくなりました。
社内スタッフの負担を増やさずにコンテンツマーケティングを始められるようになった点も、うける理由の一つとなっています。

3.ユーザーがプッシュ型広告よりプル型広告に移行した

コンテンツマーケティングが受け入れられている大きな理由は、ネットユーザーがバナー広告や動画広告などの「プッシュ型広告」に疲弊していた点があげられます。
プッシュ型広告は「攻めの広告」で、アクティブに商品を売り込むため効果がスピーディに上がるという利点があります。

しかしややパワフルな広告であり、長時間ネットをみるユーザーにとっては「疲れる広告」であるのも事実です。
最近の傾向として、プッシュ型広告はユーザーにスルーされやすいのにくらべて、コンテンツマーケティングを代表とする「プル型広告」はユーザーが選択して読むという行動を引き出しています。

これが企業への信頼度や企業ロイヤリティにつながり、広告効果を上げてゆくという流れができているのです。

まとめ

コンテンツマーケティングがうける理由は、以下の3点によります。

1.初期費用が少額である
2.コスト面で折り合いがつく外注先が増えた
3.プル型広告が好まれ、ネットユーザーへの効果が高い

とくに「プル型広告とユーザーの関係性」は、今後も大きく変わることはないでしょう。
今後もコンテンツマーケティングの重要性は高まっていくだろうと思われます。

コンテンツマーケティングとタイトルとディスクリプションの重要性

コンテンツマーケティングは、定期的にコンテンツを配信することでネット上の潜在的顧客をサイトに呼び込む手法です。
タイトルやディスクリプションの存在は読者を呼び込むカギになります。

ここでは「アクセス数の上がるタイトル」「クリック率を上げるディスクリプション」「最適化と検索エンジンのあげ方」の3点から、タイトル・ディスクリプションの重要性を考えましょう。

タイトルもディスクリプションも、ネット上でコンテンツを探している読者に直接的に働きかけるツールなんです。

タイトルに検索率の高いキーワードを入れてアクセス数を上げる

読まれるコンテンツには、「引きの強いタイトル」がついています。
タイムリーなビッグワードを取り込んだタイトルや、コンテンツのテーマが一目でわかるタイトルだと、読者は興味をそそられてクリックしてくれます。

もちろんクリック後のコンテンツ内容が不十分だと最後まで読んでもらえないケースがありますが、なにはともあれクリックしてもらわなければコンテンツマーケティングは始まりません。
ですからコンテンツ制作の第一段階として「潜在的顧客がどんなキーワードからコンテンツに到着するのか」を知っておく必要があります。

ビッグワードやロングテールキーワードから旬のワードを絞り込み、タイトルに合わせたコンテンツを作ると自然検索からの流入率もあがるのです。
タイトルには検索率の高いキーワードを入れ込み、読者の評価だけでなく、検索エンジンでも高い評価を得られるようにしておきましょう。

ディスクリプションもキーワード重視でクリック率を上げる

「ディスクリプション」とは、サイトのページ内容を紹介する文章です。
正確には「メタディスクリプション(meta description)」といい、検索エンジンのページタイトルのすぐ下に表示されるもの。

ネットサーフィンをしているユーザーは、検索エンジンで記事を探し、興味を引くタイトルがあればその下のディスクリプションを読んでページ概要を知ることになります。
ですから、ディスクリプションの内容が興味をそそるものであればクリックしてもらえる率が上がります。クリック率と非常に深い関係のあるのが、ディスクリプションなのです。

ちなみに、ディスクリプションはサイトページ内には表示されません。
しかし、だからといってタイトルだけをつけてディスクリプションなしの状態では、ユーザーはクリックしようという気になりません。

キャッチーで有益性を感じさせるタイトルの下に、簡潔でわかりやすいディスクリプションをつけることで検索エンジン上の存在感をあげることができ、読者にクリックする気を引きだすことになるのです。
もしコンテンツが特定の問題解決につながるようなものであれば、ディスクリプションで内容を簡潔に表示し、確実に悩めるユーザーをサイトに呼び込むことです。

検索順位が上がる!タイトルとディスクリプションの最適化

アクセス数・クリック率を上げるためには、タイトルとディスクリプションをセットで強化する必要があります。
適切なキーワードを選択して盛り込んだ後は、字数や長さに注意しましょう。

まずタイトルは、30字程度におさめるのがベスト。とくにSEOを意識するなら、最大でも全角文字35字以内にするのが鉄則です。
これ以上長いタイトルにすると、検索エンジンでは省略されてしまいます。

途中で切れてしまっているタイトルではコンテンツ内容がきちんと伝えられませんし、読者は中途半端な気持ちになります。
だから30~35字のなかで伝えたいことをタイトルに落とし込むべきなのです。

ちなみにこの文字数で含められるキーワードは、5つが限界です。それ以上は不自然なタイトルになりますから、キーワードの選択、組み合わせをよく考えてタイトルを作りましょう。
同時にディスクリプションの最適化も進めます。

ディスクリプションもきれいに表示される文字数に限界があり、目安は120字以内です。
パソコン表示なら240字まで行けるとも言われていますが、途中で切れてしまうリスクを回避することを考えると、短いほうがいいでしょう。

スマホでは50字程度しか表示されないようですから、上限50字で短くまとめるのもコツです。

まとめ

コンテンツマーケティングでは、まずユーザーにクリック・コンテンツを読んでもらうことで関係が始まります。
タイトルやディスクリプションの制作では以下の3点に注意を払いましょう。

1.タイトルには検索されやすいキーワードを取り込む
2.ディスクリプションで簡潔にページ内容を紹介する
3.タイトルは35字、ディスクリプションは50~120字を目安に書く

どれほどいいコンテンツでも、「読まれやすい体裁」を整えなければネット上の読者は読んでくれません。
ちょっとした配慮ですが、検索エンジンからの自然流入を上げたいのならかならず押さえておくべきポイントです。

SEO対策の為にもコンテンツマーケティング

Web上でサイトを運営している時、どうしても気になるのが「SEO」です。
大量にあるサイトの中でも検索上位にあれば人目にふれやすく、リードも増えていきます。

こここではSEO対策とコンテンツマーケティングの関連を「サイト内ボリューム」「キーワードの選定」「コンテンツの有益性」の3点から考えてみましょう。
SEO対策とコンテンツマーケティングの手法には、重複している部分も多いのです。

SEO対策とは

「SEO」とは、Search Engine Optimizationのこと。
つまり、ネットの検索順位を上げるためにサイトを最適化させる、検索エンジンの動向に合わせるということです。

具体的には、GoogleやYahoo!などの検索エンジンにピックアップされやすいようにサイト構造を修正していく作業がSEO対策に当たります。
SEO対策の目的は、「自然検索ユーザー」にサイトを選んでもらうことです。

SEOなどの自然検索結果からサイトに流れてくるユーザーを呼び込み、コンテンツのリード数を増やすことがねらいです。
一方のコンテンツマーケティングは、企業などが運営するサイトへ「潜在顧客・見込み客」を誘導し、コンテンツを読んでもらうことが目的。

SEO対策もコンテンツマーケティングも、どちらも「Web上にいる人に、特定のサイトを選んでもらう」「サイト内コンテンツを読んでもらう」という方向性は同じです。
つまり、SEO対策とコンテンツマーケティングには重複する部分が多く、コンテンツマーケティングを展開することでSEO対策が自動的にできるメリットがあります。

それではSEO対策に有効なテクニックを順番に見ていきしょう。

サイトボリューム・キーワード選出・コンテンツの有益性がSEO対策

良質なコンテンツと十分なサイトボリュームでSEO対策

SEO対策として重要なのが、「サイトボリューム」です。
サイトボリュームとは、Webサイトのページ数のこと。

ボリュームが増えればサイトへのユーザー流入数が増え、検索エンジンでも上位にランキングされます。
しかし、サイト内のページ数をむやみに増やしても検索エンジンに評価されるわけではありません。

やはりユーザーが役立つと考え、よく読まれるようなコンテンツが多いサイトページに人気が集まります。
コンテンツマーケティングで成功しているサイトは定期的に記事更新を続けることで、自然とサイト内のコンテンツ数が増加していきます。

そしてコンテンツの数が多ければ、それだけ多様なユーザーの問題解決に役立つ記事が見つかる確率が高くなり、「有益性の高いサイト」「コンテンツを読めば役に立つサイト」として、評価が上がる=検索上位になる、という流れです。

コンテンツマーケティングを展開することで、自然とSEO対策ができることになります。

適切なキーワード選出でSEO対策

SEO対策でもコンテンツマーケティングでも重要なのが、「キーワード選出」です。
コンテンツ制作の指針ともなる「キーワード」を選ぶには、「ビッグキーワード」や「ロングテイルキーワード」が目安となります。
「ビッグワード」は、検索エンジンでとても人気のあるキーワードのこと。

ビッグワードを使ってコンテンツを作成することで集客数を高め、リードを稼ぐことが可能です。
「ロングテールキーワード」は、複数のキーワードを組み合わせたものです。

キーワード数が複数のため、「○○の○○について知りたい!」というように検索意図がはっきりしているユーザーが多く、サイト内滞在時間が長いのが特徴です。
中・長期的にリード数を維持して、コンバージョンにつながりやすい傾向があります。

SEO対策としては「ビッグワード」「ロングテールキーワード」をうまく組み合わせて、継続的にユーザーがサイトにやってくる流れを作りましょう。

コンテンツの有益性でSEO対策

検索エンジン上位にあるサイトは、コンテンツの有益性が高いものです。
ユーザーは、読んで役に立ったからサイトを再訪する・納得できるコンテンツだからSNSで拡散することになります。

Googleでは日々アルゴリズムの改善が行なわれていますが、どの場合でも、良質で有益なコンテンツが上位にきます。
ユーザーがさらりと読めるコンテンツを400字で表現することは可能ですが、読んで納得し、問題解決につながり、さらにほかの人にSNSなどで拡散しようと思わせる記事には、やはり2000字程度の文字数が必要でしょう。

ユーザーの役に立ち、読みやすい文字数を想定してコンテンツ制作を始めることは、SEO対策の基本です。

まとめ

SEO対策がよくわからない、という場合は、コンテンツマーケティングの王道の手法にしたがうのが効果的です。
次の3点を押さえながら進めましょう。

1.継続的なコンテンツ更新でサイトに記事を蓄積し、サイトボリュームを上げる
2.適切なキーワード選択で、サイトへの流入を増やす
3.適度な文字数のコンテンツで、記事の有益性を高める

SEO対策を考えていて、自然とコンテンツマーケティングに行きついたというケースもあります。
上手に手法を利用して、サイト流入数を高めていきましょう。

コンテンツマーケティングに「古い」はあり得ない

コンテンツマーケティングは継続的にコンテンツを更新することで、Web上にいる潜在顧客をサイトに呼び、企業への信頼度を高める手法です。
注目度の高い手法ですが、最近では「動画だけ見せればよく、テキストコンテンツはいらない」という意見さえ出てきました。

ここでは「テキストコンテンツの重要性」「動画とコンテンツの連動」「動画からコンテンツへの誘導」の3点から、コンテンツマーケティングについて考えましょう。
コンテンツマーケティングには、テキストも動画も包括できる柔軟性な「容器」です。

中身を変え、見せ方を変えれば、有用性は高いんです。

動画さえあれば、コンテンツは要らない?

コンテンツマーケティングの「コンテンツ」には複数の種類があり、テキストと動画、画像が主なものです。
ひとつのサイト内にテキストコンテンツと動画を一緒にしているところもあれば、テキスト+画像、動画のみで構成されているサイトもあります。

最近は「文字を読むのが面倒くさい」と動画だけを見るユーザーが増加しつつあり、動画だけのサイトも登場してきました。
コンテンツマーケティングの視点から言えば「テキストだけ読む」「動画だけ見る」は、どちらも正解です。

テキストコンテンツも動画もユーザーにとって有益性の高い情報を発信しているわけですから、ツールとして文字を使っていようが動画だろうが同じことです。

コンテンツごとの特徴を言えば、動画や音声は「受動的」であり、テキストは「能動的」であるという違いがあります。
文字は自分で読まなければ理解できませんが、動画・音声は何もしなくても勝手に入ってきます。

この違いが「テキストは面倒」「動画は楽」というユーザー評価となっているのです。
では、動画だけで十分な情報を伝達できるものでしょうか?

動画や音声だけでは伝えきれない情報もありますし、テキストで構築し、ユーザーが読んで考えることで有益性が高まるものもあります。
動画だけ・音声だけのサイトでは、長期的なリード数は見込めないのが弱点です。

テキスト・動画を上手に組み合わせるのが成功するコンテンツマーケティングです。

動画とコンテンツの相乗効果

動画とテキストコンテンツを上手に組み合わせると、相乗効果でよりコンテンツの有益性が高まります。
動画とテキストの得意分野の違いが、お互いをおぎないあう方向へ進むからです。

具体的に言えば

1.動画は短時間で見ることができ、記憶に残りやすい
2.テキストはじっくりと説明することができ、更新しやすい

ということ。
動画の利点は「スピード」と「優位性」です。ビジュアルで記憶に残る動画には、短時間で多くの情報量を詰め込むことができますし、記憶に残りやすいのです。

テキストの利点は、「論理的」と「コンテンツ更新の簡単さ」です。
さらに言うなら、動画制作はハイコストですが、テキストコンテンツは比較的安価ですみます。

動画とテキストを組み合わせるには、サイト上で、動画・画像のあとにテキストで説明を入れる、テキストを補足するような動画・画像を入れる、というふうにしてみましょう。
お互いの弱点をおぎないあうような形にすればより分かりやすく、分かりやすいことがユーザーに伝われば、自然と動画もテキストも見てくれるようになります。

これが相乗効果です。

動画からテキストコンテンツへ繋げる誘導ライン

動画とテキストをうまくサイトに入れることによって、動画好き・テキスト好きのユーザー両方の流入も見込めます。
双方を上手につなぐラインをサイト内に作っておきましょう。

テキストばかりのサイトではユーザーは長時間サイト内に滞在してくれないかもしれませんし、そもそもコンテンツを読んでくれるか、疑問です。
テキストコンテンツには記事の有益性を高める働きがありますから、動画のあとにはテキストを入れ、また次の動画につなげるようにすればサイト内に誘導ラインができます。

動画もテキストコンテンツも両方見てもらえれば、サイト内の滞在時間は伸びていきますし、ユーザーはサイト運営企業に対して親しみを感じてくれます。
そのうえで動画をシェアして拡散してもらえば、自然とサイトへの流入数もアップ。

検索エンジンの上位になりやすく、SEO対策も兼ねている方法です。

まとめ

コンテンツマーケティングでうまく動画を取り入れていくには

1.テキストコンテンツと動画を組み合わせたサイト構成
2.文字と動画で相乗効果
3.テキスト⇔動画の相互誘導

の3点が必要です。
現在の検索エンジンでは「動画のみサイト」はあまり高く評価されない傾向があります。
テキスト・動画の利点を取り込み、柔軟なコンテンツマーケティングを展開しましょう。