サイト内ブログ、ただの日記になっていませんか?

コンテンツマーケティングを展開するうえで重要なポイントのひとつが「継続配信」です。
継続的に記事を配信・更新し続けることで、読者からの信頼感を得ることができます。

しかし定期的に記事を更新し続けることは想像以上に厳しいもの。
ついついランチのメニューや差し入れにいただいたものなど、日常的なことを書いてしまがち…。

そこで今回はサイト内ブログの日記化を防ぐ方法を「目的の明確化」「有益な情報発信」「継続配信の意味」の3点から考えてみました。
継続配信は重要な事ですが、コンテンツの中身も同じくらい重要なのです。

「目的」を明確にすることで日記化の防止

サイト内ブログの日記化を防ぐには、まず「マーケティング目的の明確化」をおこないましょう。
マーケティングの目的とは、読者にブログを読ませたあと「どんな行動に誘導したいのか」ということです。

目的が明確になっていれば、そのためにどんな内容のブログを書けばいいのかがわかってきます。
たとえば自社製品の販売を増やしたい!ということなら、製品を使うことでユーザーが得られる利点をブログ内に織り交ぜて、コンテンツを制作していくといいでしょう。

読者がサイト内ブログを読んで「役に立った!」と思えば企業やブランドに対する信頼感・忠誠心も育っていきます。
ただし最近のネット読者は「宣伝臭」「売り込み臭」を避ける傾向がありますから、営業的な内容だけのコンテンツは得策ではありません。

適度に時期の話題や社会的な話題を盛り込んだり、検索数の多いビッグキーワードにスモールワードを組みあわせてコアな読者をひきつけたりしつつ、読者の役に立つ記事を作っていきましょう。
コンテンツマーケティングでは記事の更新ペースを守ることが大切ですが、更新頻度を上げてもマーケティングの目的からはずれた内容のコンテンツでは意味がありません。

コンテンツを継続配信する目的をはっきりさせて、ゴールにいたる道筋にそってブログを制作していくのがコツです。

サイト内ブログでも有益な情報を発信

コンテンツマーケティングの基本は、読者にとって有益な情報を無償で提供すること。
そして一人の読者が強く有益性を感じてツイッターなどのSNSで拡散されれば、さらに広い範囲の読者へブログ記事がひろがっていきます。

たとえば自社製品・サービスの紹介、業界でよく知られている裏ワザ的な情報などをブログに書いて配信すれば、読んだ人は「そうなのか!」と思い、サイトに対する信頼度をあげてくれます。
そこからさらにほかの人へ紹介したいと思うコンテンツは「役に立つ内容」を持っています。

読者自身がよほど納得したブログ内容でなければ他者へ紹介しようなどとは思ってくれないからです。
サイト内ブログの目的は、何よりもまず「有益な情報提供」です。できれば緻密に計算したマーケティング戦略にそって段階的にコンテンツ内容を変化させて読者を引き込む構成であることが望ましく、いったん戦略にのっとって始めたら途中で大きな変更や中止をしないことが大前提です。

マーケティングの初期段階できちんと戦略を立てて進めていきましょう。

継続する事で信頼を生み、ファンが生まれる

「継続は力なり」と言いますが、営業的にも成果を上げているサイトでは定期的かつ継続的な更新がおこなわれています。
継続することで企業としての信頼度をアピールすることになり、ひいては製品やサービスに対する信頼度もあがっていくのです。

コンテンツマーケティングでは更新頻度が高ければ高いほど、営業成果に結びつきやすいと言われています。
毎日の更新がベストですが、ブログの場合はマーケティング開始前によほど多くの記事ストックを作っておくか、大量のライターを抱えていなければ毎日更新はきびしいでしょう。

毎日更新にこだわらずとも、はじめに決めた更新ペースを守り切ることが「企業の体力」をあらわします。
ネット上の読者はこまめな配信をつづけるサイトを信用しますし、サイト内にすでに配信済みのブログ記事が多数あることで「この会社はちゃんとサイトを運営・維持できる会社だ」と感じます。

これが信頼感と企業ロイヤリティを生む土壌となるのです。

まとめ

コンテンツマーケティングでサイト内ブログを発信する場合は以下の3点に注意して進めましょう。

1.何のために発信するブログなのか、目的を明確にする
2.読者の役に立つ情報を、戦略にそって発信する
3.マーケティング当初に決めた更新ペースを守り、継続配信することで読者の信頼を得る

コンテンツマーケティングにおけるサイト内ブログの重要性は、「ブログ」という読者にとってとっつきやすい形をとることで集客力を高め、読者をサイトへ誘導するのが目的です。
マーケティングを計画的におこなうことでブログ配信も継続的に行えます。

はじめからプランを立てて進めていきましょう。

コンテンツマーケティングはニッチなキーワードからSEO上位を狙おう

コンテンツマーケティングは良質なコンテンツを継続発信することで、ネットにいる潜在的顧客を育成するマーケティング手法です。
大前提として「多くのネットユーザーにコンテンツが読まれる」点が重要で、そのためにはGoogleなどの検索エンジンのランキング上位に表示される必要があります。

ここではSEO対策のひとつとして「ニッチなキーワード」に大注目。
具体的に「ニッチキーワードでSEO上位を狙える理由」「ニッチキーワードの探し方」「ニッチキーワードとコンバージョン率アップ」の3点から説明を進めていきます。

なかなか検索順位が上がらない…とお悩みなら、従来のビッグキーワード以外の視点からSEO対策を考えませんか。

ニッチなキーワードで上位化を狙える理由

「ニッチキーワード」とは、ビッグキーワードほど検索数の多くない単語を複数組み合わせたキーワードのこと。ロングテールキーワードともいいます。
ニッチキーワードを使うメリットは「特定の客層に対して刺さりやすい」点です。

ビッグワードほどの圧倒的な検索ボリュームはありませんが、一定数以上の客層を見込めるのがニッチキーワードです。
たとえるならニッチキーワードは大通りから一本なかに入った個性的な商店街のようなもので、汎用性はそれほど高くありませんが確実に特定の客層が検索しています。

だから「特定の世界でのランキング上位」に入ることができるのです。
ただしニッチキーワードは「作り方が難しい」のが弱点。

ビッグワードは検索することで比較的見つけやすいのですが、特定の客層が求めているニッチなワードを探すのが大変なのです。
難しいのですが、いったんうまくキーワードを組み合わされば「小さな漁場の魚=読者を根こそぎ自社サイトに誘導する→流入数が上がり表示順位もあがる」ことになります。

ニッチなキーワードの探し方

ニッチキーワードの利用で難しいのは、キーワードの探し方です。
ニッチであり、アクセス数の多いキーワードはネット上で漫然と検索しても出てきません。少しひねって、自分で考えることが大切なのです。

たとえば「ダイエット」をメインキーワードに持ってくるなら、サブキーワードには「痩せる」「脂肪」「筋トレ」では当たり前すぎます。
多くのネット読者の注意を引き付けることはできるかもしれませんが、クリックしてもらうには力が足りない組み合わせです。

そこでビッグキーワード「ダイエット」に「フラフープ」「自宅」「女性」「腰痛」「カンタン」「1日5分」などのニッチキーワードを組み合わせてみましょう。
これで「自宅でフラフープを使ってダイエットをしたい女性」という、コンテンツを届けたいターゲットが明確になります。

漁場はグッと狭くなるかもしれませんが、「自宅でフラフープを使って痩せたい女性」というコアな層にしっかりと刺さるニッチキーワードなのです。
もうひとひねりして「コロナ禍の今だからこそ」という時事ネタを付け加えることもできます。

なお時事ネタのキーワードは期間限定ですから、定期的なコンテンツメンテナンスで適宜タイトルを変更する必要があります。

ニッチキーワードでコンバージョン率アップ

検索ボリュームの多いビッグキーワードを使わず、あえてニッチキーワードで勝負するのは「コンバージョン率」が大きく関係しています。
実はニッチキーワードで自社サイトへ誘導できた潜在的顧客は、「コンバージョン率が高い」と言われているのです。

ニッチキーワードでサイトへやってきた読者は、検索エンジン上でコンテンツをクリックした段階で「深く針がかかった状態」です。
針の刺さった状態でコンテンツを読んだ読者は、コンテンツの有用性に納得できれば、そのままサイト内の他の記事へ移行してくれます。

次の記事も役に立てば読者はさらに2つめ3つめの記事へ読み進むことになり、結果的にサイトをぐるぐると回って多数のコンテンツを読むことになります。
つまり、非常にサイト内回遊時間の長い潜在的顧客・コンバージョン率が高い顧客となるわけです。

コンバージョン率アップのためには、ぜひニッチキーワードで読者を引き寄せましょう。

まとめ

ビッグキーワードに劣らず検索エンジンの上位化をねらえるのが「ニッチキーワード」です。
ニッチキーワードを使いこなすコツは、以下の3点にあります。

1.メインのビッグキーワード+サブのニッチキーワードで、特定の客層に刺さるキーワードを作る
2.ニッチキーワードは、ビッグキーワードから少しずらして作る
3.ニッチキーワードからの良質な潜在的顧客を育成し、コンバージョン率アップをめざす

SEO対策というと、つい検索数の多いビッグワードから始めたくなります。
しかし少数でも確実にPVをあげたい・サイトへ流入させたいという場合はニッチキーワードを使うことで上位化をねらってみませんか?

Youtubeも現代最高のコンテンツマーケティング

コンテンツマーケティングはネット上にいる潜在的顧客にコンテンツを継続発信することでマーケティングを行います。
通常「コンテンツ」というとテキストをイメージしますが、最近では動画コンテンツへの注目が高まっています。

ここでは動画プラットフォームの代表格「YouTube」を利用したコンテンツマーケティングの利点を「ECサイトでのYouTube活用」「YouTubeからの広告収入」「YouTubeの運用コスト」の3点からご説明しましょう。
YouTube上の動画コンテンツは集客力の高い貴重なツールです。

利用しない手はありません。

Youtubeを利用したコンテンツマーケティングのメリット

1.ECサイトでのYouTube活用

YouTubeの動画は世界中で、毎日およそ50億本も視聴されていると言われます。
特に最近ではスマホやタブレットの普及で視聴が増加しており、動画コンテンツは効率の良い情報発信ツールのひとつです。

動画は「商品紹介や使用方法などのチュートリアル」として情報の伝達力が高く、ユーザーは一目で製品の良さがわかるので企業に対する好感度もあがりやすいのです。
またタイトルやチャンネル名にビッグキーワードやロングテールキーワードを含めることで検索順位が高まることも大きなメリット。

従来のコンテンツマーケティングのSEO対策をそのまま流用できます。
タイトルなどにSEO対策をほどこすことで、ふだんはテキストコンテンツをあまり読まない潜在的顧客層にも効果的にコンテンツを届けることができます。

2.広告からの収益

YouTubeでは投稿された動画に広告を載せることで広告収入を得ることができます。
動画再生の前や再生中に入ってくる広告は、広告主がお金を払って行っている宣伝の一環。

本編動画が始まる前に強制的に表示されるのがインストリーム広告で、YouTube の関連動画の横やモバイル版のトップページに掲載されるのがTrueView(トゥルービュー)ディスカバリー広告です。
投稿した動画を視聴する人が増えるほどに広告収益が上がる仕組みですから、動画コンテンツの質や内容、投稿してある動画の本数によって収益が大きく変動します。

しかしいったん動画をYouTubeで公開したら、そのあとは視聴されるたびに収益が上がるために貴重な副収入となる可能性が高いものです。
逆にTrueView広告に「出稿」することもできます。

チャンネル登録者やコメントを残したユーザーなど直接的な売り上げにつながりそうな潜在的顧客に対してはリマーケティング広告を出す機能もあるので、コンバージョン率アップのための補助ツールとして、有用性が高い公告方法です。

3.運用コストが低い

YouTubeを利用した動画コンテンツマーケティングでは、「運用コストが安さ」が大きなメリットです。
コンテンツマーケティングは初期投資のコストが比較的すくなくて済むため、スタート時に大きな予算がついているケースはまれです。

むしろ、いかに低コストで費用対効果の高いマーケティングを展開していくかが重視されます。
YouTubeをコンテンツマーケティングに利用する場合、チャンネル登録、動画アップロード・公開などは無料。

動画作成のコスト以外はお金がかからないために費用対効果の高い手法なのです。
もちろん高品質の動画コンテンツを制作・編集するには外部への発注コストが発生しますが、アイディアしだいで低予算で動画を制作することもできます。

なお法人が動画を投稿する場合は、オフィシャルチャンネルであることを動画内で明記する必要がある点だけは覚えておきましょう。

動画コンテンツは貴重な資産

動画・テキストにかかわらず、いったん製作したコンテンツは半永久的にWeb上に残る貴重な資産です。
動画で言えば、YouTubeに投稿したコンテンツはずっとYouTube上に存在し、潜在的顧客に情報を提供し続けます。

コンテンツマーケティングは息の長いマーケティングを展開できるのがメリットなのです。
さらにYouTubeの動画から自社サイトへ誘導できれば、製品やサービスについての情報をより詳細に伝えられ、潜在的顧客の育成につながります。

お金と時間をかけてつくったコンテンツはWeb上にある貴重な資産です。
そこから誘導していくWebサイトも企業にとっては資産であり、ユーザーが有益だと感じる動画・テキストコンテンツを配信し続けることが最高のマーケティングになるのです。

まとめ

YouTubeは多くの人が楽しむ動画配信プラットフォームであると同時に、企業が利用できるビジネスツールでもあります。
YouTubeをコンテンツマーケティングに利用するときは、以下の3点に注意しましょう。

1.製品紹介や操作方法などは、テキストコンテンツだけでなく動画で制作・YouTubeへ投稿する
2.質の良い動画コンテンツの配信で、広告収入を得る
3.YouTubeの無料機能を活用して低コストでマーケティングを展開する

動画コンテンツを併用することで、Webサイトへの集客やコンバージョン率が上がる可能性は高いです。
動画を主に視聴する客層に食い込むためにも低コストで使えるYouTubeを上手に活用しましょう。

コンテンツマーケティングの成功事例・熊野古道編

「熊野古道(くまのこどう)」は、ユネスコ世界遺産に登録されている外国人に人気の観光地です。
実は完璧なコンテンツマーケティングの結果、観光客が約35倍になったという貴重な成功例でもあります。

ここでは熊野古道マーケティング成功の理由を「的確なターゲット選定」「徹底的なユーザー視点」「良質なコンテンツ」の3点からご紹介します。
ターゲットの需要と有用性の高いコンテンツが合わされば、爆発的な集客力を持つのです。

観光客の伸び悩みから、人気スポットへ成長

熊野古道は、和歌山県新宮市の「熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ)」と田辺市の「熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)」、そして那智勝浦町の「熊野那智大社(くまのなちたいしゃ)」の「熊野三山(くまのさんざん)」を参拝する道です。
2004年に世界遺産に認定された後は、観光客数が増えたものの伸び悩む時期が続きました。

しかし現在では、アメリカやヨーロッパなどから観光客が押し寄せる一大観光地へ成長。
いったいなぜ熊野古道のマーケティングは、これほど成功したのでしょうか。
順番に3つの理由を見ていきましょう。

1.明確なターゲットの絞り込み

最大の理由は「ターゲットを外国人に絞り込んだ」ことです。
全長約600キロの及ぶ熊野古道には複数の巡礼ルートがあり、たとえば「中辺路(なかへち)」というルートは田辺市から熊野本宮大社まで約38キロの山道を歩きます。

本来なら宿泊しながら2~3日かけてじっくりと踏破するのが理想。
しかし観光バスでやってくる国内の観光客は、滞在時間が短いのが弱点でした。バスでやってきて、ほんの少しだけ熊野古道を見て帰ってしまう。

もちろん周辺で宿泊もしません。
そこで社団法人の「田辺市熊野ツーリズムビューロー」は主なターゲットを海外からの観光客に切り替え、しかも厳しい山道を歩ける体力のある客層に絞り込んでマーケティングを展開していきました。

ちなみに「田辺市熊野ツーリズムビューロー」は田辺市内の観光協会を基盤とした官民共同の観光プロモーション団体です。
こうやって1000年以上の歴史のある熊野古道を「日本の巡礼文化を身体で体験できる」体感型観光地として世界中に発信。

地道な努力が日本人・外国人を問わずに熱心なリピーターを生み、SNSを介してさらに魅力が拡散されて熊野古道人気を後押しすることになったのです。

2.徹底的なユーザー視点

さらに重要なことは、外国人観光客の視点に立ってサイトの利便性を磨き上げていったことです。
熊野古道では初めからメインターゲットを欧米やオーストラリアからの観光客に絞りこみました。

しかし当時の田辺市内には、外国人観光客を受け入れた経験のある宿はほとんどない状態。
そこで田辺市熊野ツーリズムビューローはサイト内容の拡充と同時に地元の宿に対する働きかけも始めました。

用意しておいた英語のマップやガイドブックを置いてもらい、バラバラだった観光パンフレット類も多言語化。
マーケティングの初期段階から世界各地の外国人を受け入れることを想定してさまざまな準備や情報提供を重ねていったのです。

さらに2010年からは「熊野トラベル」という地元密着型の旅行会社も開始。
自前の旅行会社を持つことでフットワークも軽くなり、現在では熊野トラベルが世界約60カ国から田辺市にやってくる観光客を迎える重要な窓口になっています。

3.良質なコンテンツ

サイトでは「外国人向けの良質なコンテンツ」を発信し続けました。
コンテンツマーケティングでは潜在的顧客に対して「役に立つ情報を提供」することが最も重要なポイントです。

熊野古道のマーケティングでは、コンテンツのテーマ選定や画像チョイス、コンテンツ内容に至るまですべてを外国人からの好感度の高いものに絞り込んで作成・発信しました。
もちろんコンテンツは従来の日本人向け記事を英訳したものではなく、外国人観光客用に新しく作成したものです。

コンテンツから田辺市熊野ツーリズムビューローのサイトへやってきた外国人は、熊野古道に関する情報や宿の紹介、モデルコース、オプションツアーの情報などを見ることができます。
宿の手配やオプションへの申し込みはクリックするだけで熊野トラベルのサイトへ飛んで手続きが完了しますから、ストレスがありません。

どこまでも徹底的に「ユーザー目線」「有用性」「利便性」にこだわって、コンテンツやサイトが作られているのです。

まとめ

完璧なコンテンツマーケティングの成功例と言われる熊野古道のマーケティング。
注目すべきは以下の3点です。

1.ターゲットを絞り、特定の潜在的ユーザーに特化したマーケティングを展開
2.徹底的にユーザー視点に立ったサイトの作成
3.ユーザーの有用性を考えたコンテンツの充実

いずれもコンテンツマーケティングでは基本中の基本ですが、この3点を完璧にやり遂げたケースはあまりありません。
熊野古道は基本をやりぬいた点でユーザーから高く評価を受け、数多くのファン、リピーターを生み出すことに成功したのです。

wordpressでのコンテンツマーケティングは王道

Word Press(ワードプレス)は簡単にきれいなデザインのサイトを作成・運営「コスパの良さ」できるソフトウェア。専門知識がなくても利用しやすい為、コンテンツマーケティングでは欠かせないツールのひとつです。

ここではWord Pressの「使いやすさ」と「SEO対策」「コスパ」の3点からWordpressの良さを紹介しましょう。
コンテンツマーケティングと相性の良いWord pressを使うことで、王道のコンテンツマーケティングが展開できるのです。

1.使いやすい!日本語の操作説明が充実

Word Press最大の利点は、ソフトウェアについての専門知識がなくても企業サイトを作ることができる点です。
しかし慣れない人がサイトを立ち上げようとする場合、最初につまずくのが「ソフトウェアの使い方がよくわからない」というところ。

Word Pressは日本語での操作説明が的確で、HTMLやCSSに関する知識をあまり持たない人でも理解しやすいのがメリットです。
もともとブログ作成用のソフトとして始まっている製品なので、素人でも初心者でも簡単にサイトやブログを始められるよう日本語の操作説明(チュートリアル)も充実しています。
(実際のチュートリアルはこちらを参照。英語ですが日本語字幕がすべてつけられています:https://wordpress.com/ja/support/video-tutorials/)

またも公式サイトには基本的な機能追加プログラム(プラグイン)が用意されているので、スタートアップが終わったあとは、順次コンテンツマーケティングの段階に合わせてサイトを拡充していくことも可能です。
企業内でコンテンツマーケティングを始める場合は、必ずしもプログラムに関する知識豊富な人材が担当するとは限りません。

むしろ専門知識を持たない人が担当になることも多く、ソフトの使いやすさ・理解しやすさは重要な点です。

2.SEO対策機能が充実

次の利点は、SEO対策に関するサポートの充実です。
「SEO対策」とは、グーグルなどの検索エンジンから高評価を受けるためにサイトの「最適化」をおこなうこと。

サイトページの表示スピードを調整したり検索順位の高いキーワードを使ってコンテンツを制作したりすることが主なSEO対策になります。
Word pressではSEO対策をおこなうための機能追加プログラム(プラグイン)が多数あり、日本語公式サイトで公開されている数だけでも、なんと5万個以上。

それだけ多様なSEO対策がほどこせるようになっているのです。
どれを使えばいいかと迷うほどですが、基本的な内部SEOをまとめて設定したいなら「All in One SEO Pack」がおすすめ。タイトルやディスクリプションの設定、分析に必要なGoogleアナリティクスとの連携、コンテンツの重複を防ぐための「Canonical URL」やモバイルページの表示をスピードアップするための「Google AMP設定」などがおこなえます。

All in One SEO Packには有料のプレミアム版と無料版の2種類がありますが、初めは無料版だけで十分です。有料版の「All in One SEO Pack Pro」では「動画SEO対策が効果的に行える」という点が大きなメリットなので、コンテンツマーケティングの展開するうちに動画SEO対策が必要になった段階で有料版の導入を検討しましょう。

逆に言えば、動画コンテンツを積極的にサイトに取り入れるようになるまでは、無料版のAll in One SEO Packで十分に機能します。

3.無料で使えて広告が入らない、コスパ良好

Word pressは非常にコスパのいい無料CMS(コンテンツ管理システム)です。
ソースコードを無償で公開している「オープンソース」のため、利用にあたってライセンス費用などは不要。

つまりサーバとドメインがあれば、すぐにサイトを作り始められます。
またサイトに広告が入らない点も、企業サイトとしては欠かせない要素。

無料で使用できるブログサイトはWordpress以外にも多数ありますが、通常はページの一部に広告が表示されます。
さらにほとんどの無料ブログでは商用利用は不可のため企業のコンテンツマーケティングには向いていないのです。

コンテンツマーケティングは、企業がネット内の潜在的顧客に対して有益なコンテンツを提供するものです。
サイト内に広告が入るようではビジネスの色合いが濃くなりすぎ、かえって顧客を離れさせてしまう可能性があります。

WordPressは無料で使用できるうえに、広告の表示はありません。
コンテンツを読んでいる潜在的顧客は快適にサイト内を回遊し、コンテンツに集中できます。

まとめ

コンテンツマーケティングではWordpressを利用することで、比較的かんたんに企業サイトを構築できます。
人気の高いWordpressを使用する利点は主に以下の3点です。

1.ソフトウェアに関する専門知識のない人でもサイト構築が容易になる
2. PVや検索順位を上げるためのSEO対策がしやすい
3.ライセンス費用が不要、各種機能も無料版が充実している

企業内でコンテンツマーケティングを始めるなら、Wordpressは有用性の高いCMSです。
また後から外部の専門代行業者にコンテンツ更新・サイトメンテナンス業務を依頼する場合でもWordpressならサイト機能の充実がしやすいので、サイト構築当初から利用するのがおすすめです。

PV(ページビュー)とコンバージョン率の関係

コンテンツマーケティングを展開するうち、「PVは上がっているのに、営業成果に結びつかない…」という悩みをお持ちではありませんか?
ここではコンバージョン率が上がらない原因を「PV数」「コンテンツ内容」「サイトの使いやすさ」の3点から検証してみましょう。

サイトのページ閲覧数をあらわすPVは重要な数値ですが、PVが高ければコンバージョン率も上がるというわけではありません。
コンバージョン不振の原因はコンテンツかサイト構築、このどちらかにある可能性が高いのです。

PVとコンバージョン率は正比例するか

PVとは「ページビュー」のことで、Webサイトのページが何回読まれたかを示す数値です。
PVが多いサイトは多くのページが読まれていることになるので、サイトの人気をチェックするためには欠かせないものです。

さらにコンテンツマーケティングの開始当初は、まずPV数を高めることが重要なポイント。
なぜならPV数の高さはGoogleなどの検索エンジンではランキングに反映される要素のひとつであり、自然流入アップを狙うならPV数は必要不可欠な条件だからです。

ただし、ここで問題となるのは「PV数とコンバージョン率は、必ずしも正比例しない」点です。
コンテンツマーケティングでは、購買意欲の高くない「潜在的顧客」をターゲットとして戦略を展開していきます。

良質のコンテンツをサイト内に多数用意し、潜在的顧客が長時間サイトに滞在してコンテンツを読むことで、じっくりと企業に対する信頼感を育てることが狙いです。
ですから多数のPVがあっても、ほとんどの潜在的顧客が1ページだけを読んでサイトから離脱してしまっては、コンバージョン率アップには繋がりにくいでしょう。

企業に対する信頼感が育つ時間が足りないからです。
PVが高いだけではなく、サイト内の滞在時間や「回遊率」を高めることがコンバージョン率上昇につながります。

コンテンツ内容とコンバージョン率

コンテンツマーケティングでのコンバージョン率アップを狙うなら、まず企業サイト内の「回遊率」を伸ばす内容のコンテンツを制作するのが重要です。
「回遊率」とは、1人の読者が1回のサイト訪問でどれだけのページを閲覧したかを示す数値です。

読者がたくさんのページを読んでいれば回遊率が上がり、同時にPVもあがります。
読者1人あたりの回遊率とPV数は連動しているため「回遊率とPV数は比例している」ことになります。

ここで問題となるのは「PV数と回遊率は比例していない」点です。
PVは、100人が1ページずつ読めば100PVになります。10人が10ページずつ読んでも100PVです。

しかし同じ100PVであっても意味がまったくちがい、コンバージョン率につながるのは「10人の読者が10ページを読んだ」というほうです。
10ページ読むためにはサイト内の滞在時間が長くなり、それだけ企業に対する親近感や信頼感が読者の中で育成されます。

信頼関係が構築できた読者は、潜在的顧客から「商品・サービスを買う顕在的顧客」に変わりやすく、コンバージョンにつながります
そのため、企業サイトで一定数以上のPVが得られるようになったら、次のステップとして「回遊率の高いコンテンツ」を積極的に発信するようにしましょう。
「回遊率が高くなる」サイト構造も非常に重要です。

PV数の多い記事を分析し、読者が求めている記事を継続発信することで、PVとともにコンバージョン率も上がっていきます。

サイトの使いやすさとコンバージョン率

PV・回遊率の高い記事を揃えたのに、まだコンバージョンが上がらない…という場合は、サイトの導線や他記事への誘導ラインをチェックしましょう。
ひとつの記事が良かったとしても、関連記事への誘導がなければ読者は他ページへ移動してくれません。

関連記事への内部リンクを貼ったり、記事の最後に「人気記事ランキング」を設置したりして、ひとりの読者から引き出しうる限りの滞在時間・PVを獲得するべきなのです。
関連記事へのリンクは記事の中に設置したり最後にランキングと並べたりして、読者がクリックしやすい位置にリンクを貼るのがコツ。

読者にとってストレスの少ないサイトにすることで、回遊率もあがります。
一度サイトへやってきた読者を放さないコンテンツ、仕組み作りをすることによって着実にコンバージョン率を上げましょう。

まとめ

PVは上がっているのにコンバージョン率に反映されない場合は、以下の3点からサイトを分析しなおすことが大切です。

1.PV数とコンバージョン率は、必ずしも正比例しないことを理解する
2.読者が他の記事も読みたいと思うような良質な記事を発信・サイト内に蓄積する
3.読者がスムーズに他ページへ移動できる仕組みを作る

コンテンツマーケティングでは、最終的にコンバージョンや購買アクションにつながらなければ意味がありません。
良質なコンテンツを用意し、サイトにやってきた読者が長時間にわたってサイト内に滞在し、企業に対する親近感を育成しやすい仕組みを作っておきましょう。

SNSとコンテンツマーケティングの密接な関係

コンテンツマーケティングは、ネットユーザーにとって有用な記事を継続配信することで、企業や商品に対する信頼感を育てるマーケティング手法です。
しかし、ただ漫然とネット上で発信するだけでは多くの読者を得ることは難しいでしょう。

ここでは「コンテンツマーケティングとSNS連動のメリット・デメリット」と「連動させるべき4大SNS」についてご説明します。
良質のコンテンツはSNSで広く拡散されることで、より多くの利益を企業サイトにもたらすのです。

SNS連動で得られるコンテンツマーケティングのメリット

SNSとは、ソーシャル・ネットワーキング・サービスの略語です。
ツイッターやフェイスブックなどより多くの人と交流をする目的で作られたサービスのこと。

コンテンツマーケティングでは、コンテンツ発信時になどにSNSと連動すると大きなメリットが得られます。
SNS利用の主なメリットは、以下の2点です。

1.拡散力が大きいため、多数の読者にコンテンツが届く
2.身近なツールなので、読者が企業に対する親近感を持ちやすい

SNSにはいくつかの種類がありますが、共通していることは「拡散力が大きい」ことです。
ネットユーザーは気に入ったコンテンツがあれば気軽に”いいね”をつけ、他に人にも知らせたいと思う記事はリツイートやシェアなどで、広く拡散してくれます。

しかも一般的なユーザーは、複数のSNSに参加していることがふつうですから、拡散力は非常に高いのです。
その結果、コンテンツを配信している企業が想定していなかった読者層にまでコンテンツが届くことがあり、サイトへの流入が増加する流れができます。

同時に、日常的に利用しているSNS経由で知ったコンテンツは、ネットユーザーにとって気軽に読めるもの。
サクッと読んで気に入ったから、という理由で企業に対して親近感を持つこともあり、そこから一気に自社サイトへ入ってきて購買アクションを起こしてくれるケースも少なくありません。

SNSを利用すれば、あらゆる年代の不特定多数の人に対してコンテンツの存在を知らせることができます。
コンテンツマーケティングでは、配信と同時にSNSを連動させるメリットはとても大きいのです。

日本で人気の4大SNS

では、日本で人気の高いSNSにはどんなものがあるでしょうか。
四大SNSと呼ばれているのが、LINE・ツイッター・フェイスブック・インスタグラムです。

これら「4大SNS」のユーザーを上手に取り込むことが、成功するコンテンツマーケティングの基盤になります。
ただ、SNSのユーザーは若い層だから自社のターゲットとは重複していない…と考える企業もあるかもしれません。

しかし最近ではスマホの普及によって40代以上のユーザーが急激に増加しています。
購買力の高い40代以上のユーザーをねらってSNSでの情報発信を検討することも非常に重要な手段です。

それぞれのSNSの特徴を踏まえて、自社のマーケティングに最適なSNSを探しましょう。

たとえばLINEは国内でもトップクラスの利用者数を誇るSNSです。
若年層から火がついたスマホアプリですが、無料の音声通話ができるため40代以上の利用もかなり高くなっています。

LINEには企業や個人事業者向けのビジネス用アカウントと、一般ユーザー向けのアカウントの2種類があり、ビジネス用の「LINE公式アカウント」は初期費用が不要になりました。
メッセージの一斉送信ができる数によって、フリー・ライト・スタンダードの3種類に分かれ、たとえばスタンダードなら、1か月の一斉送信は45,000通まで可能です。

これで月額利用料が1万5千円ですから、非常にコスパがいいSNSです。
このようにコンテンツマーケティングでSNSを併用する場合は、コストと拡散力を比較して、対費用効果の高いSNSを利用するのがコツです。

SNS連動でのコンテンツマーケティングのデメリット

では、SNS連動でのデメリットはあるでしょうか?
それほど大きなデメリットはありませんが、注意すべき点は「SEO効果は期待できない」ということです。

LINEやツイッターなどのSNSにいくら投稿し、「いいね!」をたくさん得たとしても、残念ながらGoogleなどの検索エンジンには評価されません。
検索結果で上位に入ることはありませんから、自然検索からの流入を狙っている場合は「SNSから直接、自社サイトへ誘導できる導線」を作っておく必要があります。

まとめ

今や、多くのネットユーザーが使っているSNSとの連動なしでは、コンテンツマーケティングの成功は見込めません。
連動の際には、以下の3点に十分注意して進めましょう。

1.SNSの拡散力を利用し、コンテンツの告知をする
2.ユーザーの年齢層に応じて四大SNSを使い分ける
3.SNS経由でユーザーを自社サイト・コンテンツへ誘導する

コンテンツマーケティングでは、コンテンツ発信のたびにSNSで告知・拡散することが重要です。
良質なコンテンツを広く拡散してもらい、多くのネットユーザーとつながることで企業サイトへの流入アップを目指しましょう。

一般人にわからない業界用語は逆効果

コンテンツマーケティングでは、ネット上にいるごく一般的なユーザーをターゲットとしています。
そのため、一般的なネットユーザーに分かりにくい業界用語・専門用語は、多用しないほうがいいでしょう。

ここでは「記事に業界用語を入れる方法」と「業界用語の多用のリスク」の2点から、上手な用語の使い方をご紹介します。
コンテンツを作る際には、読者が用語を理解していない可能性をつねに念頭に置きましょう。

記事中に業界用語・専門用語を入れる方法

コンテンツマーケティングではごく一般的なネットユーザーを読者として設定しているため、業界用語・専門用語を知らない読者でもスムーズに理解できる記事を作る必要があります。
分かりやすい記事作成のためには、次の2点に注意するべきです。

1.業界用語・専門用語を使う時には、かならず説明をいれる
2.記事内では、同一の意味を持つ用語は表記を統一する

記事テーマによっては、業界用語・専門用語を使うことで記事内容が深まることがあります。
その場合でも、読者目線に立って記事を書くことが重要です

それでは、具体的に上記2項について考えていきましょう。

1.業界用語を使う場合は、説明を入れる

記事の中で業界用語・専門用語を使用する場合は、一般の人が理解できるように丁寧な説明を添えましょう。
たとえば記事中・文章中に「ワンタイムパスワード」という用語を使いたいときは、すぐ後ろの文章で「ワンタイムパスワード」の説明を入れると、読者に用語の意味がスムーズに伝わります。

ただ「ワンタイムパスワード」と書いて記事を続けるのではなく、専門用語のすぐ後ろに「ワンタイムパスワードとは一回しか使用しないパスワードで、非常に安全性の高いのが特徴です」と続けておけば、読者はすんなりと意味を理解できます。
あるいは、業界用語・専門用語の後ろにカッコをつけて「ワンタイムパスワード(一回しか使用しないパスワードで、安全性が高い)」という風に説明することもおすすめ。

ただしカッコ内の説明が長文すぎるとかえって読みにくくなるので、説明文は簡潔にしましょう。

2.業界用語を使う場合は、表記を統一する

業界用語・専門用語は非常に多様化しており、一つの意味に対して、複数の言葉があるケースも見られます。
先ほどの「ワンタイムパスワード」でも、同一の内容を意味する言葉として、

1.ワンタイムキー
2.ワンタイム認証
3.使い捨てパスワード
4.OTP

の4つがあります。
いずれも「1回だけ使えるパスワード」という意味なのですが、4つもあると同じ言葉なのか、意味が微妙に異なるのかが、専門家以外には分からないものなのです。

そのためごく単純なテクニックとして、「ひとつの記事中では同じ意味をあらわす言葉を統一する」のがおすすめ。
記事の冒頭に「ワンタイムパスワード」という用語を使い、文中で意味の説明をしたら、あとは必ず「ワンタイムパスワード」を使って他の用語を混合しないことです。

たったこれだけのことですが、読者が混乱することがなくなり、スムーズな理解の助けになります。
小さな工夫、小さなテクニックではありますが、これらはすべて「読者の理解を助ける」「読者が一度読んですぐに記事内容が理解できる」ために行うものです。

いわば書き手から読者に向けた「親切」であり、記事を最後まで読ませるために工夫なのです。

分かりにくい言葉は、コンテンツごと忘れられる危険性

なぜ、これほどまでに気を使って業界用語・専門用語の説明をする必要があるのでしょうか?
大きな理由は「読者は、意味の良くわからない記事を読んでくれない・読んでも忘れてしまう」からです。

コンテンツマーケティングでは、まず読者に記事の最後まで読んでもらう必要があります。
初めて聞くような業界用語・専門用語は、読者の頭の中に残りません。

それどころか、記事全部が流れていってしまい、コンテンツマーケティングにおける重要課題「起業への信頼感育成」につながらない結果を招くのです。
コンテンツマーケティングで成功したければ、一般的なネットユーザーが理解できる記事を書くことが大切なのです。

まとめ

日ごろから専門用語を多用している人にとってはごく普通に感じる用語であっても、ネットユーザーには難しいものもあります。
以下の3点を念頭に置いて、記事作成をしましょう。

1.業界用語・専門用語を使う場合は、すぐ後ろに説明を添える
2.ひとつの記事中には、同一の意味を持つ専門用語はひとつだけ使い、混合しない
3.分かりやすい記事こそ、企業ロイヤリティの育成につながる

コンテンツマーケティングの記事は、どこまでも読者主体、潜在的顧客が理解しやすいことが重要です。
常に「読者の視点」に立って記事をスムーズに読み進められるようにしましょう。

コンテンツマーケティングにステマは厳禁

コンテンツマーケティングは、良質なコンテンツを継続配信することで、ネットユーザーからの信頼を得るマーケティング手法。
信頼感が売り上げの基盤になりますから、アフィリエイトなどとは、明らかに別方向からアプローチすべき方法です。

ここでは「コンテンツマーケティングと顧客の育成」「コンテンツ配信と信頼度の関係」「ステマのリスク」の3点から、コンテンツマーケティングにおける「ステマの危険性」をご紹介します。
コンテンツマーケティングは、正攻法でやってこそ効果があるのです。

コンテンツマーケティングは、顧客育成がカギ

コンテンツマーケティングは、読者の役に立つコンテンツを継続配信することでネット上の潜在的顧客から信頼を得て購買につなげるマーケティング手法です。
従来のリスティング広告などのように企業側から積極的に商品を売り込みにいく方法とは違い、ネット上に広く有益性の高いコンテンツを配信することで、読者が食いついてくるのを待つ方法。

現在のネットユーザーは、企業からのプッシュ型広告に疲れています。
売り込み内容が薄い記事ほど読者は信頼感を持ちやすく、最終的にコンテンツを配信している企業に対して信頼心を持つことになります。

こうやって時間をかけ、辛抱強く育成したファンは企業ロイヤリティの高い優良客です。堅実な購買アクションが長く続き、売り上げに貢献してくれます。
コンテンツマーケティングの成功には、顧客の育成=リードナーチャリングが欠かせないのです。

タイムリーで有益なコンテンツ発信で、信頼度アップ

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顧客育成が主眼であるコンテンツマーケティングでは、読者にとって有益なコンテンツをタイムリーに発信することがコツです。
社会的に問題になっていることを取り上げるのもいいですし、潜在的顧客がいるフェーズ、段階ごとに最適なコンテンツを配信していくことも効果があります。

タイミングを読み、読者がその時に必要としている有益なコンテンツを発信すること。
これで読者は「役にたった」と思う記事をSNS上でシェアしてくれ、記事そのものがネットで広く拡散することになり、良い方向に物事が動いていきます。

逆に営業的な色合いの強いコンテンツは、読者に拒否される傾向があります。
たとえ記事内に読者にとって有益な情報が入っていても、「売り込み」が強いと感じた時点で読者は記事を読むのをやめてしまいます。

これではあまりにも、もったいない。売り込み記事は受け入れられにくい状況をふまえて、営業内容をほぼ含まない記事を制作・配信することが成功のコツです。
「役に立つ情報を、無料で配信する」ことを徹底し、タイムリーに有益なコンテンツをどんどん発信して読者の信頼度を高めていきましょう。

ステマで顧客の信頼性を失う危険性

では、コンテンツマーケティングの展開途中にステマをするとどうなるでしょうか。
ステマとは「ステルスマーケティング」の略語です。元々は決して悪い言葉ではなく、インターネット用語から来ています。

ステルスとは「こっそりする」と言う意味。マーケティング業界では、客に気づかれないようにおこなう広告活動です。
一般的には、企業のスタッフや関係者が商品のコメントをリアル消費者として発信する形で宣伝広告をすることをいいます。

有名人に依頼しておこなう場合もあります。
ステルスマーケティング=ステマの良くない点は、初めから「これは宣伝広告です」と読者に伝えていない点です。

ネットユーザーや消費者をだますことになるため、ステマとわかると企業や商品に対する信頼感は無くなってしまいます。
顧客の育成をめざすコンテンツマーケティングでは、どこまでも正直に、ネットユーザーに有用な情報を提供することが基本です。

正攻法でなければ、提供した情報そのものの信頼性も疑われますし、配信した企業に対する信頼度もなくなります。
ステマは絶対にやってはいけない方法なのです。

まとめ

コンテンツマーケティングは、ユーザーに対して正直である点がポイントです。
記事作成・配信の時には、以下の3点に注意して進めましょう。

1.顧客の信頼感を育成するために、営業だけでなく有益性の高い記事を発信する
2.顧客ごとのベストタイミングで、必要な情報を提供する
3.ステマは信頼感の構築につながらず、顧客育成を阻害するため、やらない

ネット上の潜在的顧客は、非常に不安定な状態です。
ていねいに必要な情報を発信し続けることで、少しずつ信頼感が高まっていきますが、うかつなステマ商法は一気にそれまでの信頼関係を根こそぎにします。非常に危険性の高い方法なのです。

コンテンツマーケティングを展開している時は、どこまでも正攻法で進めましょう。
ステマは絶対にNGです。

サイト内ブログを読んでもらいサイト回遊させる

Webマーケティングで人気のコンテンツマーケティングは、顧客がコンテンツをたくさん読むことで、企業に対する信頼感を育成するのが狙いです。
自社サイト内で多数のコンテンツを「回遊」してもらえば、それだけ信頼感が増します。

ここでは「サイト内回遊と企業ロイヤリティ」「顧客の滞在時間とコンバージョン率」「回遊時間を伸ばすための分析法」の3点から、サイト回遊を促す方法を考えましょう。
ネットユーザーを自社サイトの中で回遊させればさせるほど、コンバージョン率が上がる傾向があるのです。

「サイト内回遊」と企業ロイヤリティの関係

コンテンツマーケティングでは、ネットユーザーがサイト内をめぐって多数のコンテンツを読むことが非常に大切です。理想的な流れは

「ユーザーがひとつのコンテンツをクリック→自社サイトへ誘導→他のブログやコンテンツへ遷移」

さらにこの先は

「サイト内の長時間滞在→潜在的顧客の企業ロイヤリティ育成→購買アクション」

とつながります。
読者が最初の記事を読み終えたらサイト内の別のページへ移動できるようサイトを構築して置けば、企業や商品・サービスに関する理解が深まり、潜在的顧客の「ファン化」が進みます。ここから企業ロイヤリティが育ち、購買アクションが促進されるのです。

サイト滞在時間とコンバージョン率

では、サイト内の滞在時間とコンバージョン率にはどのような関係があるのか?
結論としては、滞在時間が長いほどコンバージョン率が上昇する傾向があります。
なぜなら企業サイトでの滞在時間が伸びれば伸びるほど潜在的顧客の中の信頼感が高まり、販売している商品・サービスへの信頼度も高まるからです。

ネットで商品・サービスを販売する時の弱点は、顧客が実物を直接見る・ふれることが出来ない点です。
実際にふれる・見るというプロセスなしで商品・サービスを購入するのは勇気がいります。

商品がイメージ通りのものではない可能性があるからです。
潜在的顧客の中の心配や不安感を払拭するのは、企業そのものへの信頼感です。この企業は信用してもいいと潜在的顧客が判断すれば、購買する不安がなくなります。

そして信頼感を育成するのは、長時間にわたるサイト内滞在・回遊なのです。

サイト内回遊時間を伸ばすための直帰率分析

ここでなぜサイト内の回遊時間が伸びないのか、原因を考えてみましょう。
まずは無料で利用できるGoogle Analytics(グーグルアナリティクス)などの分析ツールを使用して、自社サイトの「滞在時間」と「直帰率」を確認することです。

「滞在時間」とは文字どおり、ユーザーがサイト内にいた時間を言います。「直帰率」とは、ユーザーが最初に流入した1ページだけを読んでサイトから出てしまった数を全体で割った率です。
たとえば「滞在時間は長いが、直帰率が高い」と言うケースは、最初のコンテンツはじっくりと読まれたのに、そのユーザーはサイト内のほかのページに移動しなかったという意味です。

原因としてはサイト内の動線が悪い、記事ランキングや他の記事紹介がうまくリンクしておらず、次のページへ読者を引っ張りきれなかったという点が考えられます。
このように分析ツールを使用することで、サイト内回遊が進まない原因を突き止めることができます。

うまく機能していない部分を一つずつ改善して、サイト内回遊時間を伸ばしましょう。

記事ランキングや関連記事ページへの誘導

いったん自社サイトへ誘導したネットユーザーをサイト内で回遊させるためには、記事ランキングや関連記事紹介で他ページへ誘導する必要があります。
サイト内の動線を良くして、一つの記事を読み終わったらすぐに次のページへ移れるような流れを作っておけば、ユーザーはスムーズに移動していけます。

またサイト内のコンテンツの量と質も、他ページへの移動を誘う重要な要素です。
ネットユーザーがサイト内を回遊するためには、「この記事が役に立った」と感じることが大前提。

有用性の高い記事を数多くサイト内に用意し、1人のネットユーザーから最大限の滞在時間とPVを引き出す努力が必要なのです。

まとめ

コンテンツマーケティングの最終目的は、ネットユーザーを自社サイトの商品・サービス購買ページへ誘導することです。
次の3点に留意してサイト・コンテンツを作りましょう。

1.サイト内回遊が長いほど、企業ロイヤリティが育成される
2.サイト内滞在時間が長いほど、コンバージョン率が上がる可能性が高い
3.グーグルアナリティクスで滞在時間と直帰率を分析、回遊されない原因を探す

いくらSNS経由で多数の人にコンテンツが読まれても、自社サイト内の回遊がされないままでは営業成果に結びつきません。
いったん自社サイトへ誘導したら、潜在的顧客をぐるぐると回遊させて企業ロイヤリティを育成していきましょう。